猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

ヴィリニュス

今年の夏休み旅行は、バルト三国の一つであるリトアニアからスタート。

 

というわけで、まずはリトアニアの首都であるヴィリニュスへ向かいます。

 

いつものごとく、フランクフルト空港からヴィリニュス国際空港へ飛行機で飛びます。よく調べずにとったフライトチケットでしたが、なぜか行きのフライトはビジネスクラスになっていて、人生で初めてビジネスクラスに乗ることになりました。たった2時間半のフライトですが、ビジネスとエコノミー間における機内食およびアテンダントのサービスの差を思い知りました。これは癖になりそうだ。。。

 

フライト中は、先日京都に帰った時に本屋でテキトーに買ったこの本を読みました。先とオチが簡単に予測できる話の展開でしたが、割とサクサク読めた上にコンパクトにまとまってて悪くなかったです。他の作品も読んでみるか、という気にはなりました。

 

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ヴィリニュス国際空港は、結構小さい空港でした。空港から街の中心へは、ローカルバスに乗りました。片道、わずか1ユーロ。リトアニアは最近までリタスという通貨を使っていましたが、2015年からユーロに切り替えました。

多くの観光客は、市内への移動にタクシーを使っていました。後で気づきましたが、1ユーロシャトルバスもあったみたいです。電車もありますが、1時間に1本ぐらいの本数しかなかったです。バルト三国では、鉄道はまだそれほど発達しておらず、のちの移動でも高速バスを使用します。

 

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ローカルバスに乗って、ヴィリニュス駅前に到着。長距離バスの駅も、すぐそばにあります。 

 

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駅からしばらく歩くと、こちらの「夜明けの門」という門にたどり着きます。これは、旧市街を囲む城壁にある門で、現在で唯一現存する門になります。ここを通ってヴィリニュスの旧市街を観光する、というのが定番のパターンです。

 

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夜明けの門をくぐり、旧市街側から見た夜明けの門です。この門の上には、小さなチャペルがあります。この写真の左手側の入り口から、入ることができます。

 

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夜明けの門のチャペルには、こちらの聖母マリアのイコン(聖なる肖像画)があり、これはこの街の象徴でもあります。チャペル内部は狭く、地元の信者の方がお祈りに来られているので、なるべく邪魔しないように見学しましょう。

 

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チャペルから旧市街方向を見るとこんな感じ。この道をずっとまっすぐ歩いていくと、旧市街を横断できます。

 

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夜明けの門のすぐ隣には、聖テレサ教会があります。この教会の内部も、素晴らしい装飾です。

 

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テレサ教会のすぐ隣には、こちらの聖霊教会があります。ロシア正教会の教会です。写真撮影は禁止だったので、内部の写真はありませんが、見ごたえがあります。

 

さて、このヴィリニュス旧市街ですが、こんな感じで教会がたくさんあります。いろんな教会を見て、内部の装飾を堪能したい方にはおすすめです。

 

カトリックや特に正教会は、服装には厳しめです。脱帽は当然のこと、肌の露出があるような服装は避けた方がよいです。にもかかわらずわたくし、思いっきりハーフパンツ姿でずっと旅してましたので、この後の旅で教会に入るたびに心の中でごめんなさいって言ってました。

 

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夜明けの門からの道をずっと歩いていると、大きな広場に出ます。目の前に見えるのは、旧市庁舎です。ここにはインフォメーションセンターがあります。

 

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旧市庁舎広場から西側に小さな路地を通って歩いていくと、橋を渡って川の向こうには、ウジュピス地区という地区があります。ヴィリニュスの旧市街からは川を挟んで隔離されたような形になってしまい、発展が進まず昔ながらの街並みがそのまま残っています。この地区、勝手にウジュピス共和国と名乗って、独立を自称しているようです(本当に法的に独立しているわけではないです)。

 

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ウジュピス地区内部は、ふるーい感じの雰囲気が出ており、とても落ち着いた感じです。観光客もあまり来ないのか、人気もそれほど多くなく、ローカルなカフェもあり、まったりするにはいいかもしれません。

 

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ウジュピス地区の近くには、こちらの聖アンナ教会(左)とベルナルディン教会(右)があります。特にこの聖アンナ教会は、その美しさ故、ナポレオンがフランスに持ち帰りたいと言ったという逸話が残されています。

