猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

研究者と金[ポスドク編]

経済的に不遇な3年を過ごした後、そのままどこかへ安定した職に就ければまぁ御の字なんですが、世の中そううまくもいきません。
これは世界のどこでもそうだと思います。うちのラボでも学位をとった後すぐに次のjobが見つかるということはほぼ無いです。

サイエンスの世界から離れて一般企業に就職したり、企業の研究職についたり、またはどこかのアカポスにいきなりついたり、人によって学位取得直後の道は様々でしょう。
が、もしサイエンスの世界に残り続けるのなら、ほとんどの人はポスドクという名の末端研究員になるのが普通です。


さて、そこでそのポスドクの収入やいかに、です。


ボスのグラントから出たり、研究所から出たり、自分でポスドク用fellowshipをとったり、その形は様々ですが、一部例外を除き、その金額自体はスズメの涙です。OH MY GOD。
まぁ自分とかまだまだ若造なんで世の中のことをよく知らないですが、知りうる限りの範囲で言うと、独身なら余裕・結婚していていても贅沢していなければいける・子供がいるとちょっとツライ、ぐらいの金額のはずです。
金額なんて会社で働いてたってそうかわらんところもあるわいな、というツッコミもあるでしょうが、恐ろしいのは"ポスドクは基本パーマネントジョブではない"ということです。
いつか(それもいつになるのやら)一人のサイエンティストとして独立するまでの準備期間的な職なので任期が設定されています。つまり、"安定"という言葉からは程遠いわけです。客観的にJobとしてみれば、かなりひどいです。

博士課程時代に経済的に困窮した数年を過ごし、その次に待ち構えるのは低収入かつ不安定なポスドク時代。これほどハードモードな人生ゲームはなかなかありません。


では、何故我々はそのことを知った上でもこの道を選んで歩むのか。人によって理由は様々かもしれませんが、おそらくその根本は一つ。


「それでもサイエンスが好きだから」


少なくとも自分はこの理由以外にありません。


自分にとって人生の価値感は、やりたいことをやって生きられるかどうか、です。

なので、長々と研究者は若いうちにはいかに金を稼げないものかということを知った風な口で書きましたが、まぁ実は個人的にはこんなことはどうでもいいんです。
サイエンスをやりたくてこの道を選んだ人の中には、こういう人結構多いと思います。いや、そりゃお金はいっぱいあるに越したことは無いですけども。

博士課程に進学を考えている人達や、サイエンスをやるべくポスドクキャリアに突入しようと考えている人達、またもうすでにポスドクな人達、重要なのはこういう経済的不安な現実がありながらも、それでもサイエンスをやりたいという強い信念を持ち続けられるかどうか、それがその後のしばらくの人生で求められてくると思います。


余談ですが、筆者は独身なので経済的には全く困ってません。若手研究者にとって独身は無敵の形態です。
どうでもいいですね、すいません。


以上、酔っ払いによる、戯言でした。




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