ルツェルン
フライブルクからさらに南下して向かった先は、ドイツではなくスイスのルツェルン。スイスの山にでも登って、アルプスを眺めながらひっそりと黄昏ようと思ったわけです。しかし現実、ルツェルンはスイスの代表的な観光地なため、観光客だらけでした。
フライブルクから2時間ぐらいでルツェルン駅に到着します。いや晴れてくれー、と思っていたものの、空はどんより曇り空。フライブルクまでは、青空見えてたんですけど。
駅前には、広大なルツェルン湖が広がっており、数々のクルージング船が出ています。下の写真を見るとわかりますように、ルツェルンはアルプス山脈近くの街なので、奇麗な山々を街の背後に拝むことが出来ます。
ルツェルン駅前から歩くとすぐに目に入るのが、このカペル橋。ヨーロッパで最も古い木造の橋らしく、過去に火災で損傷するものの再建され、いまだ形を保っているようです。橋のそばには塔がありますが、かつてここは監獄や拷問部屋として利用されていたそうです。
カペル橋の天井部分には、ルツェルンの歴史について描かれた一連の画が飾られています。
カペル橋の近くには、大きなイエズス会教会があります。教会前では、小規模の市場が開かれていました。教会の目の前を通ると、これが教会だと気付かずにスルーしてしまいがちですがまた、教会内は白を基調とした明るい内装になっており、一見の価値ありです。
イエズス会教会から少し歩くと、Nadelwehrという堰があります。水が青々としてて奇麗でした。
このNadelwehrの横には、シュプロイヤー橋というカペル橋よりは短めの橋があります。
シュプロイヤー橋の天井には、カペル橋と同じく絵が飾られています。が、こちらは「死の舞踏」をテーマとして描かれているため、カペル橋の画よりはやや不気味な感じになっております。
シュプロイヤー橋を渡り、少し坂を上るとムーゼック城壁という9つの塔がくっついた城壁があります。このうちいくつかの塔には登ることができ、ルツェルンの街を見渡すことが出来ます。下の写真奥に見えている高い山は、ピラトゥス山という山です(後述)。
ムーゼック城壁を降りると旧市街が広がっており、ここはショッピング街だったりレストラン街だったりします。いくつかの建物には、見事な壁画が描かれていました。
旧市街からちょっと歩くと、この記事の2枚目の写真でも目に入る2つの尖塔をもつHofkircheという教会に着きます。ルツェルン駅をでて、湖の対岸によく目立つ尖塔があるため、ここが気になる人も多いはず。残念ながら、内装は特に目を見張るほどのものではありませんでしたが。
Hofkircheからやや北上すると、「瀕死のライオン像」という彫刻がある小さな公園があります。フランス革命時に、ルイ16世の警護を担当していた多くのスイスの傭兵が命を落とすことになったのですが、これら兵士の鎮魂のために刻まれた彫刻です。ここに訪れるまでは、小さい彫刻なのだろうと思っていたのですが、実際目にしてみるとかなり大きくて驚きました。
街の紹介はこれぐらいにして、本来の目的は山に登りたいということだったので、それについての紹介です。
当初はルツェルンから少し離れたところにある「ユングフラウ」という山を見に行きたかったのですが、どうにもこうにも現地の天候が優れないため、予定を変更してルツェルンのすぐそばにあるピラトゥス山に登ることに。
ピラトゥス山に登る方法の一つに登山鉄道を使うという方法があり、この登山鉄道は世界一の急勾配であるということで有名なため経験してみたかったのですが、調べてみると運行は5月からでした・・・
というわけで、もう一つの方法であるケーブルカーを使って登ることに。まず、ルツェルン駅前のバスターミナルから1番のバスに乗ると、10分ぐらいでルツェルン郊外にあるKriensという街に着きます。写真は、バス停Zentrum Pilatusを降りてすぐの所。ここをまっすぐ歩いていきます。
5-10分ぐらいすると、こちらのケーブルカー乗り場にたどり着きますので、ここからピラトゥス山頂を目指します。ケーブルカーは小さめで大人4人しか座れません。ちなみに、チケットは往復で70€ぐらいとやや高め。
30分ぐらいすると、Fräkmünteggという中継駅にたどり着きます。ここで一度降りて、今度は数十人は入れる大きめのケーブルカーに乗ります。山頂まではすぐで、3分ぐらいで到着します。
山頂にはちょっとしたお土産屋さんなどがあり、またホテルもあります。ここに泊まれば、奇麗な街の夜景とか夜空とかが拝めるのでしょう。天気さえよければ。あ、あとお金さえあれば。
こちらは、山頂からみたルツェルン湖およびルツェルンの街です。山頂は標高2132mなので、それなりに目前に広がる景色も奇麗です。
ルツェルンと反対方向には、アルプス山脈を望むことができます。3000m級の山ばかりです。やっぱスイスと言えばアルプス山脈だよね、という感じ。遠巻きですが、それでも奇麗です。
ぼーっと山をずっと眺めていたいところでしたが、まだ4月ということもあったせいかかなり寒く(たぶん体感0度付近)、体調不調も重なってしんどくなってきたので2時間ぐらい滞在してから下山することに。
しかし、下山完了したとたんに山頂は雲で覆われてしまったので、タイミング的には正しかったのかなと。下山途中でかなり多くのこれから登頂を目指す観光客とすれ違いましたが、あの方々はおそらく真っ白な景色を拝むことになったのでしょう・・・
なお翌日は山頂は吹雪になり、再び雪で覆われてしまったようです。
