猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

ローマ(2)

前回から、ローマ観光の続き。

 

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バチカンサン・ピエトロ大聖堂前の大通りを真っ直ぐ東に歩いていくと、こちらのサンタンジェロ城の前に出ます。ローマ皇帝ハドリアヌスが自分の霊廟とする目的で建設されましたが、その後は軍事施設として用いられるようになり、ローマ教皇の要塞として使われたりするようになりました。今では、内部は博物館になっています。

城の前に流れるテヴェレ川にかかる橋は、サンタンジェロ橋と呼ばれ両脇にはベルニーニによる天使像が飾られています。

 

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なお、ここサンタンジェロ橋は、ジョジョ5部のラストバトルの場所でもあります。サンタンジェロ橋の天使像と、その奥にサンタンジェロ城が描かれているのが見てわかると思います。

 

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サンタンジェロ橋からしばらく歩くと、ナヴォーナ広場に到着します。古代ローマの競技場跡を利用した広場で、細長い楕円形の広場になっています。

 

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ナヴォーナ広場の中央には、ベルニーニの彫刻傑作であるこちらの「四大河の噴水」があります。4大陸を流れる大河である、ガンジス川ナイル川、ラプラタ川、ドナウ川を擬人化した4人の男性彫像で飾られています。

 

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ナヴォーナ広場の近くには、サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会という教会があり、ローマ在住のフランス人向けの教会になっています。内部の豪華な装飾が見事です。

 

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教会の左手奥には、バロック絵画の代表的画家であるカラヴァッジョによる、聖マタイの生涯を描いた3部作「聖マタイの召命」「聖マタイの霊感」「聖マタイの殉教」があります。タダで見れますので、近くに来たら是非訪れてみましょう。

 

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ナヴォーナ広場から東へ少し歩くと、このパンテオンが建っています。こちらは初代ローマ皇帝アウグストゥスの武将であるアグリッパによって、神殿として建設されました。しかし火災で焼失し、その後ハドリアヌスによって再建され現在のような形になったと言われています。

 

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内部はだだっ広い円形になっており、その上にクーポラが乗っている形になります。このクーポラが写真に入らないほど巨大で、ローマ最大の広さとのこと。

ちなみにここには、ラファエロのお墓があります。

 

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パンテオンのすぐ側には、こちらのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会があります。教会前には、「ミネルヴァのひよこ」と呼ばれるベルニーニの象の彫刻が使われているオベリスクがあります。この象、間近で見ると結構変な表情をしています。。。

 

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この教会に隣接する修道院ではガリレオが異端審問を受け、後に自身の唱えた地動説をこの教会で否定させられました。その時ガリレオが呟いたのが、「それでも地球は回っている」だと言われています(が、真偽は定かではないらしいです)。

 

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ちなみに、主祭壇の左側にはこちらのミケランジェロ作「ミネルヴァのキリスト」が飾られています。

 

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サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会からさらに東へ歩いていくと、こちらも有名な観光スポットである「トレヴィの泉」があります。ローマで最も大きな噴水です。古代ローマで水を供給していたヴィルゴ水道の終点の施設となっており、その後ニコラ・サルヴィが泉の設計を担当して1762年に今の形になりました。

狭い小道が走る市街地の中に突如として現れるこの大きな噴水は、観光客にとっても安らぎの場になるはず、

 

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と思いきや、トレヴィの泉の前は大量の観光客で一杯です。安らぎもクソもありませんでした。ちなみに、この泉に後ろ向きにコインを投げると願いが叶うという、ありがちな言い伝えがあります。1枚投げるとまたローマに来ることができる、2枚投げると大事な人とずっと一緒にいることができる、3枚だと嫌いな夫や妻と別れることができる、とのこと。この地にわざわざ訪れて3枚投げちゃう人は、どれほどの憎しみを抱えているのだろう。。。

 

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その後、トレヴィの泉から北上して歩いていくと、このスペイン広場に出ます。近くにスペイン大使館があるため、こんな名前になっているよう。

ここも、映画「ローマの休日」のワンシーンで有名で、この写真を見ただけで、「あ、ローマの休日のあそこだ」と思う方も多いでしょう。現在、微妙に改装中のようで、大階段(通称スペイン階段)は登れず、左横の小さな階段しか登れませんでした。

 

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階段の手前には、「バルカッチャの噴水」と呼ばれる、ベルニーニによって造られた噴水があります。テヴェレ川が氾濫した時、ここに打ち上げられた船を模したものらしいです。 

 

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スペイン広場から続く通りを北上すると、このポポロ広場に出ます。これまでに見てきた広場と比べてもかなり広く、中央に建つオベリスクが目印になります。

 

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ポポロ広場には、このサンタ・マリア・デル・ポポロ教会が隣接しています。外観は結構地味で、存在に気がつきにくいです。

 

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この教会内部にも、有名な絵画や彫刻が展示されています。にもかかわらず、意外と観光客は少なめです。街の中心から少し離れているので、わざわざここまで来ないのでしょうか。

主祭壇左側には、カラヴァッジョの絵画である「聖ペテロの磔刑」と「聖パウロの改宗」が展示されています。が、写真撮影お断りだったので写真は撮っていません。

 

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また、教会内部にはラファエロの設計によるこのキージ家礼拝堂があります。右側の彫刻は、後にベルニーニによって加えられた「ハバククと天使」という作品。

 

 

とまぁ、大体これだけ見て回ると、1日経ってました。常に徒歩で移動していたと言うのもありますが、やはり見所が多くてあちこち立ち寄っているうちに時間が無くなってしまうという感じ。

ローマでは、他にも行きたい所があったのですが、滞在日数と見たいものの優先順位を考慮していった結果、今回紹介したところしか行けませんでした。うーん、いつかリベンジしたい。

 

 

以上、年末イタリア旅行でした。観光客が多すぎるという点を除けば、十分に観光で満足できる国だと思います。さすがといった感じ。しかし、食べ物に関しては、ワイン、ピザ、パスタ等は一瞬で飽きてしまい、ドイツに慣れきってしまっている自分としては「ビールと肉をくれ!」という気分になってしまいました。

 

 

 

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