ウィーン(4)
今回は、地図の中で紹介し切れなかった場所について。
ここは『ウィーン中央墓地』。地下鉄Simmering駅で降りて、トラムに乗りZentralfriedhof 2.Torで降りると目の前です。墓地はおっそろしく広く、ゲートが3つあります。写真は第2ゲートです。
第2ゲートに入るとこのように道がまっすぐ続いています。この道をそのまま進んでいくと、左手側に32Aという地区があります。
ここがその32A地区。なんぞここ、と思われるでしょうが、ここはウィーンの音楽家たちのお墓がある場所なのです。
左のお墓がベートーヴェン、右がシューベルト、真ん中がモーツァルトになっています。ただし、よく知られているようにモーツァルトの遺骨は所在地不明なので、これに限ってはfakeになります。モーツァルトの遺骨はここ中央墓地から少し離れた、ザンクト・マルクス墓地という所の"どこか"にあるらしいです。
この写真の右手側には、
ブラームスとシュトラウスのお墓があります。この裏手には、シュトラウスI世(父親の方)のお墓もありました。
観光気分で墓参りするのもどうかと思いましたが、ウィーンに来たならせっかくなので見ておいて損は無いと思います。意外と知られていないのか、観光客はそれほど多くありませんでした。
さて、場所を移してこれまたウィーン郊外。
ここはKahlenbergという場所。地下鉄Heiligenstadt駅で降りてバス38A番にのり、30分ぐらいでバス停Kahlenbergに着きます。
これまた、なんぞここ、っていう話ですが、
ここは山の上に位置する場所で、ウィーンの街が一望できる場所です。
が、写真の通り、天気が悪いとどれが何なのかよくわからないし、風が強くて寒いし、コーヒーだけ飲んで帰りました。わざわざ来た満足感はありませんでした。。。人も全然いませんでしたし、ここに来るなら夏なのでしょう。多分。
さて、少し話題を変えて、今回の大晦日をウィーンにてどのように過ごしたか。
前年はプラハにてNew year's eve concertでした。
ここはVolksoper(フォルクスオーパー)。歌劇場です。ウィーン中心部からちょっと外れたところにあります。
ウィーン国立歌劇場のチケットはとれませんでしたが、ここVolksoperでのオペレッタ『こうもり』のチケットは取れたので、見てきました。『こうもり』は大晦日が舞台の内容なこともあり、ウィーンの大晦日における定番の娯楽になっています。
ご丁寧に、英語のsubtitleまで舞台の上部に表示されていました。おかげでとても楽しめましたし、よかったです。
その後、Rathaus前に行きました。当然ウィーンの街ではカウントダウンの準備があちこちでされており、ここRathaus前もそのうちの一つとして利用されています。ライブ舞台があって、ミュージシャンが演奏していました。
この場所で、ウィーンで独立した元同僚のArminと奥さんとお友達とで、一緒にカウントダウンしました。今回は幸いにも「ぼっち」の年越しではありませんでした。
年明け後は花火がたくさんあがって周りは煙の匂いで一杯になり、酔っ払った人たちが捨てた割れたビール瓶だらけで、かなりカオスでした。まぁこれはプラハでもそうでしたが。ヨーロッパとかアメリカとか、大体この手の派手な年越しスタイルで、正直そろそろ飽きてきました。ゆく年くる年見ながら静かに過ごす、日本の年越しスタイルが懐かしくなってきましたね。
さて、年が明けて1月1日。ウィーンの正月といえば、ウィーンフィルによるニューイヤーコンサートが世界的に有名です。チケットは当然とれませんでした。正攻法でチケット取れた人っているんでしょうか?
何か悔しいので、ニューイヤーコンサート中に楽友協会近くのカフェで待機し(その間、カフェのテレビでニューイヤーコンサートを見てました)、コンサート終了直後の楽友協会前に行って参加者の中に紛れ込んできました。
何の意味があるん?、という質問は無しで。
ただ、今後の人生においていつかはこの中に加わってやる、とだけ心に誓ったわけです。
一応、ニューイヤーコンサートは聞いてきました。違う楽団・違う場所ですが。場所はホーフブルク宮殿。
昨年のプラハでのニューイヤーコンサートはとても感動したので、今回も期待していたのですが、観客のマナーの悪さが際立って(演奏中にフラッシュたいて写真撮影する人多数)、なんだか楽しめませんでした。。。観客をcontrolする気配が全く無いのは、ウィーンのスタイルなんでしょうか?ウィーンフィルのニューイヤーコンサートもテレビで見てると、演奏中にも結構カメラ撮影してる人いましたし。
その上、演奏のクオリティはよかったと思いますが、この部屋の音響はサッパリ。
うーん、値段の割には正直かなりガッカリでした。
(つづく)