猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

ベルゲン・ベルゼン強制収容所

さて、本当に行きたかった場所その1は、ベルゲン・ベルゼン強制収容所です。

 

これまで、ザクセンハウゼンアウシュヴィッツ・ビルケナウ、ダッハウ強制収容所を訪れ、このベルゲン・ベルゼンで4ヵ所目です。

 

まずツェレという街に電車で向かいます。ハノーファーから電車で30分ぐらい。

 

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ツェレ駅前から、ベルゲンという小さな町へ行くバスが出ているので、それに乗りました。テキトーに調べた時刻表では、ベルゲンで強制収容所行きのバスに乗り換えれば着けるはずでした。

 

が、ベルゲンでいくら待ってもバスが来ないので、なんでやと思ってバス会社に電話したら、週末は収容所行きのバスは無いとのこと。がちょーん。

こんなド田舎の町に放り出されてどうしたもんかと思っていたら、ちょうど目の前にタクシーが通りがかったので無理やり止めて、収容所まで送ってもらいました。

 

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そんなこんなでやっとたどり着いたベルゲン・ベルゼン強制収容所。アクセスの悪さからか、観光客はほとんどいませんでした。奥の灰色の建物が、インフォメーションセンターおよび資料館になっています。本屋とカフェもありました。意外と設備は充実してます。

 

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資料館の中は結構広くて、2フロアあります。掲載されている資料も多くて、これまで訪れた収容所と比べてもなかなかの充実度です。

 

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実はここベルゲン・ベルゼン強制収容所は、アンネ・フランクの最期の場所として知られています。アウシュヴィッツ・ビルケナウから、姉のマルゴット・フランクと共にここに送られたものの、当時収容所内で蔓延していたチフスによって、命を落としました。

 

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この強制収容所の建物は、伝染病拡散防止のため焼却されたので一つも残っておらず、今ではただ広い野原があるのみです。

 

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強制収容所を示す、モニュメント的なもの。

 

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収容所内には、このように若干盛り上がった場所がいくつもあります。この場所を説明する記述があり、そこには

 

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「HIER RUHEN 5000 TOTE」と書かれています。つまり、ここに5000の遺体が眠っている、ということです。

収容所で亡くなった遺体を処理するため、大きな穴を掘って、そこに遺体を捨て、埋め立てた、ということです。

 

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この広大な敷地の一角には、いくつかのお墓が立てられています。

 

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そのうちの一つには、アンネ・フランクとマルゴット・フランクのお墓も。有名人なだけあって、このお墓だけお供え物が多いです。

 

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しかし、この石碑が告げるように、これらのお墓は形式的なものでしかなく、その下に実際に遺体が眠っているわけではありません。お墓に刻まれた名前の方々の遺体は、他の遺体とまとめて、この敷地のどこかに埋められているのです。

 

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お墓の近くには、祈祷所のようなところがありました。

 

 

ベルゲン・ベルゼン強制収容所は、絶滅収容所ではないものの、大量の囚人を抱えて飢餓者や病死者を出し、17万人以上の死者を生んだとのこと。今でこそ静かな野原のように見えますが、実際ここは、巨大な墓場なんだな、と思いました。

 

 

さて、訪れたかったこの場所もあらかた見たということで帰ろうとしましたが、よく考えたら帰りのバスも無いんでした。むきー。

インフォメーションセンターの人に頼んで、タクシーを呼んでもらい、そのままツェレまで戻りました。

なんでここ、こんなにアクセス悪いんだ・・・他の観光客は、観光バスとかで来るのだろうか。

 

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せっかくなので、ついでにツェレの街もぶらぶらとしてみることに。タクシーには、観光の中心地であるお城の前で止まってもらいました。

 

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お城の前から、旧市街に入っていけます。ドイツの旧市街では定番の、木組みの家がたくさん。しかしこんなものは、自分にとってはもはやたいして珍しくもないんですが。。。

何かコレっていうものが無いかな~、と思いながら歩いてみたものの、特にありませんでした。。。

 

旧市街から、駅までは歩いて帰りましたが、地味に距離があり、あまり気軽に歩いて寄れる感じではない気がします。バスが出てますので、バスに乗る方が早いかもしれません。

 

 

(続く)

 

 

 

 

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