猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

過去を回想してみる4

博士1回生:

修士2回生の時に書いた論文を4月にsubmitしました。自分にとってはこれが処女作であったわけですが、何を勘違いしたのかレベルの高い国際誌にチャレンジしました。この時はPlant cellという雑誌に焦点を置きました。提出した時は、これ受理されるんじゃないの、という根拠の無い自信がありました。レベルの違いもわからぬほどの実力差とはこのことでしょう。

ほぼ1ヶ月で審査結果が返ってきました。忘れもしない土曜日の早朝です。審査結果の内容は、publishまではso farなのでもっとあれこれやりたまえとのこと。あれこれやれる期間を半年やるからと。

そらあれこれやって全力尽くすでしょ。ええ尽くしました。10月末ぐらいに再提出したところ、12月頭にリジェクト通知が来ました。

ふざけんなブチ殺すぞこの野郎、とメールしてやろうかと本気で思ったりしましたが、とりあえず思いとどまり、もう少し雑誌のレベルを下げてMolecular Microbiologyという雑誌に年明けに投稿すると、ほとんどそのまんまであっさり受理されました。

一応微生物の分子生物学研究ではそれなりに有名な雑誌であるわけですが、とはいえ狙ったところに通せなかったので、自分の中では全く納得はできませんでした。正直12月の落胆振りはひどかったと思います。

でも、処女作なんでいろいろ思い出深いです(主に苦労が)。ゲラを見たときは思わずニヤっとしてしまいました。