ヘレンキームゼー城
お次にミュンヘンから電車で向かった先は、プリーンという街です。ミュンヘンからは、電車で1時間程度です。
プリーンの街自体には、何か特別なものがあるわけではないですが、この街の近くには「キームゼー」という大きな湖があります。キームゼーには、ヘレンインゼル島という島があり、ここには前回紹介したルートヴィヒ2世の建てたヘレンキームゼー城があります。
プリーンに宿泊する予定はないため、プリーン駅のコインロッカーにスーツケースを突っ込んで、ヘレンキームゼー城を目指します。
駅の真裏には、キームゼー鉄道の駅があります。プリーン駅からキームゼーまでは、少々距離があるのですが、この鉄道(SL)に乗ると楽に運んでくれます。
が、朝早く着きすぎて、始発の電車まであと1時間以上あることに、ここに着いてから気付きました。
なので、歩いてキームゼーに向かうことに。キームゼー鉄道駅から続く線路沿いに歩いていきます。
歩いて20分ぐらいすると、ようやく目的地にたどり着きました。この先で、ヘレンインゼル島に向かうための乗船券を買うことが出来ます。
チケットを買ったら、船に乗ってヘレンインゼル島へと向かいます。
ヘレンインゼル島までは約15程度のクルージングです。超快晴だったので、とてもええ感じ。
そうこうしていると、ヘレンインゼル島に着きました。この先に、ヘレンキームゼー城への入場チケット売り場があります。城内を見学しないのであれば、チケットを買わずに島内をブラブラすることも可能ですが、大体みんな城内見学します。リンダーホーフ城の時と同じく、時間指定でグループ見学になります。
ヘレンキームゼー城は島の真ん中にあるため、チケット売り場からヘレンキームゼー城まで、そこそこ距離を移動する必要があります。歩いていくと15~20分ぐらいかかりました。馬車もありましたので、家族連れの方はそれを利用するのも手かも。
で、しばらく歩くとようやくヘレンキームゼー城に到着しました。見た目は、城っていうよりは宮殿です。実際、ルートヴィヒ2世はフランスのヴェルサイユ宮殿をコピーしてこのヘレンキームゼー城を建てました。そのため、内部にはヴェルサイユ宮殿にあるような鏡の間があります。
ヘレンキームゼー城は、ノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城に続き建てられたルートヴィヒ2世の最後の城です。しかし、この城の建造中にルートヴィヒ2世が死去し、その後建設は中止になりました。そのため、外観こそはそれっぽく出来上がっているものの、内部の70部屋のうち50部屋は手付かずです。見学するのは実際に完成している一部だけになります。未完成の部分も最後に見せてもらえます。
国を経済破綻寸前まで追い込んで贅沢な城を建てたルートヴィヒ2世ですが、その最後は廃位にされた上に水死体となって発見されるというものでした。これ、どう考えても暗殺されたとしか思えませんが、一応死因については謎とされています。
城の前には、ヴェルサイユ宮殿にもあったような噴水があり、一定間隔で水が出ます。庭園は結構な広さですので、歩き回るだけでも時間と体力を使います。
オェーッ、っていいたくなるような彫刻。
というわけで、ノイシュヴァンシュタイン城、リンダーホーフ城、ヘレンキームゼー城と、ルートヴィヒ2世が建てた3城はこれまでで全て訪れたことになります。だから何なんだと言われれば、それまでですが・・・
キームゼー湖には、ヘレンインゼル島の近くにフラウエンインゼル島という島もあります。こちらにも船で向かうことが可能ですが、今回は時間の都合上行きませんでした。
船で戻った後は、来た時には乗らなかったキームゼー鉄道に乗ってみました。チケットは、実際にSLが動き出してから車掌さんから買うことが出来ます。10分程度でプリーン駅に着きます。その後、次の目的地へと出発しました。
ヘレンキームゼー城の観光自体は、ミュンヘンを拠点に日帰りすることも十分可能ですので、訪れてみることをお勧めします。
(続く)
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リンダーホーフ城
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンを拠点に、さらに向かった先は、リンダーホーフ城というお城。
バイエルンの王であるルートヴィヒ2世は、かつて3つの城をたてました。1つは、ノイシュヴァンシュタイン城。これはすでに2回行きました。そして3つのうちのもう1つが、リンダーホーフ城です。
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンの駅前からバスが出ており、途中で1度乗り換える必要はありますが、リンダーホーフ城まで向かうことが出来ます。