スイスに来たのはこれで2度目ですが、やはり街並みよりは自然が素敵な国ですね。訪れるなら天気のいい時がベストです。
(続く)
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フライブルク
4月にイースターで4連休あったので旅に出ました。が、おもくそ風邪をひいてしまって風邪薬で症状をごまかしながら歩き回ってました。ちなみにいまだに治ってない模様。
まずは南に向かおうということで最初に訪れたのは、フライブルク。たいして大きな街でもなく、見どころが多いわけでもないので、さっと見て回るだけにしました。
フライブルク中央駅は、あまり大きくない駅でした。トラムの駅がくっついています。
フライブルクに着いてから宿泊先まで歩いてたら、路上でタバコすってる女の子がいて、その子がうちのラボにいた学生にそっくりだったので、似てる子がいるもんだなぁーと思ってたら本人でした。世の中は狭い・・・
中央駅前の道をまっすぐ歩いていくと、すぐに大聖堂が見えます。中央駅からトラムが走っているので、トラムで移動するのも手ですが、歩いても余裕で移動できるレベルの街の規模です。わたくし、観光はなるべく徒歩と決めてますので、当然徒歩で移動。
大聖堂に行く途中で右手に見えるのが、マルティン塔。この時はグッドフライデー中につき、店はほとんど閉まっていて閑散としています。
フライブルクでは、ベッヒレ(Bächle)という水路が街中を流れており、フライブルクのシンボルの一つです。歩いていて気付かずに、ボチャっと落ちてしまわないように気を付けましょう。
そんなこんなしてると、あっという間にもう一つのシンボルであるフライブルク大聖堂に到着しました。
本来ならこの教会塔に登れるらしいですが、現在は改装工事中につき登れませんでした。
訪れた日に教会では午前中はミサをやってたので、入れたのは午後からでしたが、奇麗なステンドグラスなどを見ながら一休憩。静寂の中、心が落ち着きます。
大聖堂の背後にある山のてっぺんに、展望台の様な何かが見えたので歩いて行ってみることに。
山へと向かう途中に、シュヴァーベン門という門を通過します。この門の左手側が、山への道に通じています。
ずいぶんと急な坂道を登っていきます。病気の身には、ややしんどい。
それでも5-10分程度登ると広場があり、そこからは大聖堂とフライブルクの街を一望できます。
広場からは、シュヴァルツヴァルト(黒い森) も見えます。
広場からさらに歩いて、展望タワーのようなところを目指します。直線距離的にはそれほど離れていないはずなのに、迂回路を歩いてやたらと距離を歩かされる羽目に。
わりと汗をかきながら、ようやくタワーに到着しました。ここから見る景色はさぞ奇麗なのだろう。
・・・が、工事中につき侵入不可でした。ふざけんなよ、マジで・・・
上の写真の標識に書かれていた「Schlossbergturm gesperrt」の意味を理解しておけば、この事態は避けられたはずでしたね。。
正直なところ、街から見ててもタワーに登っている人の気配が全くなかったことから、なんとなく嫌な予感はすでにしてたわけですが。
無駄に歩いたおかげで疲れたので、とりあえずビール。ビール飲んどけば風邪も治るんちゃうか、と思ったものの、より一層悪化してしまいましたが。
(続く)
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ヴィースバーデン
カッとなった頭を冷やすためにはやはりリフレッシュが必要だということで、お出かけ。
そんなわけで、ヴィースバーデンにやってきました(写真は中央駅)。あまり聞いたことない街の名前かもしれませんが、なにげにドイツ・ヘッセン州の州都だったりします。
駅前の道をずっとまっすぐに10-15分ぐらい歩くと、こちらのマルクト教会にたどり着きます。ある意味、目印的な建物。
ぶっちゃけヴィースバーデンは何か見るものがあるような街ではなく、わざわざ観光で訪れるような場所でもないわけですが、ではなぜここに来たかというと、
実はここヴィースバーデンは温泉地であり、温泉に入れちゃうという特徴が。マルクト教会からそれほど離れていない場所に、カイザー・フリードリヒ温泉という浴場があるので訪れました。
こちら、その温泉の入り口。なんかフツーの建物すぎて、全然気付きません。
内部は大きい浴場とサウナ部屋があり、バーもついてて、風呂上がりに一杯なんてのもできます。料金はどうやら滞在時間によって計算されるようで、1時間ごとにいくらと決まっている模様。
ちなみに、混浴&水着着用不可なので、老若男女関係なしにみんな中では裸です。後で知ったのですが、日本では混浴を全く見ませんしどことなく抵抗感がありますが(主に女性側に?)、これはちゃんと条例で浴場では男女別にするよう定められているんですね。一方ここドイツでは、ドイツ人はあまりそういうところ気にしないせいもあってか混浴はよくありますし、それ自体別に何とも思わなかったです。しかし、そんな場所に日本人の若いカップルが来ていて、最近の若い子は何考えてるかよくわからんな・・・、とか思ったのは拙者が年取ったからなのでしょうか・・・
それはさておき、温泉とサウナが気持ちよすぎて4時間も居てしまった。風呂は命の洗濯やなぁ。
温泉からそれほど離れていない場所には、ちょっとした公園があり、ここにはKochbrunnenという源泉があります。
観光情報によれば、本来ならここから温水が出ているはずなのですが・・・何も出ていなかった。。冬季は止めているのでしょうか?
