猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

タリン

さて、リガのバスターミナルから、お次はエストニアの首都であるタリンに移動です。リガからタリンは、結構距離があり4時間ぐらいかかります。リガからタリンに向かうバスは、結構混雑していて、座席はほぼ全部埋まってました。

 

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長距離移動の末、ようやくタリンのバスターミナルに着きました。このバスターミナルは、微妙にタリンの観光中心である旧市街から外れたところにあります。ここのすぐ近くにトラムの駅があるので、それに乗って街の中心まで移動します。10分ぐらいで着きます。

 

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旧市街へはどこからでも入れますが、せっかくなのでこの「ヴィル門」から入ってみましょう。昔は、ここが旧市街へ入る正式な門でしたが、その後取り壊されてしまい、今はこの2つの塔が残っているだけです。この門手前あたりには現代的な建物がたくさん立っているのですが、この門をくぐって旧市街に入るととたんに中世の景色になります。

 

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ヴィル門から歩いて最初の角を右に曲がると、すぐに見えるのがこちらの「セーターの壁」です。タリンの名物の一つです。高く長く続く城壁のふもとで、北欧らしいセーターの編み物がたくさん売られています。夏の真っ只中でしたが、お土産として結構買っていく人も多かったです。

 

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セーターの壁がある城壁には、有料ですが、登ることが出来ます。そこそこの距離があるので、城壁を歩きながら中世の雰囲気を味わうのもよいでしょう。

 

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城壁を登る入口の近くには、「聖カタリーナの小径」という小道に入る入口があります。ここはタリンで最も中世を感じられる場所と言われています。昔、このそばに聖カタリーナ教会という名の教会があったことに由来します。ここには工芸職人のギルドがあり、今でもその制作風景を見ることができます。

 

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聖カタリーナの小径からそれほど離れていないところには、「職人たちの中庭(MEISTRITE HOOV)」と呼ばれる場所に通じる小道があります。

 

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職人たちの中庭には、その名の通り工芸職人の作業場があり、さらにはタリンで老舗のチョコレートカフェがあります。

タリンの素晴らしいところの一つは、このように小さな小道をくぐった先に落ち着いた中庭があり、そこにいい雰囲気のカフェやレストランがある、といったような場所が多々あるところです。自分だけのお気に入りの中庭カフェを見つけることが出来ると、うれしい気持ちになれます。

 

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ここはラエコヤ広場という、旧市庁舎前にある大きな広場です。レストランのオープンテラスや、お土産屋さんなど、ここ旧市街の中心となる場所です。写真に写っている旧市庁舎は、内部見学が可能ですが、訪れた時は残念ながら閉まっていました。また、塔にも上ることが出来ます。

 

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ラエコヤ広場には、この市議会薬局(Raeapteek)という薬局があります。ヨーロッパ最古の薬局といわれています。

 

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内部は普通の薬局になっていて、薬を買うことが出来ます。それに加え、この奥の部屋が小さな博物館になっており、昔の薬などが展示されています。無料で入って見学できるのですが、普通に営業している薬局なので、若干気が引ける感じも。

 

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ラエコヤ広場のすぐそばにあるのが、この精霊教会です。この教会の壁にかけられている時計は、タリンで最古の公共時計です。

 

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精霊教会の内部は広くはありませんが、木製の装飾や祭壇が美しいです。

 

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精霊教会の前には、中世タリンにおける商人の交流の場所だった「大ギルドの会館」があります。現在では、建物の中はエストニア歴史博物館になっています。

 

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大ギルドの会館前に通っているのはピック通りという、旧市街のメインストリートのようなもので、この道はまっすぐ長く旧市街の外まで続いています。メインストリートのようなものとはいっても、ずっとレストランやカフェなどが続いているというわけではないため、中心地から歩くにつれ、だんだん人気もなくなっていきます。

 

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ピック通りを歩いていくと、未婚商人の組合の館であるブラックヘッド会館があります。この館の扉が特徴的なことで有名です。

 

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そのままずっとピック通りを歩いていると、3色カラーで塗り分けられた「三姉妹の家」が目に入ります。中世頃に建てられ、当時は商人の事務所として使われていました。なお、今ではホテルとして使われています。

 

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三姉妹の家から歩いてすぐには、「太っちょマルガレータの塔」というちょっとかわった名前が付けられた塔があります。こちらは砲塔になっており、タリンの港の近くにあります。そのため、当時はこの大きな砲塔が、外敵に対しての威圧になっていたようです。フェリー経由でタリンに来た人は、おそらくこの塔からタリン旧市街に入るんじゃないかな、と思います。

 

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さて、太っちょマルガレータの塔からライ通りという道沿いに旧市街に戻ると、こちらの聖オラフ教会があります。こちらの教会塔には、螺旋階段の通路を歩いて登ることが出来ます。内部の通路は狭く、入場者数制限もなかったので観光客で詰まってましたが、登る価値は十分にあります。

 

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塔の上から、タリンの港方面を見ると、こんな感じ。左に太っちょマルガレータの塔が見えてますので、港との距離がわかると思います。

 

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こちらは、旧市街のパノラマ写真です。旧市街には、いくつか展望台がありますが、この聖オラフ教会の塔が、いちばんきれいに旧市街全景を見渡すことが出来ると思います。

