猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

ポルト(2)

さて、ポルトと言えば有名なのはポートワインです。

 

ドウロ川上流域で栽培された葡萄を元に作るワインですが、まだ糖分が多く残る発酵初期の段階で高アルコール度数のブランデーを添加することで発酵を止めるという方法をとるため、普通のワインと比べて甘みが強く出ています。また、アルコール度数も20%程度と、普通のワインより高いです。

 

 ドン・ルイス1世橋のすぐそばのドウロ川沿いには、そのポートワインのワイナリーがたくさんあります。

CALEM, SANDEMAN, OFFLEY, TAYLOR'Sなどのワイナリーが、この写真を拡大すると見ることが出来ます。

 

 これらのワイナリーは、一般向けの見学ツアーサービスをしており、申し込むとワイナリーを解説付きで見学させてもらえます。というわけで、ワイナリーの一つのCALEMの見学に参加してきました。たった5ユーロです。

 

内部にはこんなふうにパネルでポートワインの歴史・栽培方法・製法などを解説してあります。が、全部ポルトガル語で書いてあったので全くわかりませんでした。

とはいえ当たり前ですけど、 ガイドの人は英語で解説してくれますので、ポルトガル語はわからなくても問題ありません。わてはポルトガル語は「オブリガード」しか知らないですぞ。

 

ポートワインを貯蔵しておく樽です。見学用のイミテーションかと思ったら、実際に使用している樽でした。

 

ポートワインは樽の中でじっくり時間をかけて熟成されるのですが、熟成に使用した樽はスコットランドに売られて、今度はウイスキーの製造に使用されるようです。長年ポートワインがしみこんだ樽が、今度はウイスキーに特別な味を付加するということ。うーん、奥が深い。

 

 見学ツアーの最後では、数種類のポートワインを試飲させてもらえます。

 

 普通はあまりお高くないポートワインの試飲だけなのですが、この日の見学客は自分が一番最初だったということもあり(それが理由かは知らないですが)、こっそりビンテージもののポートワインをサービスで飲ませてもらえることに。

 

それがこちらの、1960年のビンテージポートワイン。お値段は1本228ユーロです。さすが高級ポートワイン、他とは明らかに違う味わいと香りでした。。。でも買えないっす。

 

かつては、 ドウロ川上流域で収穫・醸造されたポートワインは、このような船でポルトまで運ばれていました。ですが、今では鉄道とトラックで運ばれています。

 

ポルトでのポートワインのワイナリー見学は、絶対お勧めです。

 

自分が行ったときは朝一番で、他に見学客はいませんでした。あとからチラホラ増えてきたのですが、それでも少なかったので、「いっつもこんなに観光客が少ないのですか」と聞いてみたら、「まだ朝だから。昼から増えるよ。昨日は1日で観光客が1000人来たよ」とのこと。ゆっくり見学したい場合は、朝一で行った方がよいかもしれません。

 

 

(続く)

 

 

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