風呂上がりのビール。やっぱこれなんだよね。これがないとやってられないっす。
想像以上にサッパリしたおかげで、灰色に淀んでいた拙者の心は奇麗に洗い流され、とても爽やかな気持ちになりました。
が、その反動もものすごく、平日に戻った瞬間に一気に気分がどんよりしてまた心が真っ黒に塗りつぶされてしまった・・・ファー、タスケテクレー
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怒髪天を衝く
職場でカっと頭に血が上るようなことがあり、普段はベタナギの海の様な心を持つ自分にしては珍しくオオシケとなりました。
あまりにも頭に血が上ったのか、頭痛はするし、なんか頭皮の毛穴が全部開いたような感覚になるし、怒髪天を衝くという言葉はなかなか的を射た表現だなと思いました。
こんなことは社会人ならよくある話なのでしょうが、限界を超えると突発的に「もう辞めますさようなら」とか言ってしまいそうな自分がちょっと怖い。
まぁまてそんなことをしても何のメリットもないぞ自分、と言い聞かせながらクールダウンをはかった数日でした。
どうもわてはここのところ慢性的にイライラしてるっぽいなぁ・・・どうすれば心に余裕を持てるのだろう
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グラナダ
スペイン旅行最後の地は、グラナダです。コルドバから電車とバスを乗り継いで到着。グラナダの駅前に到着したものの、街中までの移動方法がよくわからなかったので、タクシーで移動。タクシーは結構安かったので、気軽に使うとよいかと。
グラナダの街中を通る大きな一本道が、このグラン・ビア・デ・コロン通り(夜の写真なので全然よくわかりませんが)。この通りには、グラナダ空港行きのバス乗り場もあります。
グラン・ビア・デ・コロン通りの終着点には、このイサベル・ラ・カトリカ広場があります。いくつかの道が交差し、待ち合わせの場所としてもわかりやすいので、人が集まりやすいです。そのせいか、警察の警備も万全。
広場の近くには、グラナダの見どころの一つである、グラナダ大聖堂があります。距離的には広場からすぐなのですが、小道を入っていったところに入口があり、それが微妙に見つけにくいので、あらかじめ所在地を下調べをした方がよいかも。
内部は広く、白い内装に金色の祭壇がよく目立ちます。レコンキスタ後に建てられたものなので、イスラム色は微塵にもありません。なお、入場は有料でした。お金を払ったまで見る価値があるか、というと微妙なところ。時間に余裕があるなら入ってみてもいいかも、というぐらいですかね。
さて、ではグラナダの主な観光スポットは何かというと、それはアルハンブラ宮殿です。イスラム建築の最高傑作と言われるこの宮殿を見に行くのが、グラナダを訪れる人の目的です。
その人気の高さからか、アルハンブラ宮殿の見学は入場数制限があり、事前予約が必須で、時間帯指定もあります。しかも、結構早い段階で売り切れたりするので、事前に早めにネットで予約しておきましょう。
イサベル・ラ・カトリカ広場のすぐ近くに、アルハンブラ宮殿行きのバスが出ています。しかし、写真の通りあまり大きくないバスで、観光客が多い時は乗り切れませんでした。我々は何とかギリギリ乗ることが出来たものの、列の後ろに並んでた人たちは次の便を待つ羽目に。しかも、それほど頻繁に走っているような気配もなく。なるべく早めに行動した方がよいでしょう。 一応、歩いていくことも可能ですが、アルハンブラ宮殿は丘の上に建っているので、そこそこな距離の急な坂を登ることになります。
バスで15分ぐらいすると、アルハンブラ宮殿の入り口に着きます。そこからまず、ナスル朝宮殿(Palacios Nazaries)まで直行しました。宮殿への入場はきっちり時間指定されており、その時間を過ぎると入場できなくなります。着いたばかりで宮殿の方角もよくわかってませんでしたが、とりあえず他の人についていってみようという安易な作戦で行動。
10分ぐらい歩くと、やたらと人が並んで列を作っている場所がありました。どうやらこれはみな、入場待ちの人々のよう。
列に加わりしばらくすると、徐々に人が動き出し、建物の中に入っていきました。
建物に入る前に、カバンを床に置けと言われ、なんじゃと思っていたら、警察犬によるセキュリティチェックがありました。この犬、仕事以外の時間は床にゴロっと寝転がってだるそうにしてましたが、ちゃんと仕事できる犬なんでしょうか。
そしてついに、入場です。まずは、メスアール宮からスタートになります。ここを進むと、メスアールの間があります。
メスアールの間の壁には、とても細かい装飾が施されていました。アルハンブラ宮殿全体でこういう装飾が見られ、眺めているだけでも飽きません。
メスアール宮の中には、小さな中庭がありました。正面に見えているのは、コマレス宮へと通じる扉と、そのファサードになります。
こちらのアラヤネスの中庭に出ます。正面に見えるコマレスの塔が、水面に反射されて美しく壮大さを演出しています。この景色は、アルハンブラ宮殿の紹介として、割と目にしたことがある人も多いのではと思います。
その後進むと、ライオンの中庭という場所に出ます。補修作業中につき、部分的に見れない場所がありました。この中庭の真ん中にある噴水を支えているのが、12頭のライオンであるため、そう名付けられているようです。遠くから見てる限りだと、ライオンには見えませんでしたが・・・
ライオンの中庭のそばの部屋の天井は、このように八角形の形で出来ており、モカラベスという鍾乳石飾りが施されています。細かい装飾を目を凝らして見続けていると、首が痛くなってきますが、それほどに見事な装飾です。
こちらもライオンの中庭のそばにある、諸王の間という場所。その名前は、天井にナスル朝の王が描かれていたことに由来するとか。
こちらの天井にも、細かい鍾乳石の飾りが施されており、思わず見入ってしまいます。
これまたすぐそばにある、二姉妹の間という部屋の天井です。ここにも、大変見事な鍾乳石の装飾が施されています。