さて、この画像を見ていると、この旧市街には少し丘のようになっているところがあるのがわかるとおもいます。ここはトームペアの丘と呼ばれています。

 

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聖オラフ教会前のライ通りをまっすぐ歩いていくと再びピック通りと合流し、そしてトームペアの丘に通じる「長い足」と呼ばれる通りを登ります。この写真の遠くには、さきほどの聖オラフ教会が見えているのがわかると思います。

 

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そしてトームペアの丘に入ってまず目に入るのが、こちらのアレクサンドル・ネフスキー大聖堂です。エストニアがまだロシア帝国の一部だったころに建てられた、ロシア正教会の聖堂です。内部見学できますが、撮影は禁止です。

 

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アレクサンドル・ネフスキー大聖堂の前には、トームペア城があります。ピンク色でちょっとかわっていますが、今では国会議事堂として利用されているそうです。

このトームペア城前広場には、なんだか人が集まったり、舞台が設置されてたり、テレビ撮影のセットがあったり、いったい何がこの日あるんだろうと思っていたのですが、どうやらこの日は「エストニアソ連から独立を回復して25周年の記念日」だったようです。午後にはこの広場が人でいっぱいになり、音楽を演奏してみんなで歌ったりと、盛り上がっていました。

  

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同じトームペアの丘には、こちらの聖母マリア大聖堂があります。ここの塔にも登ることが出来ます。 

 

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トームペアの丘は、丘というだけあって少し高い位置にありますので、タリン周辺や旧市街を見渡せる展望台があります。その一つが、ここKohtuotsa Vaateplatsという展望台(といっても観光客しか映ってませんが・・・)。聖母マリア大聖堂から続くKohtu通りという通りを歩いていると、目に入ります。

 

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Kohtuotsa Vaateplatsから見た、タリン旧市街。左には聖オラフ教会、正面奥にはタリン港が見えています。

 

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もう一つが、Patkuli Vaateplatsという場所。小さなRahukohtu通りという通りに、この写真のように小さな入口があります。

 

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上の入口から入ってPatkuli Vaateplatsから見た、タリン旧市街です。聖オラフ教会が正面に見えています。

こちらの展望台は、意外と発見しにくいのか、観光客は少なめでした。しかし眺めは、個人的にはこっちのほうがよかったです。

 

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さて、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂まで戻り、「長い足」を通らずに下町に戻る途中には、デンマーク王の庭園という広場があります。この広場は城壁に囲まれており、また城壁の上にはカフェがあります。疲れたらここで休むのもいいでしょう。

 

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デンマーク王の庭園のすぐ近くには、「キーク・イン・デ・ショク」という塔があります。「台所を覗く塔」という意味があり、当時兵士がこの塔から下の家にある台所を覗き見できると言ったことから、こういう名前になったとか。現在では軍事博物館として利用されています。

 

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こちらは、デンマーク王の庭園から旧市街におりる道である、「短い足」という通り。やや急な坂道になっています。

 

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「短い足」をおりるとすぐに目に入る大きな教会が、こちらの「聖ニコラス教会(ニグリステ教会)」です。内部は博物館になっていて、入るのは有料です。

 

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この教会には、ドイツの画家ベルント・ノトケによる作品「死の舞踏」という絵画があります。オリジナルはドイツのリューベックにあったのですが、戦時中に失われたようです。こちらは、ベルント・ノトケによるオリジナルの模写になります。

 

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聖ニコラス教会からラエコヤ広場に戻る途中には、タリンの地ビールが堪能できるBeer houseというブリュワリーがあります。

 

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内部は結構広くて、座席数も多いので、割と余裕をもって入ることが出来ると思います。ここでは、美味い地ビールを楽しめます。

 

 

さて、ここタリンがバルト三国旅行では最後の場所だったのですが、ここタリンが一番素晴らしかったです。リトアニアラトビアエストニアという順に観光地としての素晴らしさが上がっていく感じです。しかし同時に、観光客の数と物価も上がっていく感じですが。。。

もともとソ連支配下ということもあって、わたくし、勝手に退廃的なイメージをバルト三国に対して持っていたのですが、それは全くの間違いでした。中世の街がきれいに保存されており、なおかつ歴史的背景からか、ドイツ・ロシア・北欧の文化等がうまくミックスされている感じです。旧市街外の新市街はとても現代的で、そのギャップもなかなか面白いです。物価も、「今のところは低い」ので、観光は超オススメです。

 

 

(続く)

 

 

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リガ

さて次は、ラトビアの首都であるリガに向かいます。

 

シャウレイのバスターミナルから、リガ行きのバスがあります。てっきり大型バスに乗るのだと思っていたら、実際にやってきたのはマイクロバスでした。しかしこの時、リガ行きの乗客は数名だったので問題ありませんでした。

 

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シャウレイから2時間ぐらいで、リガのバスターミナルに到着しました。これだと、リガに滞在しながら日帰りで十字架の丘に行く、みたいな旅行プランも可能ですね。

 

リガのバスターミナルは、リガ旧市街に近いので、徒歩で簡単にアクセス可能です。

 

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リガの旧市街に足を踏み入れ、しばらく歩いてみたところ。中世の雰囲気がよく保存されています。リガはハンザ同盟に加わり栄え、旧市街はドイツ人によって作られたと言われています。そのため、中世ドイツの雰囲気が街並みにも色濃く反映されています。