リンダーホーフ城のバス停に着くと、歩いてすぐの場所にお土産屋さんとかチケット売り場があります。この写真の右方向に歩いていくと、リンダーホーフ城の庭園が広がっています。
チケット売り場から歩いて10分ぐらいで、リンダーホーフ城のある場所に出ます。広い庭園内にひっそりと佇む感じです。
庭園内をうろつくだけであれば無料ですが、リンダーホーフ城内部を見学する場合はチケットが必要です。ノイシュヴァンシュタイン城の時と同じく、単独見学は出来ず、ある程度の人数でのグループツアーの形での見学になります。時間指定されるので、自分のグループの時間まで待ちます。
内部はかなり小さく、実質15分程度で見学は終わってしまいます。内部は豪華ですが、見学時間も短く写真撮影不可な割には、そこそこの値段取られるので、いっそ見ないというのも手かと。まぁここまで来たからにはと、大体皆入場するんですが。
リンダーホーフ城前では、一定間隔置き(30分ごと程度) に噴水が出てます。結構高くまで上がります。
庭園内にはリンダーホーフ城以外にも2つ見どころがあり、その1つがヴィーナスの洞窟(Venusgrotte)と呼ばれる建物です。が、残念ながらここは現在ちょうど改修工事中で見ることが出来ませんでした。
もう一つは、ムーア風のキオスク(Maurischer Kiosk)と呼ばれる小さな建物です。内部はこのようにオリエンタル風の内装になっています。
庭園内はそこそこ広く、ブラブラ散歩するのもよいですが、思ったより何もなかったので、さっと切り上げてもよいかもしれません。
リンダーホーフ城まで来て、ここしか見ないというのはややもったいないです。近隣にもう一つ見どころがあります。
それがこちらのエッタール修道院。丁度、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンからのバスの乗り換えとなるバス停の目の前にあります。結構大きな修道院です。
この修道院の美しい円天井は、スタッコ装飾で有名なシュムッツァーと画家ツァイラーの作品となっています。
またさらに、バスで向かうことが出来る先に、オーバーアマガウという小さな村があります。
この村では、10年に1度、村人総出でキリスト受難劇を上演することで有名です。次の上演は2020年らしいです。写真は、実際に劇が上演されるキリスト受難劇場で、見学も可能のようです。
この村は外壁にフレスコ画が描かれた建物がとても多く、見ていて鮮やかです。村の中心から少し外れた家には、写真のように「ヘンゼルとグレーテル」が描かれた家があります。すぐ近くには、「赤ずきん」や「七匹の子ヤギ」が描かれた家もあります。
リンダーホーフ城に来て、なおかつまだ時間があればこれらの場所も訪れてみることをお勧めします。
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンを離れた後は、ミュンヘンに一晩滞在しました。たぶん、2年ぶりぐらいです。もう何回か来ているので観光はしておりませんが、とりあえずメインスポットである市庁舎前などに来てしばしボーっとしておりました。
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ミッテンヴァルト
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンから東へ電車で20分程度の所に、ミッテンヴァルトという小さな町があります。
こちらはミッテンヴァルト駅。 背後にはカーヴェンデル山という高い山が聳えていますが、それについてはまた後ほど。
ミッテンヴァルト駅前の道をまっすぐ歩いていくとすぐ、この小さな町の中心地にたどり着きます。
街の中には、このオーバーマルクトという道があり、この通り沿いにはフレスコ画がきれいな小さな家がたくさん並んでいます。奥に見えているのは、この町の教会です。
教会前には、このような彫像があります。これは、マティアス・クロッツという人の像で、イタリアでバイオリン製作を学び、この町にその技術をもたらした人です。
そのため、この町ではバイオリン製作が盛んで、今もバイオリンを作るマイスターのおうちがいくつもあります。
教会の裏手には、こちらのバイオリン博物館があります。
小さな博物館ではありますが、中ではミッテンヴァルトでのバイオリンの歴史やバイオリンの展示があります。入り口では写真のようなバイオリン工房の再現もありました。
すぐに見て回れる小さな町ですが、雰囲気は落ち着いていてとてもいい感じです。ここでゆっくり過ごすのもオススメです。
