猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

Bike

前回、自転車の話をしたので、また自転車関連の話題を。


ドイツという国は、有名なことだけれど、環境を大切にする国だ。無駄な電気を使わないよう必要の無いときは部屋の電灯は消してたりするし、アイドリングによる排気ガスの排出を抑えるため車は信号待ちでもエンジンをオフにしたりしている。

そんな環境を気にするこの国では、エコな乗り物である自転車に対する意識は高い。


そんなドイツに、最初に来たとき「おっ、さすが」と思ったのが、


この車道に沿った広い自転車専用レーン。まぁこれはドイツにだけ特別なもんじゃないと思うけれど、なんしか道が狭苦しい京都に比べると、こういう専用レーンの設置はかなり印象的だった。
日本でも田舎の方だとこういう専用レーンはあったりするみたいだけど(まだ実際に見たことは無いが)、浸透レベルとしては高くないだろう。

また、ドイツの場合、街と街をつなぐ道の横にも自転車専用道路がはしっている。そのため、前回ギーセンまで行った時の様に、ノンストップで車を気にせず長距離走行ができるので、ドイツでは自転車で走るのが非常に楽しい。実際、休日には多くのチャリキチがピチピチのウェアを着てロードバイクで突っ走っている。

さて、これと同じことを日本でできるかって言うと、結構難しい。近年日本でも、ガソリンの高騰のせいか自転車ブームが起きて(まだ続いてるのかな?)、京都に住んでいたころはクロスやロード乗りを街で見かける機会が多かった。が、街中では信号が無数にあるので、快適に走行・・・とは言えないだろう。それに、車道には自転車が軽快に走れるだけの十分なスペースがほとんど無い。常にトラックとかバスなどの大型車に怯えて走らないと危なくて仕方ない。
信号の無い、車通りの少ない道を走ろうと思うと、市内を外れていかざるを得ないけれど、周りは山だらけなので強烈な坂ばっかしである。京都を例に挙げたけれど、他の都市部も似たようなもんだろう。
このように、自転車に対する整備がまだまだ未熟であるので、日本で自転車をエンジョイしようと思うと、ある程度場所を選ばないといけない。なので、日本の自転車文化のレベルには、このドイツと比較すると、かなりの差があると感じる。

そもそも日本はその面積のほとんどが山だし、そのくせ人口密度がドイツより高いので、街中に自転車専用レーンの設置というのはもう物理的に無理と言えるレベルになってしまうのが悲しいところ。とにかく日本の道路には車以外のものを許容する余裕が感じられない。


とまぁ、整備云々といった違いも確かに大きいのだけれど、個人的にこれよりももっと大きな差と感じているのが、”自動車ドライバーの自転車に対する意識”、だ。

京都でも基本ずっとチャリンカーでしたが、自転車で車道を走ると、車の自転車乗りに対するケアの無さをよく感じてた。ま、自分も車乗ってるときは自転車乗り見ると「チョロチョロしやがって邪魔だな」とか思っていたので気持ちはわかるんだが、この感覚っていうのは、道路=自動車のためだけのもの、という意識から来ている気がする。

これに対しドイツでは、自転車は自動車と等しく道路を走る車両という位置づけだ。うまく説明できないんだけれども、自転車に乗っていると、自動車側が自転車をちゃんと配慮してくれていると感じることができる(強引に追い越したりしないし、無駄にクラクション鳴らしたりもしないetc)。なんというか、自転車に対して自動車が優しい。この自動車側の、自転車を許容する精神的な余裕、というのが日本との大きな違いであると感じられる。


将来的に日本の自転車文化が洗練されたものになって欲しいと思うのだが、先に挙げた専用レーンの設置といった物理的な改善に加えて、後述のような自転車に対する自動車側の意識といったような精神的なものについての改善も進めないと、なかなかドイツや他の欧州の国のようになるのは難しいのだろうなぁと思う。



ま、長々とくだらん事を知った風な口で語ってしまったけど、とりあえず今は日本のことなど気にせずドイツでの自転車ライフをエンジョイするど〜、っつうことです。







↓応援(クリック)よろしくお願いいたします。
人気ブログランキングへ