 

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市庁舎広場から見た、ブラックヘッド会館(右)と聖ペテロ教会(左)。ブラックヘッド会館は、ハンザ同盟で栄えた中世に建設された、未婚の貿易商人のギルドです。聖ペテロ教会は、この旧市街で最も高い建築物になります。

 

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聖ペテロ教会の裏側には、なんだか見たことある像が。そう、これ「ブレーメンの音楽隊」の像です。リガはブレーメンとは姉妹都市なので、この像が置いてあるとか。しかしブレーメンにある像と比べて、全然かわいくないのはなぜなのか。。。

ブレーメンにある像は以下記事参照) 

st1215.hatenadiary.jp

 

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聖ペテロ教会の塔には、エレベータで登ることが出来ます。ここからは、リガ旧市街を一望することが出来ます。写真で見るとわかる通り、リガはすぐそばを流れるダウガヴァ川沿いに栄えました。

 

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広いダウガヴァ川では、クルージングツアーもあります。天気が良いと、なかなか気持ちよさそうです。

 

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リガでもう一つ重要なのが、こちらのリガ大聖堂です。バルト三国において、最大級の大聖堂と言われています。

 

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リガ大聖堂には、世界最古と言われるパイプオルガンがあります。しかしどうやら、現在は修復工事中のよう。

 

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また、大聖堂にある美しいステンドグラスは、リガの歴史を描写しています。

 

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さて、リガ旧市街に出て細い路地を歩いていると、こちらの「三人兄弟の家」という三つの連なる家を見つけることが出来ます。それぞれ違う時代に、違う建築様式で建てられ、また当時の外観をほぼそのまま保っています。

 

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こちらは、スウェーデン門と呼ばれる門です。当時、近くの兵舎に住んでいたスウェーデン人がよく利用していたため、この名前になったとか。また、この門には伝説があります。かつてリガでは女性が外国人と会うことが禁止されていたのですが、とある女性がスウェーデン兵と恋に落ちこの門で会っていたようです。しかし、そのことがバレた結果、罰として女性はこの門に埋められてしまったとか。実際この門を調べると、女性の骨が埋まっているのが分かったという、嘘かホントかよくわからないオマケ話もあるようです。

 

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こちらは、通称「猫の家」。見てわかる通り、屋根の上に猫の像があります。普通に街を歩いていると全く気が付きません。この猫は、もともとドイツ人ギルドの方向にお尻を向けていました。当時、ギルドにはラトビア人は参加できず、それに怒ったラトビア人が、屋根の上に猫を設置し、お尻を向けさせることで怒りを表現したとか。その後、ギルドへの参加が許可され、猫の向きは今の方向になったとのこと。

 

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おまけですが、リガの旧市街を歩いていたら、出会いました。今回の旅で出会った、最初で最後の、猫です。

 

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こちらは旧市街の外にある、自由の記念碑。ラトビア独立戦争の際に犠牲となった兵士に捧げられたモニュメントです。この記念碑のある場所は、大きな広場になっています。

 

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記念碑のある広場から通りをまっすぐ進むと、救世主生誕大聖堂があります。こちらはロシア正教の教会になっています。内装が豪華なので見る価値はありますが、写真撮影は禁止です。 

 

 

リガの旧市街は小さくコンパクトにまとまっており、割と簡単に歩いて見て回ることが出来ます。大きく迷うこともないでしょう。上述の通り、街並みは中世ドイツの雰囲気があり、その中に多くのレストランやカフェが入っています。目的もなくふらふらあるいているだけでも楽しいです。物価も安く、のんびり過ごすのには最適な街ですね。

 

 

 

(続く)

 

 

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十字架の丘

ヴィリニュスの次は、北西に200㎞ぐらい離れたリトアニアのシャウレイという街に向かいます。

 

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ヴィリニュス駅前には長距離バスターミナルがあり、ここから国内線・国際線のバスが出ています。

バス内ではWi-Fiも使え、電源プラグもあったので、結構快適でした。ヴィリニュスからシャウレイまでは3時間半ぐらいです。

 

シャウレイのバスターミナルに到着すると、まずスーツケースを預かってもらいました。コインロッカーはないですが、バスターミナルのチケットオフィス内に預り所があります。

 

さて、このシャウレイという街は特別観光地というわけでもありません。しかし、このシャウレイから10㎞ぐらい離れた場所には、「十字架の丘」という観光スポットがあります。

十字架の丘に向かうには、同じバスターミナルから出ているJoniškis行きのバスに乗り、Domantaiという場所でおります。バスは頻繁に走っているわけではないので、バスターミナルで時刻表をもらうとよいでしょう。

 

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ここがDomantaiです。シャウレイから、15分ぐらいで着きます。周りには見事に何もありません。この写真の右奥の方に向かって、まっすぐの道路をずっと歩いていきます。歩道もないので、たまにやってくる車に注意が必要です。

 

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20分ぐらい歩くと、こんな場所に着きます。左はインフォメーションセンター兼駐車場で、右奥に見えているのが目的地です。

 

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まずはインフォメーションセンター前に行きます。ここでは、いろいろお土産とか買うことが出来ます。インフォメーションセンター内には、琥珀のアクセサリのお店もあります。前回書き忘れましたが、バルト海沿岸は琥珀の産出地であり、世界のほとんどの琥珀を産出しています。ですので、バルト三国では、お土産として琥珀が有名です。