その後進むと辿り着くリンダラハのバルコニーという場所からは、リンダラハの中庭が見えます。突然現れる緑に安らぎを覚え、つい休憩したくなります。
ナスル朝宮殿を出ると、パルタル庭園という場所に出ます。大きな池が、水鏡として、建物を映しています。
庭園を離れアルハンブラ宮殿内を歩いていると、頻繁にこのきゃわわ(俗語)な生き物に遭遇します。本当にありがたい。。食べ物をちらつかせると寄ってくるが、食べ終わるとさっさと別の場所に去って行くのが、なんとも野良って感じ。
さてお次は、アルハンブラ宮殿内の他の場所も見学してみます。
アルハンブラ宮殿には、アルカサバと呼ばれる要塞として機能していた場所があります。写真はアルカサバ内のアルマスの広場と呼ばれる場所で、ここには兵隊たちの住居があったそうです。
アルカサバの奥の塔は、ベラの塔と呼ばれており、ここからグラナダの街を一望することが出来ます。
ベラの塔の頂上から見える景色の一つとして、目の前に広がる白い街があります。これはアルバイシンと呼ばれる地区で、もともとはイスラム教徒の居住区でした。
塔の上からは、グラナダ大聖堂も見えました。
別の方角には、高い山が見えました(思いっきり雲がかかってますが)。こちらは、シエラ・ネバダ山脈という山脈で、3000m級の山々が連なっています。
アルカサバを離れて次に訪れたのは、こちらのカルロス5世宮殿 。上が外観で、下は中庭の写真です。ナスル朝宮殿は別荘としての役割であったため、このカルロス5世宮殿が主に生活の場所として使用されたそうです。とってもイタリアっぽいデザインだと思ったら、この設計者のペドロ・マチューカという人物はルネサンス期にイタリアに滞在し、ミケランジェロの弟子をしていたそう。
内部を歩いて見て回るだけでなく、アルハンブラ宮殿の全景を遠くから見たかったので、お次は上でお見せしたアルバイシン地区へ移動しました。
白い壁の家が並ぶアルバイシン地区は、このように細い坂道が続いています。結構ごちゃごちゃ入り乱れているので、迷います。スマホで現在位置を確認しながら、歩いていきました。ちなみに、スリやひったくりが割とある地区らしいので、あまり人の気配が無い道を歩くのはやめたほうがよいかも。自分は思いっきり真夜中過ぎに歩いてましたが、確かに一人では歩きたくないかも、って思いました。
アルバイシン地区には、サン・ニコラス展望台という場所があり、ここからアルハンブラ宮殿の全景を見ることが出来ます。当然、人気スポットなので、観光客だらけです。
そして、こちらが展望台から見たアルハンブラ宮殿。左側がナスル朝宮殿とカルロス5世宮殿で、右がアルカサバです。これで位置関係がよくわかるかと思います。奥には、シエラ・ネバダ山脈が見えています。日が暮れてくると、アルハンブラ宮殿のライトアップが始まるので、それを見るためにスタンバイしている観光客がほとんどでした。
とまぁこんな感じで、アルハンブラ宮殿を中心にグラナダの観光しました。冬でも気温がそれなりに温かいので、過ごしやすく、快適でした。
しかし、グラナダに来てアルハンブラ宮殿だけ見て終わりというのももったいない話です。
アンダルシア地方って言ったらやはりフラメンコだよね、ということで、アルバイシン地区のレストランでフラメンコショーを見てきました。たくさん写真を撮ろうと思ったものの、歌と踊りの迫力がすごくて見入ってしまい、シャッター切るのを忘れてしまいました。
年末年始のスペイン旅行は、これで以上です。欧州の他の国々とは違った建築や文化が見られるため、個人的にはとても印象的でした。かつてナポレオンが、ピレネー山脈を越えた先はヨーロッパじゃない、と言ったそうですが、すごくよくわかる気がします。
スペイン・・・想像以上に素晴らしかったです・・・とてもオススメです。
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コルドバ
お次は、アンダルシア地方へ向けて移動です。まずは、コルドバへ。
マドリードからコルドバまでは、距離の割には電車でかかる時間がそれほどでもなく、高速電車で2時間弱で到着できます。世界遺産であり観光の中心地であるコルドバ歴史地区までは、駅から歩いて10~15分程度です。
そしてありがたいことに、アンダルシア地方まで来ると、さすがに気温は再び高くなり快適になりました。だいたい、15℃前後でした。
白い壁が多く並ぶユダヤ人街を通って歩いていくと、コルドバの中心となる観光地であるメスキータが見えてきます。奥に見えているのは、メスキータの鐘楼です。
後ウマイヤ朝によって建造されたメスキータはイスラム教の礼拝堂、すなわちモスクです。拡張を繰り返し、非常に大きなモスクとなりました。メスキータの外壁には、イスラム建築に特徴的な、馬蹄アーチのデザインが見られます。
こちらは、メスキータの中庭です。オレンジの樹が多く生えています。中庭には自由に入ることが出来ますが、メスキータの建物に入るにはチケット購入が必要で、この中庭で購入することが出来ます。
年末年始は観光客も多く警備体制が強化されていたのか、アサルトライフルを構えた警官ががっちり警備していました。
チケットを購入し建物の中に入ると、まず目に入るのがこの無数の馬蹄型アーチが並ぶ円柱の森です。メスキータの象徴と言える柱であり、建物内の広大な空間に約850本建っています。思わず声が出てしまうほどの美しさと壮大さです。
メスキータ内を歩いていると、豪華な装飾が施された壁を見つけることが出来ます。こちらはミフラーブと呼ばれる、モスクには必ず存在する窪み部分です。ミフラーブはイスラム教の聖地であるメッカの方角を示しており、信者はこれを目印にお祈りします。
ミフラーブの上部には、美しい天蓋がありました。こちらも装飾が細かく豪華です。
イスラム教徒によりモスクとして使用されていたメスキータですが、その後、レコンキスタによりコルドバがキリスト教勢力のものになると、このメスキータはキリスト教用の礼拝堂として使用されるようになります。そして、メスキータの一部を取り壊し、写真の礼拝堂を建造してしまいました。もともと円柱も、1000本以上あったそうです。
