トレド
マドリードから高速電車で片道30分程度の場所に、トレドという街があります。非常に古くから存在する歴史ある街で、町全体が世界遺産に指定されています。またスペインを代表する画家である、エル・グレコが活躍した街としても知られています。
こちらは、トレド駅。小さな駅ですが、外観がとても奇麗です。この駅前から、タクシー、ローカルバスなどがありますが、Hop-on Hop-off bus(2階建ての赤い観光バス)も出ています。トレド全景が見渡せる、ミラドールという展望台があるので、まずはそこへ行きました。ローカルバスは本数が少ないようでしたので、タクシーか観光バスが便利かも。歩いていくと、結構遠いと思います。
観光バスに乗って、10分程度でミラドールに着きました。そして、こちらがその展望台から見た、トレドの全景です。街は、タホ川という川に囲まれています。
こちらは、もうちょっと拡大したトレドの写真です。右上の建物はアルカサルと言い、スペイン語で城を意味します。左上は、トレド大聖堂です。
トレドだけではないですが、スペインは多宗教が融合した文化様式になっているため、普段自分が目にしている欧州の建築様式とは、非常に異なるので、なかなか新鮮です。
というわけで、展望台を後にし、街中に向かいます。観光バスを使うと、アルカサルの目の前まで連れて行ってくれるので、楽です。
アルカサルの中には一応入ることができ、最上階には小さなカフェがありました。一応そのカフェからは、このように街が一望できます。目の前には、トレド大聖堂が見えていますので、そこへ向かいます。
トレドの街は、建築物が密集していて周囲を把握しにくく、自分が今どこを歩いているのか見失いがちです。標識もしくはスマホのGPSを頼りに、散策します。
若干迷いながらも、トレド大聖堂に着きました。入場はオーディオガイド付きで有料です。
内部はなかなか広く、ここはゴシック様式の教会となっています。
こちらは教会内にあるとても大きな祭壇画です。キリストの生涯をあらわした彫刻群が飾られています。
大聖堂内には、数々の絵画が展示されている部屋があります。この部屋の一番奥に見えているのは、エル・グレコの「聖衣剥奪」です。
トレド大聖堂から、道に迷いながらも西方向へ移動すると、サント・トメ教会という教会があります。ぱっと見、全く教会であると気が付かなくて、どれが教会なんだと周囲をうろうろしてしまいましたが、ここが入口でした。ここには、エル・グレコの最高傑作と言われる「オルガス伯の埋葬」という絵画が展示されています。写真撮影厳禁でしたので、写真はありません。入場は有料で、教会内もごく小さく、実質的には絵を見るためだけにチケットを買うことになります。
サント・トメ教会からさらに西へ歩くと、サン・フアン・デ・ロス・レイエス教会にたどり着きます。ここはトレドの街の端っこに位置するせいか、やや観光客も少なめでした。
聖堂内はこのように、一見するとよくあるゴシック様式のデザインなのですが、
一部には、この天井のようにイスラム教の影響を強く受けたムデハル様式の装飾が見られます。まさに、多文化の融合といえる建築物です。
トレド自体は大きな街というわけではないので、徒歩でぶらぶらまわれます。街はとても奇麗で、歩いて見て回っても飽きません。マドリードを訪れたなら、必ず日帰りで1日観光することをお勧めします。なお、帰りの電車もあらかじめ予約しておいた方がいいかも。。筆者が訪れたときは、帰りの電車の座席が軒並み売り切れており、やや早めに帰らざるを得なくなりました。。あと、冬は結構寒いです。体感的には、マドリードより寒かったです。
(続く)
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