 

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お土産屋さんでは、このように木製の十字架を売っています。ぜひ買いましょう。

 

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インフォメーションセンターから続く道をさらに5分ぐらい歩いていくと、十字架の丘にたどり着きます。

 

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十字架の丘、という名前の通り、ここには無数の十字架が、丘に建てられています。その数は5万以上とか。

 

さて、なぜここにはこんなに十字架が建てられているのでしょうか。

 

リトアニアの歴史を見ると、この国はかつてロシア帝国の占領下だったり、ソ連の支配下だったり、ナチスに侵略されたりと、他国に占領・侵略されてしまう歴史を経験しています。

そして、リトアニアがまだロシア帝国の支配下にあった19世紀頃、ロシアの支配に反抗するため蜂起をおこしました。しかし残念ながら、その蜂起は失敗に終わりました。その時の犠牲者たちを悼んだ人々が、ここに十字架を持ち寄ったことがそもそもの始まりと言われています。その後ソ連の支配下にあった頃も、リトアニアの人々はここに十字架を建て、ソ連に対する抵抗を示しました。ソ連軍が十字架を撤去しようとしたものの、再び多数の十字架が集まり、今のような膨大な数の十字架が立つ場所となりました。

 

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十字架の丘には、このように小道があり、歩き回ることが出来ます。そんなに広くはないので、すぐに見て回れます。

 

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十字架の丘は、自治体等によって管理されているというわけではなく、勝手に自分で十字架を建てることが可能です。お土産屋さんで売っている十字架も、この地に建てるために売っています。お願い事などを書いて、建てていくとよいでしょう。中にはこの写真のように、ユニークな十字架を置いていく人も。

 

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十字架の丘を少し離れたとこから見てみると、実際この丘はたいして大きくないのがわかると思います。丘っていうよりは、「なんかちょっと盛り上がってる所」というほうが正しい表現のような気も。

 

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十字架の丘の近くには、割と新しめの教会がありました。

 

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内部からは、ちょうど正面に十字架の丘が見えるようになっていました。

 

 

十字架の丘には、これ以外に特に何もないので、長居するような場所ではありません。しかしリトアニアに来たのであれば、アクセスは悪いものの、ぜひ訪れたい場所です。

 

 

 

(続く)

 

 

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ヴィリニュス

今年の夏休み旅行は、バルト三国の一つであるリトアニアからスタート。

 

というわけで、まずはリトアニアの首都であるヴィリニュスへ向かいます。

 

いつものごとく、フランクフルト空港からヴィリニュス国際空港へ飛行機で飛びます。よく調べずにとったフライトチケットでしたが、なぜか行きのフライトはビジネスクラスになっていて、人生で初めてビジネスクラスに乗ることになりました。たった2時間半のフライトですが、ビジネスとエコノミー間における機内食およびアテンダントのサービスの差を思い知りました。これは癖になりそうだ。。。

 

フライト中は、先日京都に帰った時に本屋でテキトーに買ったこの本を読みました。先とオチが簡単に予測できる話の展開でしたが、割とサクサク読めた上にコンパクトにまとまってて悪くなかったです。他の作品も読んでみるか、という気にはなりました。

 

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ヴィリニュス国際空港は、結構小さい空港でした。空港から街の中心へは、ローカルバスに乗りました。片道、わずか1ユーロ。リトアニアは最近までリタスという通貨を使っていましたが、2015年からユーロに切り替えました。

多くの観光客は、市内への移動にタクシーを使っていました。後で気づきましたが、1ユーロシャトルバスもあったみたいです。電車もありますが、1時間に1本ぐらいの本数しかなかったです。バルト三国では、鉄道はまだそれほど発達しておらず、のちの移動でも高速バスを使用します。

 

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ローカルバスに乗って、ヴィリニュス駅前に到着。長距離バスの駅も、すぐそばにあります。 

 

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駅からしばらく歩くと、こちらの「夜明けの門」という門にたどり着きます。これは、旧市街を囲む城壁にある門で、現在で唯一現存する門になります。ここを通ってヴィリニュスの旧市街を観光する、というのが定番のパターンです。

 

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夜明けの門をくぐり、旧市街側から見た夜明けの門です。この門の上には、小さなチャペルがあります。この写真の左手側の入り口から、入ることができます。

 

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夜明けの門のチャペルには、こちらの聖母マリアのイコン(聖なる肖像画)があり、これはこの街の象徴でもあります。チャペル内部は狭く、地元の信者の方がお祈りに来られているので、なるべく邪魔しないように見学しましょう。

 

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チャペルから旧市街方向を見るとこんな感じ。この道をずっとまっすぐ歩いていくと、旧市街を横断できます。

 

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夜明けの門のすぐ隣には、聖テレサ教会があります。この教会の内部も、素晴らしい装飾です。

 

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テレサ教会のすぐ隣には、こちらの聖霊教会があります。ロシア正教会の教会です。写真撮影は禁止だったので、内部の写真はありませんが、見ごたえがあります。

 

さて、このヴィリニュス旧市街ですが、こんな感じで教会がたくさんあります。いろんな教会を見て、内部の装飾を堪能したい方にはおすすめです。

 

