グラナダ
スペイン旅行最後の地は、グラナダです。コルドバから電車とバスを乗り継いで到着。グラナダの駅前に到着したものの、街中までの移動方法がよくわからなかったので、タクシーで移動。タクシーは結構安かったので、気軽に使うとよいかと。
グラナダの街中を通る大きな一本道が、このグラン・ビア・デ・コロン通り(夜の写真なので全然よくわかりませんが)。この通りには、グラナダ空港行きのバス乗り場もあります。
グラン・ビア・デ・コロン通りの終着点には、このイサベル・ラ・カトリカ広場があります。いくつかの道が交差し、待ち合わせの場所としてもわかりやすいので、人が集まりやすいです。そのせいか、警察の警備も万全。
広場の近くには、グラナダの見どころの一つである、グラナダ大聖堂があります。距離的には広場からすぐなのですが、小道を入っていったところに入口があり、それが微妙に見つけにくいので、あらかじめ所在地を下調べをした方がよいかも。
内部は広く、白い内装に金色の祭壇がよく目立ちます。レコンキスタ後に建てられたものなので、イスラム色は微塵にもありません。なお、入場は有料でした。お金を払ったまで見る価値があるか、というと微妙なところ。時間に余裕があるなら入ってみてもいいかも、というぐらいですかね。
さて、ではグラナダの主な観光スポットは何かというと、それはアルハンブラ宮殿です。イスラム建築の最高傑作と言われるこの宮殿を見に行くのが、グラナダを訪れる人の目的です。
その人気の高さからか、アルハンブラ宮殿の見学は入場数制限があり、事前予約が必須で、時間帯指定もあります。しかも、結構早い段階で売り切れたりするので、事前に早めにネットで予約しておきましょう。
イサベル・ラ・カトリカ広場のすぐ近くに、アルハンブラ宮殿行きのバスが出ています。しかし、写真の通りあまり大きくないバスで、観光客が多い時は乗り切れませんでした。我々は何とかギリギリ乗ることが出来たものの、列の後ろに並んでた人たちは次の便を待つ羽目に。しかも、それほど頻繁に走っているような気配もなく。なるべく早めに行動した方がよいでしょう。 一応、歩いていくことも可能ですが、アルハンブラ宮殿は丘の上に建っているので、そこそこな距離の急な坂を登ることになります。
バスで15分ぐらいすると、アルハンブラ宮殿の入り口に着きます。そこからまず、ナスル朝宮殿(Palacios Nazaries)まで直行しました。宮殿への入場はきっちり時間指定されており、その時間を過ぎると入場できなくなります。着いたばかりで宮殿の方角もよくわかってませんでしたが、とりあえず他の人についていってみようという安易な作戦で行動。
10分ぐらい歩くと、やたらと人が並んで列を作っている場所がありました。どうやらこれはみな、入場待ちの人々のよう。
列に加わりしばらくすると、徐々に人が動き出し、建物の中に入っていきました。
建物に入る前に、カバンを床に置けと言われ、なんじゃと思っていたら、警察犬によるセキュリティチェックがありました。この犬、仕事以外の時間は床にゴロっと寝転がってだるそうにしてましたが、ちゃんと仕事できる犬なんでしょうか。
そしてついに、入場です。まずは、メスアール宮からスタートになります。ここを進むと、メスアールの間があります。
メスアールの間の壁には、とても細かい装飾が施されていました。アルハンブラ宮殿全体でこういう装飾が見られ、眺めているだけでも飽きません。
メスアール宮の中には、小さな中庭がありました。正面に見えているのは、コマレス宮へと通じる扉と、そのファサードになります。
こちらのアラヤネスの中庭に出ます。正面に見えるコマレスの塔が、水面に反射されて美しく壮大さを演出しています。この景色は、アルハンブラ宮殿の紹介として、割と目にしたことがある人も多いのではと思います。
その後進むと、ライオンの中庭という場所に出ます。補修作業中につき、部分的に見れない場所がありました。この中庭の真ん中にある噴水を支えているのが、12頭のライオンであるため、そう名付けられているようです。遠くから見てる限りだと、ライオンには見えませんでしたが・・・
ライオンの中庭のそばの部屋の天井は、このように八角形の形で出来ており、モカラベスという鍾乳石飾りが施されています。細かい装飾を目を凝らして見続けていると、首が痛くなってきますが、それほどに見事な装飾です。
