ガルミッシュ=パルテンキルヒェン
今回の旅のスタート地点は、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンというドイツらしい長ったらしい名前の街です。ガルミッシュとパルテンキルヒェンという2つの街がくっついてこんな名前になりました。ミュンヘンから電車で1時間ちょいで着きます。
日本人でこの街の名前を聞いたことがある人はそうそういないと思いますが、1936年というはるか昔には冬季オリンピックが開催されたこともある街です。街の郊外にはスキージャンプ場もありました。
こちらガルミッシュ=パルテンキルヒェン駅前ですが、街はアルプス山脈そばに位置するため、奇麗なアルプスの山々を眺めることが出来ます。
ガルミッシュ=パルテンキルヒェンの宿に泊まると、ビジターカードがもらえます。これで、バスは乗り放題かついくつかの場所が割引になったりとお得なので、宿泊先で確認しておきましょう。
街そのものは、のんびりとした保養地と言った感じで、特別見るものがあるわけでもありません。ガルミッシュ側は比較的栄えており、カジノがあったりします。観光客向けのお店やレストランが多いのもこちらです。
一方、パルテンキルヒェン側は、割とフツーの生活感ある街だったりします。駅前からちょっと離れたルートヴィヒ通りというこの写真の場所には、そこそこかわいらしい家が並んでいたりします。
こんなのんびりとした街で、のんびりとダラダラするというのもまぁ悪くないのですが(というか普通の人はそうする)、やはりアクティブに行動してぇという拙者ですので、もちろんここに来た目的は別にあります。
ここガルミッシュ=パルテンキルヒェンは、ツークシュピッツェというドイツ最高峰の山へと通じる拠点の様な街です。今回わたくし、このツークシュピッツェに登るためにここにやって来ました。
とはいえ、拙者はガチの登山家ではありませんので、なるべく楽して登ります。そして、ツークシュピッツェの山頂までは、登山列車で行くことが出来ます。その登山列車の始発駅が、ガルミッシュ=パルテンキルヒェン駅の駅裏すぐにあります。
こんな感じの列車です。結構ゆっくり走ります。
が、この列車で最後まで行くのかと思いきや、途中の駅で乗り換えさせられました。なお、山を登り始めると、すぐトンネルに入るため外は見えません。
しばらくすると、Zugspitzplattという駅に着きます。ここからさらに、ロープウェイに乗り換えて、ツークシュピッツェ山頂を目指します。
ロープウェイから降りて外に出ると、広い展望デッキがあります。現在ここは改装工事中で、新しいロープウェイを設置する計画があるようです。
展望デッキの目の前にはこんな岩場があり、正確にはここがツークシュピッツェの頂上になります。金色のポールがある位置にいくためには、一応歩いて登らねばなりません。登る際は自己責任で、という看板もたっています。
自己責任なのは承知の上で、当然登ります。足元はあまりよくないです。ツルっと滑って滑落したら、非常に大変なことになります。なお拙者は、裏がツルツルすべるフツーのジョギングシューズで登りました。いや、余裕だろってね。
特に問題もなく到着しました。ここが、ドイツ最高峰であるツークシュピッツェの山頂2962mです。いやー、簡単だなー。
このポールにはなぜか2963mと書いてありましたけど、どっちが正しいんですかね。
簡単に来れる場所とは言えど、やっぱ高所なので、足元見ると震えちゃいます。
ずっと遠くまで広がるアルプス山脈を眺めていると、なんだかいろいろなことを忘れられます。ま、そのために来たんですけども。
丁度この写真の中央下部あたりが、登山列車が到着したZuspitzplattになります。なお、右にある汚い残雪のようなものは、一応、氷河らしいです。
こちらは、山頂から見た展望デッキです。こう見ると大して広くなさそうですが、奥行きがあるので、実はそこそこ広いです。朝一で来てこの観光客数でしたが、これが昼前になるともう人で一杯です。実はここ、観光客には大人気の場所なんです。
この展望デッキはドイツとオーストリアの国境上にあるため、オーストリア(チロル地方)側の展望デッキへも行くことが出来ます。来てから気付いたのですが、ここツークシュピッツェの山頂はオーストリア側からもロープウェイで来ることが出来ます。
展望デッキではレストランがあり、当然のようにビールが飲めるわけです。ドイツの最高峰でビールというのは、なかなかええもんやということで飲もうとしたのですが、財布の中にキャッシュが全然なかったために断念しました・・・
ロープウェイでZugspitzplattまで降りると、一応ここにもレストランがあり、また周辺をテキトーに散歩できます。せっかくなので、山頂から見えていた汚い氷河の場所(写真右奥)あたりまで行ってみることに。
こんな感じで、氷河の上を歩いたりしてみました。なんていうか、普通に雪の上歩いてるのと変わらなかったです。。。
この氷河はここ100年ぐらいで大幅に溶けて減ってしまったようで、そのうち無くなってしまうのかもしれません。
Zugspitzplatt周辺は、特にこれと言って何もないエリアですが、それでも目の前に広がる山々の景色は雄大で、こいつらを眺めながらハイキングすると時間もあっという間です。
夏はハイキングが楽しい、ここツークシュピッツェですが、冬になればスキー場になりますので、ウィンタースポーツも楽しめます。日本人にはあまりなじみのない場所と思いますが、なかなかオススメなスポットです。
(続く)
↓応援(クリック)よろしくお願いいたします。