カトリックや特に正教会は、服装には厳しめです。脱帽は当然のこと、肌の露出があるような服装は避けた方がよいです。にもかかわらずわたくし、思いっきりハーフパンツ姿でずっと旅してましたので、この後の旅で教会に入るたびに心の中でごめんなさいって言ってました。

 

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夜明けの門からの道をずっと歩いていると、大きな広場に出ます。目の前に見えるのは、旧市庁舎です。ここにはインフォメーションセンターがあります。

 

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旧市庁舎広場から西側に小さな路地を通って歩いていくと、橋を渡って川の向こうには、ウジュピス地区という地区があります。ヴィリニュスの旧市街からは川を挟んで隔離されたような形になってしまい、発展が進まず昔ながらの街並みがそのまま残っています。この地区、勝手にウジュピス共和国と名乗って、独立を自称しているようです(本当に法的に独立しているわけではないです)。

 

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ウジュピス地区内部は、ふるーい感じの雰囲気が出ており、とても落ち着いた感じです。観光客もあまり来ないのか、人気もそれほど多くなく、ローカルなカフェもあり、まったりするにはいいかもしれません。

 

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ウジュピス地区の近くには、こちらの聖アンナ教会(左)とベルナルディン教会(右)があります。特にこの聖アンナ教会は、その美しさ故、ナポレオンがフランスに持ち帰りたいと言ったという逸話が残されています。

 

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旧市庁舎前広場から少し北上して東側に入っていくと、ヴィリニュス大学があります。1579年に設置という、古く歴史ある大学です。

 

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大学が観光ポイント?と思われるかもしれませんが、観光客に大学を開放しており、有料ですが大学構内を見学できます。こちらは、壁と天井にびっしり描かれたフレスコ画です。

 

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構内には教会もあり、このようなちゃんとした内装になっています。大学内にこんな立派な教会があるのは、さすがといった感じ。

 

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メインストリートに戻ってさらに北上します。道沿いにはレストランやカフェがたくさんあります。ヴィリニュスの旧市街は非常に広く、ヨーロッパでも最大級の広さらしいです。実際歩いて見て回るのに、すごく疲れました。この広い旧市街を歩いて散策しながら疲れたらカフェで休む、というのが一つの観光スタイルかも。物価もかなり安いので、気軽に休んだりできます。

 

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そのまま歩いていると、最終的にここヴィリニュス大聖堂にたどり着きます。ヴィリニュス大聖堂は、13世紀頃にリトアニアを統一したミンダウカス王が、十字軍の圧力から逃れるため、キリスト教を受け入れた際に建てた教会に起因すると言われています。その後何度も改築され、今のデザインになりました。

 

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この大聖堂の一つの見どころは、礼拝堂にある聖カジミエルのイコンです。このイコンには、手が三つ描かれています。当時の画家が、この三つ目の手を何度も消そうとしたものの、そのたびに再び現れるのでそのまま残してあるとのことです。

 

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上の写真のヴィリニュス大聖堂の裏手には、小高い丘の上にゲディミナス塔という塔が立っています。ケーブルカーもありますが、簡単に歩いて登れます。

 

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ゲディミナス塔がある丘からは、旧市街が一望できます。ちなみにこの視点の反対側には、現代的なビルが並ぶ新市街が広がっており、この丘からは、新旧の街並みのギャップを楽しめます。お手軽に旧市街を一望できるので、ぜひ訪れたい場所です。

 

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もう一つ、旧市街を一望できるスポットが、この3つの十字架の丘です。過去、この丘で3人の僧が磔にされ、それを悼むために建てられた3つの十字架とのこと。

 

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この3つの十字架の丘から見た、旧市街のパノラマ写真です。右手にさきほど紹介したゲディミナス塔があるのがわかると思います。この丘に来るには、少し旧市街から歩かなければなりませんが、興味があれば訪れるのもよいかと。観光客はほとんどいません。

 

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旧市街を抜け、ネリス川沿いに東へしばらく歩いていくと、こちらの聖ペテロ・パウロ教会があります。ロシアからの解放を記念して建造された、バロック様式の教会です。旧市街から若干離れた場所にあり、ヴィリニュス大聖堂あたりから歩くと15~20分ぐらいかかります。バスを使うと目の前に着くので、バスに乗るのもいいかもしれません。

 

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聖ペテロ・パウロ教会の内装には30年もの時間を費やしたといわれており、内部を装飾している数々の漆喰彫刻が見事です。

 

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さて、ヴィリニュス大聖堂前に戻ると、その正面にはゲディミノ大通りという通りがあります。旧市街内の通りとは違って、こちらは奇麗に整備された通りになっています。この通り沿いに、現代的なオシャレレストランやカフェが並んでいます。

 

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ゲディミノ大通りをしばらく歩くと、KGB博物館を見つけることができます。ソ連占領下にあったリトアニアには、KGB本部がヴィリニュスのここにありました。実際にKGB本部として使用されていた建物を、今では博物館として利用しています。ここの地下には、当時実際に使用されていた拷問室や処刑室が展示されています。

 

 

というわけで、まずはリトアニアの首都であるヴィリニュスの紹介でした。その他、細かいスポットもありますが、メジャーなのはこんなところかなといった感じ。

ヴィリニュスは物価もかなり安く、マイナーなせいもあってか観光客が多くないので、気楽に見て回ることが出来ました。それでもだだっ広い旧市街の街並みは美しく、また数多くの教会があり、見て回るのに飽きません。治安も問題ないですし、今回の旅の一発目としては文句無しの街でした。

