猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

Japan2016

とりあえず日本にたどり着いた。

 

飛行機の中で仕事しようと思ったけど、思ったほどはかどらなかったっす。

 

機内で映画は3本見た。

一つはスターウォーズフォースの覚醒。スターウォーズ見たことないので話も登場人物も全く知らないんですが、なんかレギュラーっぽい人が死んでしまったもよう。もっと科学的な話かと思ってたんですが、割とオカルトっぽい要素もある話だったんですね。一作目から見てみようかな、という気分にさせる感じではあった。あとなんか、いくらなんでも簡単に敵の重要兵器が破壊されすぎじゃね?

二つ目はハンガーゲームの最後のやつ。これまで日本に帰るフライトの機内でいつもハンガーゲームが視聴できたので、ずっと継続して見てたんですが、結局最後までまったく意味が分からない話でした。設定とか世界観がスベってね?これは惰性で見たに等しい。駄作。

三つ目はゼロ・グラヴィティというやつ。宇宙空間に放り出された状況のヤベー感じを巧みに表現できていて、見ていて足元がふわふわする感覚に浸れました。厚みのあるストーリーではないですが、結構よかったです。長くないし。最後がご都合主義なのは仕方ないか。

 

日本についたら、日本暑っ、って思いました。ダウンジャケットが完全に邪魔です。

 

京都駅着いてまず、とんかつ定食食べたら、うますぎてごはんおかわりしちゃいました。

 

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あと京都駅でこの、「海外の方専用案内所」ってのを思いっきり日本語だけで表記しているの見てワロてしまいました。案内する気ねぇーじゃん。

 

さてこれから10日間、空いている時間をどのように有効活用しようかなっと。

 

 

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その者、多忙につき

今年は正直結構忙しくなりそうです。

 

出来れば夏までにまた1本論文投稿したいので、なるべく2016年前半にスケジュールを詰めざるを得ません。しかし同時に学生指導の時期でもあるので、こちらもケアしないと。加えて、学会も被ってます。

 

これまでさんざんフラフラしてきた一人旅も、今年はちょっと自重しないといけないかなと思っています。とか言って、連休があったらまたどっか行ってしまうんだろうな・・・

 

実は来週末から、日本にまた一時帰国します。いろいろ予定が埋まっているので、ゆっくりする暇はほとんどありませんが、なるべく元気を吸収したいところ。

 

報われる日が来る気配は微塵にも無いけど、今年も頑張ろう、わし。。。

 

 

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ローマ(2)

前回から、ローマ観光の続き。

 

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バチカンサン・ピエトロ大聖堂前の大通りを真っ直ぐ東に歩いていくと、こちらのサンタンジェロ城の前に出ます。ローマ皇帝ハドリアヌスが自分の霊廟とする目的で建設されましたが、その後は軍事施設として用いられるようになり、ローマ教皇の要塞として使われたりするようになりました。今では、内部は博物館になっています。

城の前に流れるテヴェレ川にかかる橋は、サンタンジェロ橋と呼ばれ両脇にはベルニーニによる天使像が飾られています。

 

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なお、ここサンタンジェロ橋は、ジョジョ5部のラストバトルの場所でもあります。サンタンジェロ橋の天使像と、その奥にサンタンジェロ城が描かれているのが見てわかると思います。

 

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サンタンジェロ橋からしばらく歩くと、ナヴォーナ広場に到着します。古代ローマの競技場跡を利用した広場で、細長い楕円形の広場になっています。

 

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ナヴォーナ広場の中央には、ベルニーニの彫刻傑作であるこちらの「四大河の噴水」があります。4大陸を流れる大河である、ガンジス川ナイル川、ラプラタ川、ドナウ川を擬人化した4人の男性彫像で飾られています。

 

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ナヴォーナ広場の近くには、サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会という教会があり、ローマ在住のフランス人向けの教会になっています。内部の豪華な装飾が見事です。

 

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教会の左手奥には、バロック絵画の代表的画家であるカラヴァッジョによる、聖マタイの生涯を描いた3部作「聖マタイの召命」「聖マタイの霊感」「聖マタイの殉教」があります。タダで見れますので、近くに来たら是非訪れてみましょう。

 

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ナヴォーナ広場から東へ少し歩くと、このパンテオンが建っています。こちらは初代ローマ皇帝アウグストゥスの武将であるアグリッパによって、神殿として建設されました。しかし火災で焼失し、その後ハドリアヌスによって再建され現在のような形になったと言われています。

 