このように、メスキータはまさにイスラム教とキリスト教の融合であり、歴史的背景も含めて非常に特徴的な建築物となっています。
メスキータのそばにはグアダルキビール川という川が流れており、メスキータの正面にローマ橋という橋が架かっています。その向かいにあるのは、カラオーラの塔という建物で、橋を守る砦として建てられました。今では内部は博物館になっており、この塔の上には登ることが出来ます(有料ですが)。
カラオーラの塔の上からはメスキータがこのように見渡すことが出来ます。コルドバの撮影スポットの一つともいえる場所なので、登ってみてもよいのではないでしょうか。
メスキータの近くのユダヤ人街には、花の小道とよばれる狭い小道があり、ここも一応観光スポットになっています。若干見つけにくいです。観光スポットといっても、白い外壁に花が飾られているっていうだけのことなんですが。
白い壁のユダヤ人街は、歩いていて気持ちよく、特に天気のいい日は白がよく映えます。ユダヤ人街をふらふら歩くのも楽しいです。こちらはポトロ広場という、メスキータから歩いて5分程度の、小さな広場です。ここには、 小説ドン・キホーテにも登場した旅籠屋ポトロがあります。
メスキータの近くにはアルカサルもあり、こちらも観光スポットです。この写真の右側の塔の根元に、入場口があります。
塔の上に登ると、これまた周囲をぐるりと見渡すことが出来ます。このアルカサルは、コルドバがキリスト教勢力に支配されてから建造されたものですが、イスラム教徒がキリスト教のデザインも取り入れながら建築したムデハル様式となっています。
遠くにはローマ橋が見えるのがわかるかと思います。
こちらは、少し左を向いた写真。奥にメスキータの鐘楼が見え、位置関係がよくわかるかと思います。
こちらは、メスキータの反対方面を見た写真で、アルカサル内の庭園が見えています。この庭園がアルカサルの見どころです。
アルカサルの中庭には、オレンジの樹がたくさん植えられていました。
アルカサルの庭園内には、オレンジの樹やレモンの樹がたくさん植えられていました。また、この庭園は水路や噴水を多く用いた、アラブ式の庭園となっています。オレンジの樹の剪定がユニークで面白いです。
とまぁ、このようにコルドバでは、街全体でイスラム教とキリスト教の融合が見られる 場所になっており、大変興味深い観光地です。マドリードからのアクセスもよいので、日帰り旅行も可能だと思います。
(続く)
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トレド
マドリードから高速電車で片道30分程度の場所に、トレドという街があります。非常に古くから存在する歴史ある街で、町全体が世界遺産に指定されています。またスペインを代表する画家である、エル・グレコが活躍した街としても知られています。
こちらは、トレド駅。小さな駅ですが、外観がとても奇麗です。この駅前から、タクシー、ローカルバスなどがありますが、Hop-on Hop-off bus(2階建ての赤い観光バス)も出ています。トレド全景が見渡せる、ミラドールという展望台があるので、まずはそこへ行きました。ローカルバスは本数が少ないようでしたので、タクシーか観光バスが便利かも。歩いていくと、結構遠いと思います。
観光バスに乗って、10分程度でミラドールに着きました。そして、こちらがその展望台から見た、トレドの全景です。街は、タホ川という川に囲まれています。
こちらは、もうちょっと拡大したトレドの写真です。右上の建物はアルカサルと言い、スペイン語で城を意味します。左上は、トレド大聖堂です。
トレドだけではないですが、スペインは多宗教が融合した文化様式になっているため、普段自分が目にしている欧州の建築様式とは、非常に異なるので、なかなか新鮮です。
というわけで、展望台を後にし、街中に向かいます。観光バスを使うと、アルカサルの目の前まで連れて行ってくれるので、楽です。
アルカサルの中には一応入ることができ、最上階には小さなカフェがありました。一応そのカフェからは、このように街が一望できます。目の前には、トレド大聖堂が見えていますので、そこへ向かいます。
トレドの街は、建築物が密集していて周囲を把握しにくく、自分が今どこを歩いているのか見失いがちです。標識もしくはスマホのGPSを頼りに、散策します。
若干迷いながらも、トレド大聖堂に着きました。入場はオーディオガイド付きで有料です。
内部はなかなか広く、ここはゴシック様式の教会となっています。
こちらは教会内にあるとても大きな祭壇画です。キリストの生涯をあらわした彫刻群が飾られています。
大聖堂内には、数々の絵画が展示されている部屋があります。この部屋の一番奥に見えているのは、エル・グレコの「聖衣剥奪」です。
トレド大聖堂から、道に迷いながらも西方向へ移動すると、サント・トメ教会という教会があります。ぱっと見、全く教会であると気が付かなくて、どれが教会なんだと周囲をうろうろしてしまいましたが、ここが入口でした。ここには、エル・グレコの最高傑作と言われる「オルガス伯の埋葬」という絵画が展示されています。写真撮影厳禁でしたので、写真はありません。入場は有料で、教会内もごく小さく、実質的には絵を見るためだけにチケットを買うことになります。
サント・トメ教会からさらに西へ歩くと、サン・フアン・デ・ロス・レイエス教会にたどり着きます。ここはトレドの街の端っこに位置するせいか、やや観光客も少なめでした。
聖堂内はこのように、一見するとよくあるゴシック様式のデザインなのですが、
一部には、この天井のようにイスラム教の影響を強く受けたムデハル様式の装飾が見られます。まさに、多文化の融合といえる建築物です。
トレド自体は大きな街というわけではないので、徒歩でぶらぶらまわれます。街はとても奇麗で、歩いて見て回っても飽きません。マドリードを訪れたなら、必ず日帰りで1日観光することをお勧めします。なお、帰りの電車もあらかじめ予約しておいた方がいいかも。。筆者が訪れたときは、帰りの電車の座席が軒並み売り切れており、やや早めに帰らざるを得なくなりました。。あと、冬は結構寒いです。体感的には、マドリードより寒かったです。
