さて次は、ラトビアの首都であるリガに向かいます。
シャウレイのバスターミナルから、リガ行きのバスがあります。てっきり大型バスに乗るのだと思っていたら、実際にやってきたのはマイクロバスでした。しかしこの時、リガ行きの乗客は数名だったので問題ありませんでした。
シャウレイから2時間ぐらいで、リガのバスターミナルに到着しました。これだと、リガに滞在しながら日帰りで十字架の丘に行く、みたいな旅行プランも可能ですね。
リガのバスターミナルは、リガ旧市街に近いので、徒歩で簡単にアクセス可能です。
リガの旧市街に足を踏み入れ、しばらく歩いてみたところ。中世の雰囲気がよく保存されています。リガはハンザ同盟に加わり栄え、旧市街はドイツ人によって作られたと言われています。そのため、中世ドイツの雰囲気が街並みにも色濃く反映されています。
市庁舎広場から見た、ブラックヘッド会館(右)と聖ペテロ教会(左)。ブラックヘッド会館は、ハンザ同盟で栄えた中世に建設された、未婚の貿易商人のギルドです。聖ペテロ教会は、この旧市街で最も高い建築物になります。
聖ペテロ教会の裏側には、なんだか見たことある像が。そう、これ「ブレーメンの音楽隊」の像です。リガはブレーメンとは姉妹都市なので、この像が置いてあるとか。しかしブレーメンにある像と比べて、全然かわいくないのはなぜなのか。。。
(ブレーメンにある像は以下記事参照)
聖ペテロ教会の塔には、エレベータで登ることが出来ます。ここからは、リガ旧市街を一望することが出来ます。写真で見るとわかる通り、リガはすぐそばを流れるダウガヴァ川沿いに栄えました。
広いダウガヴァ川では、クルージングツアーもあります。天気が良いと、なかなか気持ちよさそうです。
リガでもう一つ重要なのが、こちらのリガ大聖堂です。バルト三国において、最大級の大聖堂と言われています。
リガ大聖堂には、世界最古と言われるパイプオルガンがあります。しかしどうやら、現在は修復工事中のよう。
また、大聖堂にある美しいステンドグラスは、リガの歴史を描写しています。
さて、リガ旧市街に出て細い路地を歩いていると、こちらの「三人兄弟の家」という三つの連なる家を見つけることが出来ます。それぞれ違う時代に、違う建築様式で建てられ、また当時の外観をほぼそのまま保っています。
こちらは、スウェーデン門と呼ばれる門です。当時、近くの兵舎に住んでいたスウェーデン人がよく利用していたため、この名前になったとか。また、この門には伝説があります。かつてリガでは女性が外国人と会うことが禁止されていたのですが、とある女性がスウェーデン兵と恋に落ちこの門で会っていたようです。しかし、そのことがバレた結果、罰として女性はこの門に埋められてしまったとか。実際この門を調べると、女性の骨が埋まっているのが分かったという、嘘かホントかよくわからないオマケ話もあるようです。
こちらは、通称「猫の家」。見てわかる通り、屋根の上に猫の像があります。普通に街を歩いていると全く気が付きません。この猫は、もともとドイツ人ギルドの方向にお尻を向けていました。当時、ギルドにはラトビア人は参加できず、それに怒ったラトビア人が、屋根の上に猫を設置し、お尻を向けさせることで怒りを表現したとか。その後、ギルドへの参加が許可され、猫の向きは今の方向になったとのこと。
おまけですが、リガの旧市街を歩いていたら、出会いました。今回の旅で出会った、最初で最後の、猫です。
こちらは旧市街の外にある、自由の記念碑。ラトビア独立戦争の際に犠牲となった兵士に捧げられたモニュメントです。この記念碑のある場所は、大きな広場になっています。
記念碑のある広場から通りをまっすぐ進むと、救世主生誕大聖堂があります。こちらはロシア正教の教会になっています。内装が豪華なので見る価値はありますが、写真撮影は禁止です。
リガの旧市街は小さくコンパクトにまとまっており、割と簡単に歩いて見て回ることが出来ます。大きく迷うこともないでしょう。上述の通り、街並みは中世ドイツの雰囲気があり、その中に多くのレストランやカフェが入っています。目的もなくふらふらあるいているだけでも楽しいです。物価も安く、のんびり過ごすのには最適な街ですね。
(続く)
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