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内部はだだっ広い円形になっており、その上にクーポラが乗っている形になります。このクーポラが写真に入らないほど巨大で、ローマ最大の広さとのこと。

ちなみにここには、ラファエロのお墓があります。

 

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パンテオンのすぐ側には、こちらのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会があります。教会前には、「ミネルヴァのひよこ」と呼ばれるベルニーニの象の彫刻が使われているオベリスクがあります。この象、間近で見ると結構変な表情をしています。。。

 

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この教会に隣接する修道院ではガリレオが異端審問を受け、後に自身の唱えた地動説をこの教会で否定させられました。その時ガリレオが呟いたのが、「それでも地球は回っている」だと言われています(が、真偽は定かではないらしいです)。

 

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ちなみに、主祭壇の左側にはこちらのミケランジェロ作「ミネルヴァのキリスト」が飾られています。

 

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サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会からさらに東へ歩いていくと、こちらも有名な観光スポットである「トレヴィの泉」があります。ローマで最も大きな噴水です。古代ローマで水を供給していたヴィルゴ水道の終点の施設となっており、その後ニコラ・サルヴィが泉の設計を担当して1762年に今の形になりました。

狭い小道が走る市街地の中に突如として現れるこの大きな噴水は、観光客にとっても安らぎの場になるはず、

 

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と思いきや、トレヴィの泉の前は大量の観光客で一杯です。安らぎもクソもありませんでした。ちなみに、この泉に後ろ向きにコインを投げると願いが叶うという、ありがちな言い伝えがあります。1枚投げるとまたローマに来ることができる、2枚投げると大事な人とずっと一緒にいることができる、3枚だと嫌いな夫や妻と別れることができる、とのこと。この地にわざわざ訪れて3枚投げちゃう人は、どれほどの憎しみを抱えているのだろう。。。

 

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その後、トレヴィの泉から北上して歩いていくと、このスペイン広場に出ます。近くにスペイン大使館があるため、こんな名前になっているよう。

ここも、映画「ローマの休日」のワンシーンで有名で、この写真を見ただけで、「あ、ローマの休日のあそこだ」と思う方も多いでしょう。現在、微妙に改装中のようで、大階段(通称スペイン階段)は登れず、左横の小さな階段しか登れませんでした。

 

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階段の手前には、「バルカッチャの噴水」と呼ばれる、ベルニーニによって造られた噴水があります。テヴェレ川が氾濫した時、ここに打ち上げられた船を模したものらしいです。 

 

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スペイン広場から続く通りを北上すると、このポポロ広場に出ます。これまでに見てきた広場と比べてもかなり広く、中央に建つオベリスクが目印になります。

 

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ポポロ広場には、このサンタ・マリア・デル・ポポロ教会が隣接しています。外観は結構地味で、存在に気がつきにくいです。

 

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この教会内部にも、有名な絵画や彫刻が展示されています。にもかかわらず、意外と観光客は少なめです。街の中心から少し離れているので、わざわざここまで来ないのでしょうか。

主祭壇左側には、カラヴァッジョの絵画である「聖ペテロの磔刑」と「聖パウロの改宗」が展示されています。が、写真撮影お断りだったので写真は撮っていません。

 

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また、教会内部にはラファエロの設計によるこのキージ家礼拝堂があります。右側の彫刻は、後にベルニーニによって加えられた「ハバククと天使」という作品。

 

 

とまぁ、大体これだけ見て回ると、1日経ってました。常に徒歩で移動していたと言うのもありますが、やはり見所が多くてあちこち立ち寄っているうちに時間が無くなってしまうという感じ。

ローマでは、他にも行きたい所があったのですが、滞在日数と見たいものの優先順位を考慮していった結果、今回紹介したところしか行けませんでした。うーん、いつかリベンジしたい。

 

 

以上、年末イタリア旅行でした。観光客が多すぎるという点を除けば、十分に観光で満足できる国だと思います。さすがといった感じ。しかし、食べ物に関しては、ワイン、ピザ、パスタ等は一瞬で飽きてしまい、ドイツに慣れきってしまっている自分としては「ビールと肉をくれ!」という気分になってしまいました。

 

 

 

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ローマ(1)

ローマは広いです。フィレンツェも十分には見れませんでしたが、ローマはもっと見れませんでした。観光客多すぎぜよ。

 

まずは、ローマで最も有名な観光場所から攻めてみます。

 

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というわけで、それがこちらのコロッセオローマ帝国円形闘技場です。メトロのColosseo駅の目の前にあるので、アクセスも大変よいです。

 

