マルタ(4)
マルタの紹介の最後 は、ゴゾ島です。マルタ本島から日帰りで観光可能です。
ゴゾ島はマルタ本島の北西に位置しており、マルタ本島のCirkewwaという町から出ているフェリーに乗って渡ることが出来ます。Cirkewwaまでは、スリマのバスターミナルから出ているローカルバスで1時間弱程度で着きます。
フェリー乗り場に着くと、そのまま料金を支払うことなくフェリーまで一直線でした。フェリー代はゴゾ島から本島に戻る時に往復分まとめて支払うというシステムでした。
フェリーはそこそこ大きく、車も入ります。中には簡易レストランや売店もあります。しかし、ゴゾ島までは30分程度で着くので、デッキで景色を眺めてたらすぐです。
そうこうしているうちに、もうゴゾ島に着いてしまいました。フェリーは、ゴゾ島のMgarrという港町に到着します。
ゴゾ島内の移動手段ですが、ローカルバスを使う手もありますが、あまり頻繁には走っていないようでした。一方、ゴゾ島にもHopOn-HopOffバスが走っているので、これを利用しました。
まず最初に訪れたのは、ジュガンティーヤ神殿です。マルタにはいくつかの巨石神殿があるのは以前に紹介した通りですが、その中でもこちらの遺跡は最古のものとされています。
こちらがジュガンティーヤ神殿の全景です。マルタ本島で見た遺跡たちと違って、劣化を防ぐためのドームは設置されておらず野ざらしでした(局所的に鉄骨で補強されていましたが)。
本島の巨石神殿群と同じく、こちらでは生贄として捧げていたであろう動物の骨がみつかっており、太古の宗教施設であると言えます。
全体的にはそれほど大きくないため、すぐに見終えることが出来ます。
その次に向かったのは、ゴゾ島の中心にある主要な街ヴィクトリアです。ゴゾ島にある多くの道はここに通じています。
バスターミナルから少し歩いたところには、チタデルと呼ばれる城塞があります。街のどこからでも見えるので、ここへの道に迷うことはないでしょう。
チタデルに入るとすぐ目の前には、こちらの大聖堂を見ることが出来ます。入場は有料でした。
こちらは大聖堂内部。それほど広いというわけでもありませんでした。
この写真を見ていると大聖堂にはドームがあるかのように見えますが、実はこれは「だまし絵」になっており、実際にはこの大聖堂にドームはありません。大聖堂の建築当初の予定ではドームを造ることになっていたのですが、予算不足のため実行不可能になり、苦肉の策としてだまし絵を採用することになったそうです。
チタデルでは城壁の上を歩いて回れます。 ここからはゴゾ島を360度見渡すことが出来るので、景観を楽しめるビューポイントとなっています。
チタデル内部はたいして広くないので、さっと見て回ることが出来ます。
ヴィクトリアから次の目的地に向かう途中には、このタ・ピーヌ聖堂があります。ここは訪れずにスキップしてしまいましたが、この聖堂は病気が治る奇跡の聖堂と言われており、内部には実際に奇跡が起きた人たちからの感謝の手紙が数多く展示されているらしいです。
ゴゾ島のメイン観光地とも言っていいような場所である、ドゥエイラ湾です。ここには、石灰岩が浸食を受けることで形成された「アズール・ウィンドウ」という天然橋がある場所です。
が、しかしこのアズール・ウィンドウは2017年3月8日に強い波風により崩落してしまい、影も形もなくなってしまいました。上のリンク先の在りし日の姿と、この現在の姿を比べると、まぁなんとも残念な感じです。
アズール・ウィンドウがあった場所のすぐそばには、Blue holeというダイビングスポットがあります。冬季は強い波のためにとても無理ですが、夏場にはここでダイビングすると奇麗な海中を見ることが出来るらしいです。
このドゥエイラ湾にはもう一つ見るものがあり、それがこの Inland seaです。目の前の崖の外は地中海になっていますが、ちょうどこの崖に小さな洞窟が出来て外界とつながったために海水が内側に流入し、小さな湾になりました。波が穏やかな時はここを釣り船が通ったりするようです。
以上がゴゾ島の主な観光スポットでした。ゴゾ島にはその他、海水浴向けのビーチなどがいくつかあるので、夏場に来るとまた違う楽しみ方が出来ると思います。マルタ本島からフェリーで簡単に渡れて、車も乗りこめるので、レンタカーを借りてドライブしに来るといったことも出来そうです。
マルタには、今回は思いっきりシーズンオフの冬にやって来ましたが、それでも結構な数の観光客がおり、人気のようです。次に来ることがあるなら、夏季に来たいかな~、って思います。
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