(続く)
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マドリード
サン・セバスチャンで食を堪能した後は、再び電車に乗りマドリードを目指します。ダイレクトの接続ではなく、サラゴサで乗り換えでした。これまた移動に5時間ぐらい。スペインは思ったより広い・・・
マドリードの中央駅であるアトーチャ駅に着いた後、メトロで移動しました。
こちらは、プエルタ・デル・ソルというマドリードの中心にある広場で、スペイン国道の起点にもなっている場所です。この地下にあるメトロの駅は、複数の地下鉄線の合流地点になっており、どこに行くにもアクセスがよいです。 マドリードに到着した当日はまさに、1月1日だったので、街は閑散としているかなと思ったのですが、この広場をはじめに、街中は人だらけでした。マドリードの大晦日は、ここでカウントダウンするので、その流れもあったのかも。
なお、マドリードは標高655mとやや高い場所に位置するせいか、サン・セバスチャンと同じぐらい寒かったです。
こちらは、広場にある「クマとイチゴの樹の像」。どういう意味を持つのかはよく分かりませんが、マドリードの紋章にも描かれています。
年明けすぐだったせいか、広場にはいくつかのキャラクターの着ぐるみがあれこれしてました。この某ネズミのキャラクター、中の人が思いっきり顔出ししてしまってましたが、これはディ〇ニー的には大丈夫なんでしょうか・・・
プエルタ・デル・ソルのすぐ近くには、こちらのマヨール広場があります。周辺の建物には、カフェなどが入っています。広場の真ん中にあるのは、スペイン王・フェリペ3世騎馬像です。どうやら12月にはここでクリスマスマーケットが行われていたようで、いくつか小屋が残っていました。
マヨール広場のすぐ隣には、このサン・ミゲル市場があります。この一つの建物の中に、多くの食品店が入っています。
こちらは、サン・ミゲル市場の中です。それぞれのお店のほとんどはバルで、ここでも食べ歩きが楽しめます。ただ、閉鎖空間であるがゆえに、人が多い時はまともに移動できず、なかなか大変でした。
こんな感じで、カウンターで軽く飲み食いできます。ほとばしる食欲が抑えられない。人が多すぎて、立ち食いも結構難しかったりします。
さて、サン・ミゲル市場から西へ歩くと、こちらの王宮にたどり着きます。残念ながら、この時は閉まっていて中には入れませんでしたが、本来は見学できるようです。
王宮のすぐ隣には、アルムデナ大聖堂があります。こちらも閉まっていて、入れませんでした。
こちらも王宮隣にある、オリエンテ広場。奥に見えるのは、フェリペ4世騎馬像です。その奥にあるのは、テアトロ・レアルという王立歌劇場です。
オリエンテ広場前の通りを北上すると、スペイン広場にたどり着きます。ここでも何かの催し物をしていたようで、数多くのテナントがありましたが、全部閉まってました。
スペイン広場からメトロで少々移動し、シベーレス広場という場所に着きました。目の前に見えているのは、シベーレス宮殿という建物で、マドリード市庁舎になっています。この大きな通りは、プラド通りと呼ばれ、南下してしばらく歩いていると、
こちらのプラド美術館にたどり着きます。マドリード観光の代表的スポットの一つです。残念ながら、今回はスケジュールの都合上、入りませんでした。もし空いてたら、1時間ぐらいサっと見ようかなと思ったのですが、すでに夜だったのにもかかわらず、チケット売り場にはとんでもない長さの列が出来てました。
今回マドリードを訪れるうえでの個人的メインは、こちらのソフィア王妃芸術センターです。プラド美術館からさらに南下していくとアトーチャ駅に着きますが、この場所はまさに駅前にあります。
ソフィア王妃芸術センターには、ピカソの「ゲルニカ」が展示されており、それが目的でした。また、ここは午後7時からは入場料が無料になるという、驚きのシステムになっています。そのため、こちらも長い行列が出来ていましたが、ここはさすがに頑張って待ちました。
というわけで、生の「ゲルニカ」を見てきました。ゲルニカのある部屋は写真撮影は禁止なので写真はありませんが、実物は結構大きかったです。自分がまだ小学生のころ、何かの授業でこのゲルニカを知ってから、ずっと記憶に強く残っていたのですが、今回ついに実物を見ることが出来て感無量です。
(続く)
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サン・セバスチャン
バルセロナの次は、サン・セバスチャン(別名ドノスティア)という街へ移動。飛行機、電車、どちらで行っても結局トータルの移動時間は変わらなそうだったので、電車にしました。バルセロナから直通があるので、楽です。とはいっても、5時間ぐらいかかるんですが・・・
バルセロナ・サンツ駅から、高速電車に乗ります。電車は快適で、時間も正確に運行していました。
スペインの高速電車は、全席指定で、座席が売り切れるとその電車には乗れないっぽいです。今回のスペイン旅を通じて知ったのは、この時のような観光ハイシーズンの時期には使いやすい時間帯の電車が結構売り切れてしまうということです。電車での移動をメインに考えている場合、あらかじめ予約した方がよいでしょう。
サン・セバスチャンの街自体はそれほど大きい街というわけではなく、また特別見るものがあるという感じでもありません。街中にある大聖堂前の通りは、ショッピング街になっていました。
サン・セバスチャンは海沿いの街で、大西洋であるビスケー湾に面した、こちらのラ・コンチャ海岸という海岸周辺が主な観光スポットとなっています。夏には、海水浴客で一杯になります。つまりこの街は、リゾート地としての要素が強い場所です。
バルセロナと違って、サン・セバスチャンは気温も低く(この時、2~3℃ぐらい)、さすがにこんな真冬に泳ぐ人はいない、、と思いきや、フツーに泳いでる人がいました・・・