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ジョジョでもバッチリ出てきます。5部では、ディアボロが正体を現す、割と重要な場所。

 

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さて、さすがローマの名所なだけあって、入場にはハンパ無い並びっぷりです。こちらもチケットを事前に予約しておけば、すんなり入れます。でも、セキュリティチェックで待たされる可能性がありますので、朝イチで行ったほうがいいかもしれません。

 

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こちらはコロッセオの内部です。当時は、5万人の観客を収容することが出来たと言われています。写真を見てわかるとおり、1階と2階が見学可能になっています。 アリーナ部分の床は崩れてなくなっているため、地下の部分がむき出しです。

特に「コレっ」ていうものがあるわけではないので、内部をぐるぐる見て回ったらそれでおしまいなのですが、日本語のオーディオガイドもありますので、ゆっくり解説を聞きながら見学したいところ。なお、ガイドツアーに申し込むと、普通では入場できないところにも入れる模様。たとえば、アリーナの床部分は普通は入れませんが、上の写真では小さなグループが見学しています。

 

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コロッセオの隣には、コンスタンティヌスの凱旋門があります。コンスタンティヌス帝が帝位を得た記念に建てられました。パリの凱旋門のモデルにもなっています。

 

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コロッセオおよびコンスタンティヌスの凱旋門の隣には、フォロ・ロマーノという古代ローマ時代の遺跡があります。コロッセオの入場券と共通の入場券になっていますので、こちらもセットで入場できます。

 

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古代ローマの中心地であったフォロ・ロマーノ内は歩いて見学可能であり、遺跡群の中を実際に歩くことで当時の雰囲気を味わうことが出来ます。割と広い上に、石畳の道だったりするので、結構歩いていると疲れます。

 

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フォロ・ロマーノから外に出て、フォロ・ロマーノの外周を道沿いに歩いていくと、サンタ・マリア・イン・コスメディン教会に着きます。教会前にはなんかすごい人が並んでいますが、これはなぜかというと、

 

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気持ち悪いおっさんの顔が彫られた円形の石の彫刻である、通称「真実の口」があるからです。映画「ローマの休日」にも出てくる、有名な彫刻です。もともとは、下水溝のマンホールの蓋だったらしいですが。

 

教会前の大きな通りを北上していくと、ヴェネツィア広場という場所に出ます。

 

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広場の目の前にある大きな建物が、こちらのヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂です。自由に入場することが出来ます。こちらの屋上にはエレベータで登ることができ(有料)、ローマの街を一望することが出来ます。観光客も案外それほど多くなく、穴場かもしれません。

 

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記念堂の屋上から見た、コロッセオ方面(の夜景)。この反対側には、バチカンサン・ピエトロ大聖堂も(遠くに)見えます。

 

ヴェネチア広場からコロッセオまで続く通りを通って、再びコロッセオに向かいます。

 

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夜のコロッセオはライトアップがきれいです。 

 

今回紹介した、コロッセオおよびその周辺の観光だけでほぼ1日費やしました。ローマはまだまだ広いというのに。 

 

 

(続く)

 

 

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バチカン

フィレンツェを後にして、最後に訪れる街はローマです。フィレンツェからローマ・テルミニ駅までは、電車で大体2時間ぐらい。

 

ここでローマの紹介の前に、まずはバチカンを先に紹介しておきたいと思います。

 

バチカンは、学校で教わるのでご存知の方も多いとは思いますが、世界最小の国であり、そしてカトリック教会の総本山でもある、宗教国家です。

 

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こちらは、ローマ・テルミニ駅内。駅の地下にメトロの駅があり、ここからバチカン近くの駅(Ottaviano駅)まで向かいます。ローマ観光にメトロの利用は便利ですので、数日間有効券を買っておくといいでしょう。

3日間の公共交通機関乗り放題+美術館チケットがセットになった「ローマパス」というものがテルミニ駅で売っていると聞いたのですが、見当たらなかったので諦めました。

 

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Ottaviano駅から真っ直ぐに道を南下していくと、リソルジメント広場という広場に出ます。この写真の通りを真っ直ぐ進んでいくと、

 

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サン・ピエトロ大聖堂の前に出ます。キリストの使途であり、初代ローマ教皇である聖ペトロが眠る地に立てられたのが、このサン・ピエトロ大聖堂です。

この写真の広場は、厳密にはまだバチカンではなく、ローマ市内すなわちイタリアになります。

 