 

 

 

(続く)

 

 

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夏休み旅行2016

今年の夏休み旅行から帰りました。

 

 

今回訪れていたのは、

 

 

リトアニアラトビアエストニアサンクトペテルブルク(ロシア)→フィンランド

 

 

というルート。

 

 

いや~、毎日たくさん歩きました。天気は晴れだったり雨だったり、いまいちスカッとしませんでしたが、どこも素晴らしい国でしたし、良い旅になったと思います。やっぱし個人的には、ドイツから見て東側のヨーロッパの国々の方が好きだなぁ(今回は東北?になるけど)。

 

 

記事は追々執筆していきますので、よろしくお願いします。

 

 

 

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やらせてもらえなかった

K大の面接の結果は、、、ダメでした。。。

 

 

ドイツから自費で呼んどいてこの結末。ムカつくとかいう以前に、力が抜けてフニャってなった。実質、シン・ゴジラ見に帰っただけっていう。

 

 

あーあ、やらせてもらえませんでした。いやいい加減このゲーム、クリアさせてくれ・・・

 

 

ま、しかし、いろいろ学んだことはある。面接の雰囲気とか、どう自分をアピールすべきとか。それに、書類通ったってことは、CVとかResearch proposalはそこそこ戦える内容ってことのはずだし。ちょっとだけ前に進んだ感じ?するかなぁ・・・いや、しないかも。

いつあるのかわからない「次の機会」に生かせるよう、反省します。

 

 

とりあえずは、傷心のサマーバケーションに行ってきます。

 

しばらくドイツから姿を消します。

 

ではまた。

 

 

 

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京都2016夏

アメリカから帰ってきたあと、お次は面接のため京都へ。京都での滞在時間は、たったの48時間だ。

 

行きの飛行機で見た映画は、「バットマンvsスーパーマン」。初見は完全に置いてけぼりな内容で、各キャラのバックグラウンドがわからな過ぎて(バットマンだけちょっとわかる)、ポカーンとしながら見てました。これは予備知識ないと見ても意味がないな。最後のほうに出てきたアマゾネスみたいな女キャラとかラスボスの元になったヤツが結局何なのか、最後まで分からなかった。。。

その後、睡眠をとろうと必死に寝ようとしてみるも、結局一睡もできなかった。そしてそのまま日本到着。

 

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京都駅に着いたのが午前10時とかだったので、寝るわけにもいかず、どこかで暇をつぶさねばと思いました。その結果、映画館に行こう、という結論になりました。ちょうどエヴァ庵野監督作「シン・ゴジラ」が公開されたところだったので、それを見に行こうと。わたくし、エヴァオタでもありますが、ゴジラ好きでもあります。平成ゴジラシリーズのほとんどは劇場で見てます。

 

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というわけで、京都市の代表的映画館のMOVIX京都。ここに来たのは、エヴァ破を見に来た時以来ぞ。7年ぶりか。でも一人で映画を見に来るなんてのは、これが初めてだ。昔は、映画館に一人で来る人ってちょっとアレだよね、とか思ってたけど、年を取ると人の目を気にしなくなるというのは本当なんだなぁ。

公開してすぐというタイミングだったので、会場も混んでるだろうなぁと思ってたけど、実際はスッカスカだった。なんかちょっと悲しい。

内容は、結構面白かった。睡魔を吹き飛ばすぐらいには。予想通り、すごくエヴァ風でした。鷺巣さんの音楽もよかった。全体的にテンポが速く、感情移入しにくいのがもったいないかも。ゴジラはめちゃかっこよかったので、もっと暴れてほしかったな。

 

夜は友人とご飯食べに行ったりとか。その後熟睡するも、クッソ暑いせいで割と普通に朝に目が覚める。

 

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面接は夕方からだったので、午前中は買い物のためショッピングセンターであるカナート洛北へ。この名前、京都市内の人間しか知らんと思う。わてにとっては、そんなカナートも思い出の場所なんだよね。

 

そのあとは着替えて面接へ。面接は、まぁ無難にこなしたと思う。聞かれた内容もほぼ予想通りだったし、大きく失敗はしていないはずだけど、かといって会心の出来ってほどでもない。初面接だったので、いろいろといい勉強になった。結果はどうだろうなぁ、個人的には合否のボーダーライン上っていう予想っす。他に強烈な候補者がいなければいけるかもしれないが、自分はマニアックな分野での応募だし、やはりメジャー分野の人に勝つのは難しい。

 

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翌日午前5時ぐらいには出発しないといけないというのに、面接後は日が変わるまで飲み歩いてしまった。まだまだいけるな、わし。

 

4年ぶりの日本の夏は、前回ほどの湿度は感じないものの、やっぱ暑い。外をしばらく歩いてたら、汗だくになる。1日シャワー3回ぐらい浴びた気がする。

 

帰りの飛行機でも映画3つ見た。

 

1つ目は「マン・オブ・スティール」。スーパーマンの1作目という位置づけらしい。どうやら、バットマンvsスーパーマン」の前にこれを見ておくべきだったらしいということに、この時ようやく気付いた。内容は、それなりに面白かった。スーパーマンって宇宙人っていう設定だったんですね。。。

