猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

アイスランド(2)

アイスランドにわざわざ何をしに行ったかというと、「オーロラを見る」という目的のためです。夜空に緑色のカーテンみたいなのがひらひらする、アレです。やっぱし一生に一度は見たいよね、ということで。

 

 

しかし、結論から言うと、

 

 

1週間も滞在したのに見れませんでした(涙)

 

 

まず、天気が悪くて空にはずっと分厚い雲が一面だったという点、さらに滞在中はずっとオーロラの活動レベルが低いままだった、という2点が原因です。我々が到着する1週間前にはレイキャビク上空にすら強いオーロラが観測できてたらしいので、どうやらタイミングを全力で外してしまった模様。いやー、ほんと今年はやらせてもらえない年だなぁ。

 

 

しかし、アイスランドの魅力というのはオーロラだけではありませんでした。なんといっても、アイスランド大自然がスゴイです。それを以下に紹介します。

 

 

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レイキャビクからの観光ツアーで「氷河の洞窟に入る」っていうのがあり、それを事前に予約して参加しました。が、悪天候のため、氷河に入るツアーはキャンセルになり、代わりに氷河周辺の観光スポットをまわることに。ここはレイクホルトという小さな村で、一応オーロラ観測の有名スポットらしいです。レイキャビクから北へ車で2時間ぐらいです。

 

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レイクホルトから東へ移動すると、こちらのフロインフォッサルという、溶岩の大地から湧き出た地下水が川に流れ込んで出来ている滝にたどり着きます。 水源が見られる通常の滝と違い、水が突如として表れているので珍しい滝です。

 

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フロインフォッサルからまた東へ移動すると、Vidgelmirという溶岩洞があります。この溶岩洞に潜れるツアーがありました。

というわけで、こちらに潜ってみました。

 

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溶岩が流れたことにより形成されたこの洞窟は、通常の鍾乳洞とはかなり違った景色です。この溶岩洞は保存状態がよいため、ガイドの人に壁には触らないでと念を押されました。 

 

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この溶岩洞の周辺含め、アイスランドではレイキャビクを離れると周りはただひたすら台地が広がっているだけでした。各観光地に移動するための公共交通機関などは無いアイスランドですので、こういう場所に来るにはツアーに申し込むかレンタカーを借りるという2手段に限られます。が、ツアーも申し込むと結構高いです。なので、この日だけはツアーに参加して移動したものの、以降はレンタカーを借りて自分たちで移動しました。

 

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というわけで、借りたのがこちらのスバル・フォレスター。なお、わたくし、国際免許を持っておりませんので、ずっと友人が運転してました。

 

レンタカーを借りてまず向かった先は、ゴールデン・サークルという、アイスランドにおける観光ではおそらくもっとも有名であろうスポットです。

ゴールデン・サークルは特定1か所の場所ではなく、いくつかの観光スポットが集まったエリアで、数か所を車で移動します。レイキャビクから東方向に位置しています。

 

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レイキャビクから国道36号線を東へ走ると、そのうち大きな湖が見えます。こちらはシンクヴァトラヴァトン湖といい、アイスランド最大の湖です。

 

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湖を含めたこの一帯はシンクヴェトリル国立公園と呼ばれており、ゴールデン・サークルに含まれる観光スポットの一つです。ここ、シンクヴェトリルはユーラシアプレートと北米プレートの境目になる海嶺が通っています。海嶺は通常は海の底ですが、ここでは地上に出現しているという珍しいスポットです。

 

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海嶺ということはつまり、この場所では2つのプレートがお互い反対方向に移動していくわけです。そのため、この付近ではこちらのように「ギャオ」と呼ばれる大地の裂け目を直接見ることが出来ます。こういった裂け目はアイスランドの他の場所でも見れるようですが、ここシンクヴェトリルのギャオが一番大きいとのこと。

 

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別の角度から見たギャオ。がっつり裂けちゃってます。規模の大きさかがわかると思います。

  

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ここらあたり一帯はハイキングコースになっているので、大自然を楽しみながら散歩できます。 湖ではダイビングも出来るらしいです。

 

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さて、シンクヴェトリルから車でさらに東へ移動すると、ゲイシールという場所にたどり着きます。

 

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ここゲイシールは間欠泉が有名で、写真の通り地面のあちこちから水蒸気が出ています。

 

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このエリアで最も活発な間欠泉がこちらのストロックル間欠泉で、通常時はこんな風に穏やかですが、

 

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どぉーん、と定期的にこんな風に熱水が噴出します。大体3-4分に1回ぐらいの頻度で噴出していました。

 

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別アングルからの、ストロックル間欠泉。どれぐらいの規模で噴出してるかがわかるかと思います。

 

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レイキャビクを朝に出てゴールデン・サークルを中心に観光しながら車で移動していると、ゲイシールに着くころには大体昼になってます。そのためか、ここゲイシールには大きめのレストランがありました。ここにはガソリンスタンドもあり、安心です。

 

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ゲイシールからさらに車で東へ向かうと、グトルフォスという滝がある場所にたどり着きます。

 

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こちらの写真が、グトルフォスの全景です。近くにある氷河が解けて流れ込んだ川がこの滝を形成しています。歩いて滝の近くまで近づくことが出来ます。

 

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大量の水が落ちることで激しく水しぶきをあげているので、晴れた日には簡単に虹を見ることが出来るようです。グトルフォスはアイスランド語で「黄金の滝」という意味で、その名の通り晴れた日には奇麗に見えるのでしょう。

 

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グトルフォスのそばには、ゲイシールと同じく大きめのレストランおよびカフェがありましたので、十分に休憩可能です。

 

ゴールデン・サークルは以上の、シンクヴェトリル国立公園ゲイシール・グトルフォスが主な観光スポットになります。これらのスポットをまわるツアーはレイキャビクからも出ていますので、レンタカーじゃないと行けないというわけではありません。

 

さて、我々が借りた車は4WDの気合入った車だったわけですが、なんでそんな車を選んだかというと、アイスランドの道には4WDじゃないと走ることが出来ない道があるからです。というわけで、せっかくなのでゴールデン・サークルだけじゃなくて、帰りにそんな道も走ってみました。

 

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アイスランドでは、普通の舗装されたメインの道から横に外れる道を進んでいくと、その先はこんな感じの所ばかりです。地図的には道ってことになってましたが、これは道なのだろうか・・・4WDじゃないと走れないっていうのは、法律的にもそう規定されているのですが、実際には物理的にも4WDじゃないと走れません。

 

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荒れ果てた道を走っていると、川が流れてたので、ここで行き止まりかなと思って引き返しました。しかし、我々より先にこの場所に来てた別の車(パジェロ)に乗ってた老夫妻は、この川も強引に渡ってさらに先まで行ってました。果たしてその先には何が見えたんでしょうか・・・(地図的には、この先に氷河があるはず)。

 

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ワイルドな道を走るのも、まぁアイスランドでの面白い部分ではあるのですが、いかんせんこんな感じで周りには本当に何もないので、もし車がパンクしたり壊れたりして立ち往生したら、助けも簡単に呼べません。それで日が沈んだりしたら最悪です。人がほとんど来ない悪路を走るのは、それなりに気を付けた方がよさそうです。

 

 

 

 (続く)

 

 

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