こちらもライオンの中庭のそばにある、諸王の間という場所。その名前は、天井にナスル朝の王が描かれていたことに由来するとか。
こちらの天井にも、細かい鍾乳石の飾りが施されており、思わず見入ってしまいます。
これまたすぐそばにある、二姉妹の間という部屋の天井です。ここにも、大変見事な鍾乳石の装飾が施されています。
その後進むと辿り着くリンダラハのバルコニーという場所からは、リンダラハの中庭が見えます。突然現れる緑に安らぎを覚え、つい休憩したくなります。
ナスル朝宮殿を出ると、パルタル庭園という場所に出ます。大きな池が、水鏡として、建物を映しています。
庭園を離れアルハンブラ宮殿内を歩いていると、頻繁にこのきゃわわ(俗語)な生き物に遭遇します。本当にありがたい。。食べ物をちらつかせると寄ってくるが、食べ終わるとさっさと別の場所に去って行くのが、なんとも野良って感じ。
さてお次は、アルハンブラ宮殿内の他の場所も見学してみます。
アルハンブラ宮殿には、アルカサバと呼ばれる要塞として機能していた場所があります。写真はアルカサバ内のアルマスの広場と呼ばれる場所で、ここには兵隊たちの住居があったそうです。
アルカサバの奥の塔は、ベラの塔と呼ばれており、ここからグラナダの街を一望することが出来ます。
ベラの塔の頂上から見える景色の一つとして、目の前に広がる白い街があります。これはアルバイシンと呼ばれる地区で、もともとはイスラム教徒の居住区でした。
塔の上からは、グラナダ大聖堂も見えました。
別の方角には、高い山が見えました(思いっきり雲がかかってますが)。こちらは、シエラ・ネバダ山脈という山脈で、3000m級の山々が連なっています。
アルカサバを離れて次に訪れたのは、こちらのカルロス5世宮殿 。上が外観で、下は中庭の写真です。ナスル朝宮殿は別荘としての役割であったため、このカルロス5世宮殿が主に生活の場所として使用されたそうです。とってもイタリアっぽいデザインだと思ったら、この設計者のペドロ・マチューカという人物はルネサンス期にイタリアに滞在し、ミケランジェロの弟子をしていたそう。
内部を歩いて見て回るだけでなく、アルハンブラ宮殿の全景を遠くから見たかったので、お次は上でお見せしたアルバイシン地区へ移動しました。
白い壁の家が並ぶアルバイシン地区は、このように細い坂道が続いています。結構ごちゃごちゃ入り乱れているので、迷います。スマホで現在位置を確認しながら、歩いていきました。ちなみに、スリやひったくりが割とある地区らしいので、あまり人の気配が無い道を歩くのはやめたほうがよいかも。自分は思いっきり真夜中過ぎに歩いてましたが、確かに一人では歩きたくないかも、って思いました。
アルバイシン地区には、サン・ニコラス展望台という場所があり、ここからアルハンブラ宮殿の全景を見ることが出来ます。当然、人気スポットなので、観光客だらけです。
そして、こちらが展望台から見たアルハンブラ宮殿。左側がナスル朝宮殿とカルロス5世宮殿で、右がアルカサバです。これで位置関係がよくわかるかと思います。奥には、シエラ・ネバダ山脈が見えています。日が暮れてくると、アルハンブラ宮殿のライトアップが始まるので、それを見るためにスタンバイしている観光客がほとんどでした。
とまぁこんな感じで、アルハンブラ宮殿を中心にグラナダの観光しました。冬でも気温がそれなりに温かいので、過ごしやすく、快適でした。
しかし、グラナダに来てアルハンブラ宮殿だけ見て終わりというのももったいない話です。
アンダルシア地方って言ったらやはりフラメンコだよね、ということで、アルバイシン地区のレストランでフラメンコショーを見てきました。たくさん写真を撮ろうと思ったものの、歌と踊りの迫力がすごくて見入ってしまい、シャッター切るのを忘れてしまいました。
年末年始のスペイン旅行は、これで以上です。欧州の他の国々とは違った建築や文化が見られるため、個人的にはとても印象的でした。かつてナポレオンが、ピレネー山脈を越えた先はヨーロッパじゃない、と言ったそうですが、すごくよくわかる気がします。
スペイン・・・想像以上に素晴らしかったです・・・とてもオススメです。
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