海岸をてくてくと歩いて、この写真に写っている向こう側の山(モンテ・イゲルド)の上を目指します。
ふもとにケーブルカーがあるので、これに乗って頂上まで移動します。
山の頂上からは、このようにサン・セバスチャンとラ・コンチャ海岸を見渡すことが出来ます。山頂には、カフェと子供向け遊園地がありますが、それ以外は特に何もありません。しかし、見晴らしがよいため、多くの観光客が訪れます。
ケーブルカー乗り場から、海岸沿いをもう少し歩くと、こちらのような謎のオブジェがあります。設置された経緯はよくわかりませんが、一応これ、芸術作品とのこと。
モンテ・イゲルドから見て海岸の反対側にあるのが、こちらのモンテ・ウルグルです。山頂には、キリスト像が立っています。こちらは、歩いて山頂まで行けます。
モンテ・ウルグルから見た、ラ・コンチャ海岸方面。
モンテ・ウルグルのふもとには、海沿いに道路があります。高さは10m程度あるようですが、天候が荒れて波が強い時は、波がこの高さを超えてくるらしいです。恐ろしや。
とまぁ、海岸沿いもとても美しいサン・セバスチャンなのですが、この街の一番の観光要素はやはりグルメにあります。モンテ・ウルグルそばの旧市街は、バル(スペインの軽食レストラン)がたくさん並ぶエリアになっており、このバルをハシゴしながら食べ歩きをするのが主な楽しみ方です。
サン・セバスチャンがあるバスク地方は、独自の食文化を築きあげており、ミシュランで三ツ星をとるようなハイレベルなレストランがいくつかあります。そんないいレストランにはとても行けませんが、バルは庶民のお食事処なので、気軽に入れますし、どのバルの食べ物もとても美味しいです。
バルで食べる食べ物は、ピンチョスという、パンの上にシーフードやハムなどを乗せた軽食が中心です。1個1ユーロ程度で、これらを皿にとって勘定してもらいます。このオーダーが結構クセモノで、初心者は戸惑います。観光シーズンは、どこのバルも人で一杯で(満員電車のように)、入店するのも難しかったりします。が、そこは人の波を押し分けて、むりやりカウンターまでたどり着き、空プレートをもらいます。そこから、適当にピンチョスを自分で選んで、勘定してもらいます。自分から積極的に動いてアピールしないと何もオーダーできないので、結構疲れます。また、この写真ではたまたまテーブルに座ってますが、ほとんどのバルでは立ち食いになります。落ち着いて食事できるような場所ではないので、家族連れなんかで行くと、結構大変かも。しかし、どのピンチョスも美味しそうで、ついつい取りすぎちゃったり、まぁなんしかこのバル巡りが最高に楽しいです。
大晦日はこのサン・セバスチャンで過ごしたので、年越しの瞬間には海沿いに出かけてみることに。年越しイベントに、特に何か街が準備しているということはないと聞いていたのですが、実際は街中のあちこちから花火が30分ぐらいあがってました。
サン・セバスチャンはゆっくり過ごすには、最高の場所です。奇麗な海岸があり、最高の食がありで、素晴らしいリゾート地です。であるがゆえに、宿泊費もやや高かったりしますが。。
(続く)
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バルセロナ
まずはバルセロナから。主に、バルセロナの超有名スポットのみを見て回りましたので、それらを紹介します。今回は単独行動でなかったので、やはりいつもの観光ペースよりは遅めになってしまいましたね。
バルセロナ・エル・プラット空港に到着後、市内までのシャトルバスがあるので、それに乗って移動。30分ぐらいで、バルセロナのど真ん中のカタルーニャ広場という場所に到着します。
カタルーニャ広場では、なんだかよくわからない展示物がありました。交通量や人通りもかなり多く、夜でもにぎやかです。
バルセロナは地中海性気候のおかげで、冬でも気温はドイツと比べても暖かく、過ごしやすくていい感じでした。まぁ、最初からそれを期待して来ているわけですけども。
さて、バルセロナでまず何を見に行くかとなると、やはりサグラダ・ファミリアということになります。スペインを代表する建築家であるアントニ・ガウディによる設計で、知らない人はいないでしょう。チケットは事前予約がオススメです。というか、みんな予約してると思います。
メトロの駅から出ると、すぐ目の前にあります。パッと見の最初の印象は、「思ってたより小さいな」、でした。朝一で行きましたが、すでにある程度の人だまりが出来てました。
サグラダ・ファミリアのそばには小さな公園のような場所があり、そこからはこんな感じで全体写真が撮れます。皆さんご存知の通り、サグラダ・ファミリアはまだ建設途中なので、クレーンが設置されていました。このクレーンの存在が、教会のデザインとのアンバランスさを漂わせつつも見た目を味があるものにしていると個人的には感じるので、完成してしまってクレーンが無くなると逆に見た目は面白くなくなるのではないかなと勝手に思ってます。
こちらはサグラダ・ファミリアへの入り口の一つである生誕のファサード。イエス・キリスト誕生からの出来事を彫刻によって表現しており、多くの彫刻が飾られています。
こちらはサグラダ・ファミリア内部です。1世紀も前に設計された割には、内装は未来感あるデザインで、独特です。内部は特別広いということはなく、迷うことはないでしょう。
サグラダ・ファミリア側面にある大きなステンドグラスが美しく、光が入ると建物内を奇麗に照らします。
こちらは、サグラダ・ファミリアのもう一つの入り口である受難のファサード。生誕のファサードの反対側にあります。キリストが磔刑に処されるまでを表現した彫刻で飾られています。生誕のファサードと比べると、シンプルな感じ。
サグラダ・ファミリアのこの塔にはエレベータで登ることが出来ます。入場には、チケット予約の際に事前に時間帯を指定できます。生誕のファサード側もしくは受難のファサード側のどちらかを選べます。両者間で何の違いがあるのかわかりませんが、今回は生誕のファサード側に登りました。