一人旅でなければゆっくり過ごすのも好きなのですが、一人でいると「ゆっくりする」という選択肢が脳内から消え、「とにかく動く 」という思考になってしまうのがこの私。
というわけで、駅の背後に高く聳え立つカーヴェンデル山に登りました。山頂まで運んでくれるロープウェイが駅の裏手から川を渡ったところにあり、それに乗ります。
山頂からはミッテンヴァルトの町をはるか下に見ることが出来ます。
山頂は登って終わりということはなく、ある程度のハイキングコースがあり、十分に時間をつぶすことが出来ます。もちろんレストランもあるので、ハイキングで汗をかいた後にビールでくつろぐことも。
観光客もそれほど多くないので、マイペースで過ごせる居心地の良い場所でした。
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ガルミッシュ=パルテンキルヒェン
今回の旅のスタート地点は、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンというドイツらしい長ったらしい名前の街です。ガルミッシュとパルテンキルヒェンという2つの街がくっついてこんな名前になりました。ミュンヘンから電車で1時間ちょいで着きます。
日本人でこの街の名前を聞いたことがある人はそうそういないと思いますが、1936年というはるか昔には冬季オリンピックが開催されたこともある街です。街の郊外にはスキージャンプ場もありました。
こちらガルミッシュ=パルテンキルヒェン駅前ですが、街はアルプス山脈そばに位置するため、奇麗なアルプスの山々を眺めることが出来ます。
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンの宿に泊まると、ビジターカードがもらえます。これで、バスは乗り放題かついくつかの場所が割引になったりとお得なので、宿泊先で確認しておきましょう。
街そのものは、のんびりとした保養地と言った感じで、特別見るものがあるわけでもありません。ガルミッシュ側は比較的栄えており、カジノがあったりします。観光客向けのお店やレストランが多いのもこちらです。
一方、パルテンキルヒェン側は、割とフツーの生活感ある街だったりします。駅前からちょっと離れたルートヴィヒ通りというこの写真の場所には、そこそこかわいらしい家が並んでいたりします。
こんなのんびりとした街で、のんびりとダラダラするというのもまぁ悪くないのですが(というか普通の人はそうする)、やはりアクティブに行動してぇという拙者ですので、もちろんここに来た目的は別にあります。
ここガルミッシュ=パルテンキルヒェンは、ツークシュピッツェというドイツ最高峰の山へと通じる拠点の様な街です。今回わたくし、このツークシュピッツェに登るためにここにやって来ました。
とはいえ、拙者はガチの登山家ではありませんので、なるべく楽して登ります。そして、ツークシュピッツェの山頂までは、登山列車で行くことが出来ます。その登山列車の始発駅が、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン駅の駅裏すぐにあります。
こんな感じの列車です。結構ゆっくり走ります。
が、この列車で最後まで行くのかと思いきや、途中の駅で乗り換えさせられました。なお、山を登り始めると、すぐトンネルに入るため外は見えません。
しばらくすると、Zugspitzplattという駅に着きます。ここからさらに、ロープウェイに乗り換えて、ツークシュピッツェ山頂を目指します。
ロープウェイから降りて外に出ると、広い展望デッキがあります。現在ここは改装工事中で、新しいロープウェイを設置する計画があるようです。
展望デッキの目の前にはこんな岩場があり、正確にはここがツークシュピッツェの頂上になります。金色のポールがある位置にいくためには、一応歩いて登らねばなりません。登る際は自己責任で、という看板もたっています。
自己責任なのは承知の上で、当然登ります。足元はあまりよくないです。ツルっと滑って滑落したら、非常に大変なことになります。なお拙者は、裏がツルツルすべるフツーのジョギングシューズで登りました。いや、余裕だろってね。
特に問題もなく到着しました。ここが、ドイツ最高峰であるツークシュピッツェの山頂2962mです。いやー、簡単だなー。
このポールにはなぜか2963mと書いてありましたけど、どっちが正しいんですかね。
簡単に来れる場所とは言えど、やっぱ高所なので、足元見ると震えちゃいます。
ずっと遠くまで広がるアルプス山脈を眺めていると、なんだかいろいろなことを忘れられます。ま、そのために来たんですけども。
丁度この写真の中央下部あたりが、登山列車が到着したZuspitzplattになります。なお、右にある汚い残雪のようなものは、一応、氷河らしいです。