 

2つ目は「オブリビオン」。スペースSFモノということで、個人的には好きな分野で期待していましたが、ストーリーは先が読める平凡な内容でした。記憶に残ったのは、メインの2人の女優がかわいかった、という印象ぐらい。つまらないことはないが、特に面白くもない。

 

3つ目は「マネーモンスター」。ジョディ・フォスターが監督だということに、エンドロールを見てから気がついた。内容は結構面白かったです。ダレるシーンもなく、最後まで一気に見せる感じで上手くまとまっており、よかったです。主役含めそれぞれの役者が、いい演技してたと思います。

 

 

そんなこんなしてたら、ドイツに到着。あーやっぱこっちは涼しくて助かるなあ。

 

 

 

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ポートランド

学会でUSAオレゴン州ポートランドという街へ。

 

フランクフルトからポートランド国際空港まで、直行便で10時間ぐらい。まぁ遠いっす。安い航空会社使ったせいで、機内映画もほとんどなく、さらにヘッドホンが有料とかいうザマだったので、ずっと本読んでました。

読んでたのはこの本。特に盛り上がりもせず終わって、なんじゃこりゃといった感じ。

 

学会以外の時間に、ポートランドをうろうろしてみましたので、まとめてみます。

 

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ポートランド国際空港は広からず狭からず、お手頃サイズ。空港から、街中まで直行するトラムが出ています。意外と距離があり、街中に行くまで45分ぐらいかかりました。

 

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ポートランドの街中。まぁ普通。しかし、街の外れには路上生活者が多くいる地区もあり、こういうところもアメリカだなぁという感じ。

 

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ポートランドウィラメット川という大きな川が真ん中に流れており、いくつか橋が架かっています。

 

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 週末には川沿い周辺でマーケットが開催されていて、よく賑わっていました。でも、大したものは売ってませんでした。

 

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マーケットからそれほど離れていない場所には、ドーナツ屋さんがありました。こちら、ブードゥードーナツという、ポートランドの名物ドーナツ屋さんです。

写真を見てわかる通り、いつも長蛇の列です。有名なドーナツ屋というだけあって、観光客や地元の人が買っていきます。自分も食べました。

さて肝心のお味の方ですが、これ毎日食べてたら早死にするだろうな、っていうぐらいのオーバーカロリー感。さすがアメリカだ。

 

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マーケットの近くにはチャイナタウンがあり、その中に中国庭園がありました。

こちらの庭園は、中国の蘇州市にあり世界遺産にも指定されている庭園を模したものです。庭園は狭いうえに入場料が9.5ドルしましたが、再現度は高いらしいです。

 

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街の西側外れにはワシントンパークという場所があり、トラムで行けます。ワシントンパークはすごく広いので、移動用に無料のシャトルバスがトラムの駅前から出ています。

 

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ワシントンパークには、日本庭園もあります。こちらも有料ですが、中国庭園よりは少し広め。割とよく雰囲気が出ていたとおもいます。

 

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さらに、ワシントンパークにはバラの試験農園が。こちらは無料ですが、普通にバラが咲いているだけです。

 

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そして今回のポートランド滞在で一番意外だったのが、ビールが美味かったこと。実はポートランドは地ビールの生産が盛んで、市内に多くの醸造所があります。パブに行けばこんな感じで、4種の地ビールをテイスティンググラスで楽しめます。フルーティで飲みやすいものから、苦みの強いものまで、様々です。おかげで毎晩ビール飲んでました。あれ?断酒の誓いはどうした?

 

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ほか、セグウェイに乗って街を走ってみたり。セグウェイ初めて乗りましたけど、めっちゃ楽しかったです。これ個人用にほしいなぁ。。。めちゃ高いし、何より公道は走れないでしょうけども。

 

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高層ビル30階のバーから眺めたポートランド(の一部)。遠くには「フッド山」と言われるポートランドのシンボル的な山が見えます。一応オレゴン州で最高峰の山らしいです。写真だとすごく遠くにあるように見えますが、実物はもうちょっと近くに見えます。形的に何となく富士山っぽい。

 

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自腹で申し込んだ観光ツアーで、ポートランド東部へコロンビア川沿いにマイクロバスで移動。途中にあるVista Houseという高台からは、360度のパノラマが望めます。

 

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ツアーのメインは、こちらのマルトノマ滝という滝の見学です。落差が165m(上部)と21m(下部)の2段階の滝になっていて、オレゴン州で最も高い滝らしい。目の前に見えている橋までは、歩いてすぐに行けます。滝の頂上までも歩いて行けるっぽかったですが、ツアーは30分しか滞在してくれなかったので、時間の都合上、行けませんでした。ここは観光地として人気らしく、かなり人が多かったです。皆車でくるので、ここまでの道が混み込みでした。

 

 

アメリカの街にちゃんと滞在するのは、このポートランドが何気に初めてでした。正直、今までアメリカに対してはかなり偏見があり、良い印象を持っていませんでした。実際ポートランドに着いた時も、醜い街だなぁ、とか思ってしまったのですが、滞在するにつれ印象が変わっていき、最後のほうでは割と好きになってました。ビールは美味いし(重要)、食べ物もそんなに悪くはなかったです。さらに、ポートランドの人はフレンドリーでオープンな感じで、とても好印象でした。雰囲気悪そうなエリアもありましたけど、なんかこの街なら住みたいかも、って思いましたね。