 

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旧市庁舎前広場から少し北上して東側に入っていくと、ヴィリニュス大学があります。1579年に設置という、古く歴史ある大学です。

 

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大学が観光ポイント?と思われるかもしれませんが、観光客に大学を開放しており、有料ですが大学構内を見学できます。こちらは、壁と天井にびっしり描かれたフレスコ画です。

 

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構内には教会もあり、このようなちゃんとした内装になっています。大学内にこんな立派な教会があるのは、さすがといった感じ。

 

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メインストリートに戻ってさらに北上します。道沿いにはレストランやカフェがたくさんあります。ヴィリニュスの旧市街は非常に広く、ヨーロッパでも最大級の広さらしいです。実際歩いて見て回るのに、すごく疲れました。この広い旧市街を歩いて散策しながら疲れたらカフェで休む、というのが一つの観光スタイルかも。物価もかなり安いので、気軽に休んだりできます。

 

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そのまま歩いていると、最終的にここヴィリニュス大聖堂にたどり着きます。ヴィリニュス大聖堂は、13世紀頃にリトアニアを統一したミンダウカス王が、十字軍の圧力から逃れるため、キリスト教を受け入れた際に建てた教会に起因すると言われています。その後何度も改築され、今のデザインになりました。

 

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この大聖堂の一つの見どころは、礼拝堂にある聖カジミエルのイコンです。このイコンには、手が三つ描かれています。当時の画家が、この三つ目の手を何度も消そうとしたものの、そのたびに再び現れるのでそのまま残してあるとのことです。

 

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上の写真のヴィリニュス大聖堂の裏手には、小高い丘の上にゲディミナス塔という塔が立っています。ケーブルカーもありますが、簡単に歩いて登れます。

 

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ゲディミナス塔がある丘からは、旧市街が一望できます。ちなみにこの視点の反対側には、現代的なビルが並ぶ新市街が広がっており、この丘からは、新旧の街並みのギャップを楽しめます。お手軽に旧市街を一望できるので、ぜひ訪れたい場所です。

 

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もう一つ、旧市街を一望できるスポットが、この3つの十字架の丘です。過去、この丘で3人の僧が磔にされ、それを悼むために建てられた3つの十字架とのこと。

 

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この3つの十字架の丘から見た、旧市街のパノラマ写真です。右手にさきほど紹介したゲディミナス塔があるのがわかると思います。この丘に来るには、少し旧市街から歩かなければなりませんが、興味があれば訪れるのもよいかと。観光客はほとんどいません。

 

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旧市街を抜け、ネリス川沿いに東へしばらく歩いていくと、こちらの聖ペテロ・パウロ教会があります。ロシアからの解放を記念して建造された、バロック様式の教会です。旧市街から若干離れた場所にあり、ヴィリニュス大聖堂あたりから歩くと15~20分ぐらいかかります。バスを使うと目の前に着くので、バスに乗るのもいいかもしれません。

 

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聖ペテロ・パウロ教会の内装には30年もの時間を費やしたといわれており、内部を装飾している数々の漆喰彫刻が見事です。

 

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さて、ヴィリニュス大聖堂前に戻ると、その正面にはゲディミノ大通りという通りがあります。旧市街内の通りとは違って、こちらは奇麗に整備された通りになっています。この通り沿いに、現代的なオシャレレストランやカフェが並んでいます。

 

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ゲディミノ大通りをしばらく歩くと、KGB博物館を見つけることができます。ソ連占領下にあったリトアニアには、KGB本部がヴィリニュスのここにありました。実際にKGB本部として使用されていた建物を、今では博物館として利用しています。ここの地下には、当時実際に使用されていた拷問室や処刑室が展示されています。

 

 

というわけで、まずはリトアニアの首都であるヴィリニュスの紹介でした。その他、細かいスポットもありますが、メジャーなのはこんなところかなといった感じ。

ヴィリニュスは物価もかなり安く、マイナーなせいもあってか観光客が多くないので、気楽に見て回ることが出来ました。それでもだだっ広い旧市街の街並みは美しく、また数多くの教会があり、見て回るのに飽きません。治安も問題ないですし、今回の旅の一発目としては文句無しの街でした。

 

 

 

(続く)

 

 

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