エレベータを降りてから適当に歩いていると、小さなテラスから外が見えました。ぶっちゃけ、あんまり高くないです。
途中の通路から見た塔とクレーン。クレーン、かっこいいよクレーン(意味不明)。
塔に登ると、サグラダ・ファミリアのファサード等を身近で見れるというメリットがあったりするのですが、正直なところ普通に下で見てた方が奇麗に見れます。というのも、塔では大部分の視界が壁でふさがれていて、あまり広く見渡せないからです。隙間から除く感じ。
塔から降りるときは、このグルグルの螺旋階段を歩いて降ります。なんかこの螺旋階段が有名とか言われているらしいのですが、何ででしょうかね。この手のものはどの教会塔にも大体あるのですが。ずっと下の方が見えるからかな。
サグラダ・ファミリアの地下は博物館になっており、建築に関わる情報などを見ることが出来ます。ガウディの建築物は、曲線を利用した構造をとることで有名ですが、その曲線を考える際に用いたのがこちらの逆さ吊模型です。糸にオモリを乗せて形成された逆アーチが丈夫な構造だと考えたガウディは、この模型で実験し実際の建築に採用していました。
サグラダ・ファミリアは、もし内装に興味が無ければ、チケットを買わずに外から見るだけでもいいかもしれないです。塔は完全に期待外れでした。結構高いんですよね、チケットが・・・ま、チケット代は建設費用になるので、お布施だと思っとけばいいわけですが。
サグラダ・ファミリアのある場所から少し歩いて北上すると、こちらのサン・パウ病院があります。ドメネクという建築家による設計で、この病院は数年前まで実際に使用されていたものの、老朽化を理由に閉鎖されました。今では建物内の一部を見学可能です。
さて、お次はカタルーニャ音楽堂というコンサートホールへ。こちらもドメネクによる設計です。入口がどこなのかが微妙に分かりにくくて、やや迷いました。
この日ギターコンサートがあったので、 事前予約して演奏を聴いてきました。演奏も当然のことながら、カタルーニャ音楽堂は内装も見事で、演奏が無い日でも見学だけしに来る観光客も多くいます。でもせっかくなので、何かしら演奏のある日に訪れることをお勧めします。
こちらは、ガウディにより設計されたカサ・ミラという建物。メトロの駅からすぐです。こちらはなんと、住宅です。しかも普通に人が住んでいます。曲線を用いたデザインになっており、見た目がうねうねしてます。これは地中海をイメージしているそうです。住宅にもかかわらず観光ができ、内部を見て回れます。
カサ・ミラの中央部分は大きな吹き抜けになっており、空を見上げることが出来ます。吹き抜けは楕円形をしていて、徹底して曲線を使用しているのがわかります。
こちらはカサ・ミラの屋上部分。こちらも曲線を用いていて、うねうねしてます。自分なら、こんな観光客がドカドカやってくるようなところには住みたくないですが・・・
カサ・ミラからそれほど離れていない場所には、カサ・バトリョという建物があります。こちらは、もともとあった邸宅をガウディが改築したものになります。
こちらも内装には曲線を多用しており、なんとも不思議な感覚に陥ります。
吹き抜け部分は青色で装飾されていて、なぜか紙吹雪が常に舞ってました。粉雪をイメージしてるんでしょうか・・・
カサ・ミラおよびカサ・バトリョは距離が離れていないのでセットで観光する人がほとんどと思いますが、チケットが高いんですよね・・・それぞれ20€以上します。二つで40€オーバー。どちらも見終わった後、「いやこれで20€以上とるのかよー」って思っちゃいました。
こちらは街の中心からは少し離れた場所にある、グエル公園です。こちらもガウディの作品で、グエル伯爵とガウディはここに住宅地を作ろうとしたものの、人気が出ずに工事は途中で頓挫し、市に公園という形で寄付されることになりました。
メトロで行くと、駅から少々歩かねばなりません。バスを使うと、ほぼ目の前に到着します。
グエル公園の代表的モニュメントである、トカゲの噴水です。この写真の時は朝一なので、人もあまりいませんが、その後に観光客が増えてくると、みんなここで記念写真を撮るため、人だらけになります。
グエル公園でもやはり曲線を多用しており、やわらかい印象を与えています。
グエル公園は昔はタダで入場できたらしいですが、現在は有料です。あまり長居をするような場所ではありませんが、公園内はガウディ独特の雰囲気を持つ広場になっているので、ここでくつろぐのもよいかもしれません。
こちらはグエル邸で、これもガウディの設計です。グエル邸には予約も何もせずに直接行ったため、入場まで40分ぐらい待たされました。
グエル邸はガウディの初期の作品で、曲線の利用はまだ実験段階だったせいかそれほど多用されていません。
それでも屋上には、カサ・ミラでも見られたようなユニークな形をした排気口がいくつも並んでいます。
とまぁこんな感じで、バルセロナではガウディ建築を中心に見て回るのが主になるかと思います。
しかし、建築物を見て回るだけでなく、ぜひ訪れてほしいのがここボケリア市場です。肉・野菜・果実やお菓子など、様々な食べ物が売られていて、とても活気のある市場です。生ハムの買い食いがくせになりそうでした。
やっぱりスペインと言ったら、とりあえずパエリア食っとくか的な感じ。なので、この市場でパエリア食べてみました。いやぁ、パエリアうまいっす・・・旅行中、何回食べたかわからんぐらいずっとパエリア食ってた気がする。
そう、今回のスペイン旅行を通じての一番の印象は、
スペインは食べ物が美味い!ということ。パエリア以外ももちろん。
今まで数多くのヨーロッパの国々を旅してきましたが、スペインの食べ物が最も日本人向けの味だと思います。スペイン自体は初めてではないですが、前回のは仕事で来たのであまり意識してませんでした。今回のように改めてスペインの食を味わうと、その良さが十分に認識できました。
(続く)
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