ロマンティック街道・自転車旅(10)
ついにこの自転車旅も、今日で最終日。あとはゴールであるヴュルツブルクに向かうだけです。
朝ごはんもしっかり食べて、よっしゃ行きますかっと。うわ、今日も朝から暑い。
まずはタウバー川に並行して、平坦な道を走ります。
タウバービショフスハイムという街を途中で通過。
ここには特に立ち止まることはなく、広場の真ん中を普通に突っ切っただけでした。
その後、ヴェルバッハという小さな街でタウバー川とはおさらばして、ヴュルツブルク方面へと方角を変えます。
そこからも、割と淡々と普通の田舎道を走ります。特に特筆すべきことも無いぐらい、ただただ自転車をこいでいました。いや、出来るならこのままのペースでヴュルツブルクに着いてくれーっ、と思いながら。
が、そういう願いもむなしく、やがてサイクリングロードが示す方角に、この自転車旅の中で一番の長く高い丘が見えてきました。
それを見て、
お、クライマックスじゃん。
と、思わず呟いてしまうほど。
いやこれ何百メートルあんだよー、と思いながら登りはじめます。
その坂を途中で振り返ってみたのがこちら。結構奥の方から来てます。これで道間違ってたら、怒りを誰にぶつけていいのかわからんぞーとか思ってましたが、この道で正しかったです。
最終日にこんな坂を持ってきやがって、とブツブツ言いながら登ったところ、ようやく丘の頂上に到達。その後サイクリングロードの看板が指し示す方向は山道でした。しかし、舗装はしてあったので、そこをギューンと降りていきます。傾斜がありすぎて、スピードを抑えるのが大変でしたが。
そのまま坂を下りると、目の前にはアウトバーンが走っていました。そのアウトバーンを越える橋を渡ると、また上り坂が。しかも見た感じ、傾斜がかなりきつい。
いや2連発かよー、どんだけクライマックス演出してーんだよー、とまたブツブツ言いながら登ります。
2度目の坂の距離自体は、前の坂と比べれば短かったので、ヒィヒィ言いながらもなんとか登り切りました。
ちょうどこの写真の奥の、森の向こうからやってきたことになります。この坂の下に、アウトバーンが走っています。
坂を上ってしばらく走ると、いくつかの街が下方に見えており、まさに今自分は丘の上を走っているのだなという気分になれました。それぐらい高低差を感じる地形になっていました。
しばらくそのまま走っていると、スーパーマーケットがあったので、糖分補給を兼ねてアイスクリームを買ってぱくぱく。休憩しながら、はぁーヴュルツブルクはまだかよー、という気分になる。
休憩を終え、その後はずっと街の中を走る感じだったのですが、延々と下り坂で自転車を漕ぐ必要がありませんでした。
いや楽ちんだなーと思いながら下っていると、今までの田舎の風景から一変して、車道には車通りも増え、なんだか周りがどんどん都会っぽい風景になってきました。おーっとこれはまさかゴールが近いんじゃないかと思っていると、いつの間にか進行方向左手の丘の上には既にマリエンベルク要塞がみえていました。
そして見えたるは、アルテ・マイン橋。
あの、ついに着いたっすw
ロマンティック街道を自転車で走り始めて、9日目にしてようやくヴュルツブルクに到着しました。 やったね。
というわけで、祝杯のフランケンワインを飲み干します。いや~、ここまで長かったなぁ~、と道中の思い出に浸りながらほろ酔いに。
ところで、ロマンティック街道の正式なゴール地点(=開始地点)はどこなんだ?と疑問に思ったので、インフォメーションセンターに行って聞いてみると、フュッセンと違い特に決まった場所というのは無いとのこと。大体皆さん、レジデンツ正面かレジデンツ北口にある看板を出発地点としているらしいので、とりあえずそこに行くことに。
というわけで、レジデンツ正面にやってきました。この後北口の看板前にも行って正式に、
ロマンティック街道・自転車旅をゴール
、ということにしました。
この日の走行距離が約47㎞で、フュッセンからヴュルツブルクまでの総走行距離は約420㎞でした。公称値が確か440㎞ですので、自身のサイコンの測定誤差等含めても、まぁだいたい合っている数字と言えるでしょう。
ヴュルツブルクは前回観光したので、特に街を見て歩くことなくそのまま駅へ。
電車に揺られながら、自宅へと帰ったのでした。
(もうちょっとだけ続く)
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