 

 

 

 

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あっちこっち

 

明日から学会で1週間、USAへ。本当は行くつもりは無かったけど、何か成り行きで行くことになってしまった。遠い。。。めんどくさい。。。ダイレクトフライトなのがせめてもの救い。あっちって、ビールも食べ物もまずそうなんだよなぁ。。。

 

 

そして、帰ってきたら数日置いて、今度は一瞬だけ京都へ滞在。K大のPIポジションの面接に呼ばれたので、それを受けに。競争率の高いやつなので、望みはあまり高くないが、面接の経験が出来るのはプラスになると考えよう。でもわざわざドイツから呼ばれて落とされたら、なんだかんだでムカっとくる気がする。

2日間しかいないけど、その間に何を食べて何を買って帰るか考えねば。友人いわく、日本は今クッソ暑いらしい。日本の夏を経験するのは4年ぶりかな。はぁ、気が滅入る。。。

 

 

そして、日本から帰ってきて2週間ぐらいしたら、今年の夏休み旅行を実行します。これまた飛行機で欧州の某所へ飛びます。10日間ぐらい、あちこち移動します。いやー今から楽しみなんだがw

 

 

というわけで、これから1ヶ月ちょいは、あっちこっち移動の日々です。

 

 

 

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ハーメルン

次に行きたかった場所かつ今回最後の訪問地は、ハーメルンです。

 

その名前の通り、「ハーメルンの笛吹き男」の伝説で知られる街です。

 

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ハノーファー中央駅から電車で45分で、ハーメルン駅に着きます。

 

観光の中心である旧市街は、駅前から徒歩で15分程度の距離にあります。

 

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しばらく歩くと、大きな車道があり、その下をくぐる地下通路を通り抜けると旧市街に入ります。この道を真っ直ぐ歩いていくと、そのままメインのマルクト広場にたどり着きます。

旧市街に入ろうとしたところ、前方には何か怪しげな服装をしたおっさんがいましたが、はてさて。。。

 

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旧市街に入ってすぐ左手には、こちらのネズミ捕り男の家があります。この家の右側の通りが「舞楽禁制通り」と呼ばれる通りになっており、ここから子供たちは笛吹き男の笛の音に誘われてさらわれたといわれています。そのため、今でもこの通りでは演奏禁止らしいです。

 

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そのまま通りを真っ直ぐ歩いていると、笛吹き男の銅像がありました。これを見る限りだと、結構フツーの青年に見えますね。

 

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旧市街内の観光ルートには、このようにネズミのマークが石畳に埋まっており、これに沿って歩くと効率よく観光してみて回れます。

といっても、旧市街はたいして広くないので、適当にぶらぶらしてても大体カバーできると思いますが。

 

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そのまま通りを歩くと、ライスト=ハウスと呼ばれる家があり(右)、中はハーメルン博物館になっています。左は、教会参事会館という建物で、カフェがあります。

 

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これら二つの建物の前には、謎の銅像が。何を模したものかはわかりませんが、どことなくサザエさんっぽい。

 

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さて、さらに真っ直ぐ歩くと、マルクト広場に着きます。左奥はマルクト教会で、右の建物は「結婚式の家」と呼ばれる式典会場です。

 

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マルクト広場では、Brotrattenという乾パンでできたネズミの人形が売っています。ハーメルンのおみやげとして人気の品です。しかし、乾パンで出来ているといっても、硬すぎて食べられません。 

 

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同じくマルクト広場には、このような銅像が。結婚する二人、ってことなのでしょうか?

 

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結婚式の家の壁には、仕掛け時計があり、毎日13:05、15:35、17:35になるとこのように笛吹き男、ネズミや子供たちが出てきます。笛吹き男のストーリーを模した仕掛けになっていて、ちょっと凝ってます。

 

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マルクト教会と結婚式の家の間には舞台が設置されています。ここでは、毎年5月~9月の毎週日曜に、12:00から30分程度の「ハーメルンの笛吹き男」の野外劇が無料で行われます。

ちなみに、水曜には無料のミュージカルがあるらしいです。

が、今回は日曜でしたので、野外劇を見てみました。

 

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約30人程度の役者さんたちが、 ハーメルンの笛吹き男の話を演じます。写真を見るとわかりますように、旧市街に入ったときに見た変なかっこうしたおっさんは、笛吹き男役の人なのでした。

劇中の言語は全部ドイツ語です。しかし、劇前にスピーカーからあらすじを説明するオーディオが流れるのですが、英語、フランス語ときて、なぜか日本語もありました。

劇終了後の舞台挨拶で、「観覧ありがとうございました」的なことをドイツ語、英語、フランス語、で役者さんたちが伝えていましたが、割と流暢な日本語でそれを喋る人も。

ということは、結構日本人観光客も来るってことなのでしょうか。この日、日本人は自分しかいなかったように思えましたが。。。

 

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劇終了後に舞台裏に回ってみると、演出家?のような人と役者の人たちとで反省会をしていました。

 

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その後はレストランでゆっくりしたあと、来た道を戻って帰りました。

 

ハーメルンは小さな街ですが、その中にも多くのメルヘン要素がつまっています。長居したわけではありませんが、今回のプチ旅行の中では一番楽しめた場所でした。

 

 

 

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