こちらは、山頂から見た展望デッキです。こう見ると大して広くなさそうですが、奥行きがあるので、実はそこそこ広いです。朝一で来てこの観光客数でしたが、これが昼前になるともう人で一杯です。実はここ、観光客には大人気の場所なんです。
この展望デッキはドイツとオーストリアの国境上にあるため、オーストリア(チロル地方)側の展望デッキへも行くことが出来ます。来てから気付いたのですが、ここツークシュピッツェの山頂はオーストリア側からもロープウェイで来ることが出来ます。
展望デッキではレストランがあり、当然のようにビールが飲めるわけです。ドイツの最高峰でビールというのは、なかなかええもんやということで飲もうとしたのですが、財布の中にキャッシュが全然なかったために断念しました・・・
ロープウェイでZugspitzplattまで降りると、一応ここにもレストランがあり、また周辺をテキトーに散歩できます。せっかくなので、山頂から見えていた汚い氷河の場所(写真右奥)あたりまで行ってみることに。
こんな感じで、氷河の上を歩いたりしてみました。なんていうか、普通に雪の上歩いてるのと変わらなかったです。。。
この氷河はここ100年ぐらいで大幅に溶けて減ってしまったようで、そのうち無くなってしまうのかもしれません。
Zugspitzplatt周辺は、特にこれと言って何もないエリアですが、それでも目の前に広がる山々の景色は雄大で、こいつらを眺めながらハイキングすると時間もあっという間です。
夏はハイキングが楽しい、ここツークシュピッツェですが、冬になればスキー場になりますので、ウィンタースポーツも楽しめます。日本人にはあまりなじみのない場所と思いますが、なかなかオススメなスポットです。
(続く)
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ナツ旅2017
毎年恒例、夏の旅行から帰ってきました。
今回訪れていたのは、バイエルン州南部です。今回はドイツ国外ではなく、国内でした。
具体的には、
ガルミッシュ=パルテンキルヒェン→ミッテンヴァルト→リンダーホフ城&エッタール修道院→(ミュンヘン)→ヘレンキームゼー城(キームゼー湖)→ザルツブルク(オーストリア)→ベルヒテスガーデン
といったようなルート。朝からアルプスとか湖周辺をハイキングして、疲れてその後ビール飲む、みたいな生活を送っていました。天気は恐ろしいほどに快晴で、いやビールがすすむ君。
また馬鹿みたいに歩いたので、帰ってきてからの全身疲労がハンパねぇっす。1日中寝たい。
この旅行記事を書きたいのですが、時間が無い・・・まぁ頑張って書きますので、お待ちくださいませ。
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あれこれ
日々の戯言などをテキトーに。
最近、PCスピーカーをお高いヤツに新調したところ、音質が格段に上がって、夜も休日もずっと部屋で音楽聞いてます。ジャズやクラシックからポップまで、音を聞くのが楽しくなってきた。良質な音って、生活を潤わせる上で大事だなと気付いた。
次のチャリ旅に備えて、プチ・チャリトレを継続しております。前回のライン川サイクリングでは所詮1日しか走ってないので、次回はやはり数日かけて走りたいところ。気温が下がって寒くなってしまう9月あたりまでにもう一度どこかを走りたいが、さてどこにしようかなっと。
チャリ旅だけでなく、夏休み毎年恒例旅行の計画を具体的に立てねばならないわけです。今年はここに行きたい!、というのはすでに決めていますが、どういうルートで、いつ、何日ほど行くか、というところあたりを明確にしたいわけですが、いまだ何も決めておらず。まぁ、適当に気楽に行動します。
今年も学生さんを教えてたわけですが、ThesisもDefenseも無事終わりました。今年は割と賢い生徒に当たり、出来もなかなかでした。スコアも恐らく十分高いものになるだろう。いつもこうだったらいいのに・・・
で、学生さんから最後にプレゼントをもらったのですけど、
ビール瓶?と見せかけて、実はこれチョコレートで出来てるっていう。なかなかオモローですやん。
ドイツでも「ゆとり化」なんてのがあるか知りませんが、昔と比べると今どきの学生の雰囲気はなんか違って、穏やかな感じです。それでもできる子はできるし、できない子はできないし、そこらへんは基本変わってない感じ。日本のゆとり世代たちと話す機会も最近増えてきましたけど、個人的に感じるのは、「考えてる子は考えてるし、考えてない子は考えてない」ということ。ゆとり世代だから、でくくるのは、彼/彼女たちに失礼ですね。
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