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バチカンとローマは、このような柵で仕切られており(こんなのでいいのかな?)、バチカンに入国するためには簡単なセキュリティチェックを通過する必要があります。写真は、入国待ちの観光客たち。しかし、パスポートチェックはありません。

 

日中は大量の観光客が列を作っていましたが、朝イチだったり夕方とかだと割りと空いていました。

 

なにわともあれ、まずはバチカンに入国して、サン・ピエトロ大聖堂を見学することに。

 

カトリックにおいては25年に一度、聖年という年があり、その都市にローマ各地のとある教会を巡礼すると「赦し」を与えられます。本来ならこの年は聖年では無いのですが、2015-2016年は例外的に特別聖年という年にあてられていて、多くの信者の方々が世界中から赦しを得るために訪れます。

ちなみにワタクシは、人生において赦しを得なければならないような悪行をした覚えはありませんので、今回教会巡礼はしておりません(「自分が悪だと気付いていない、もっともドス黒い悪」という可能性も・・・)。

 

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サン・ピエトロ大聖堂にある正面のいくつかの扉のうち、一番右にある扉が「聖なる扉」と言われる扉です。この扉、聖年以外のときは常に閉じられたままなのですが、聖年中には「聖なる扉」がこの写真のように開かれます。本来なら通れない扉を通って、いざサン・ピエトロ大聖堂内へ。

 

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聖なる扉から入るとすぐ右手には、この大聖堂の一番の見所である、ミケランジェロの傑作「ピエタ像(サン・ピエトロのピエタ)」があります。ガッチリとアクリル板のようなもので囲まれており、傷付けることはおろか近づく事すらできません。

近付いてじっくり見る事は出来ないですが、遠くからでも「悲しみにくれる聖母」の表情がなんとも言えず素晴らしいです。

 

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こちらはサン・ピエトロ大聖堂内部。古めかしい、というよりは結構小奇麗で装飾が派手です。

 

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こちらはベルニーニ作の天蓋および教皇祭壇です。この下に、聖ペトロが眠っており、この大聖堂の最も神聖かつ重要な場所になります。

 

サン・ピエトロ大聖堂でも、例によってクーポラに登ることができます。クーポラへの入り口は大聖堂の外にあります。

途中までエレベータで登るルートと、階段を使うルートがあります。

 

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エレベータ、階段、どっちを使ってもまずはクーポラの天井付近にあるこの回廊にたどり着きます。ここからは、天蓋や教皇祭壇を見下ろすことが出来ます。

 

ここからさらに階段でクーポラの頂上まで登ります。

 

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クーポラ頂上から見た、サン・ピエトロ広場です。こちらもベルニーニによる設計で、広場を囲むように立てられている円柱は、まるで人々を包み込むかのようです。

 

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上記のサン・ピエトロ広場の写真から見て左手にあるのが、こちらのバチカン美術館です。一番右手前にある長方形の建物が、システィーナ礼拝堂になります。

 

さて、クーポラを降りて次はこのバチカン美術館に向かいます。バチカン美術館の入り口は、この写真で言うと左奥になるので、サン・ピエトロ広場からは少々距離があります。

 

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上述のリソルジメント広場の写真から右手方向にバチカンの壁沿いに進んでいくと、そのうちバチカン美術館にたどり着きます。わかりやすいように、標識案内付きです。 

 

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くどいようですが、バチカン美術館も予約推奨です。予約しないで来た人たちは、このような大行列に加わるハメになります。事前に予約すると、すんなり入場できます。

 

バチカン美術館は歴代教皇の収集品を展示している美術館で、上の写真からも想像できるように、クッソ広いです。フィレンツェウフィツィ美術館よりも広いです。普通に見て回ったら、1日かかるかもしれません。とりあえずは有名な展示品に絞って駆け足気味に回ったほうがよいでしょう。

 

ここで、バチカン美術館にて有名な展示をご紹介。美術館内部の写真撮影は可になっております。

 

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ベルヴェデーレのアポロン古代ギリシャで作られた銅像を基に、ローマ時代に彫刻に模刻したものだと言われています。

 

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ラオコーン像。こちらも古代ギリシャの彫像になります。

これら2つの彫像は、同じ場所(中庭のようなところ)で見ることが出来ます。

 

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美術館内の長い回廊では、タペストリーが飾られた回廊や、イタリア地図のフレスコ画が描かれた回廊などがあります。

 

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その後、「ラファエロの間」という場所にたどり着きます。いくつか部屋があり、そのうちの一つ「署名の間」には、ラファエロの「アテナイの学堂」という有名なフレスコ画を見ることが出来ます。このアテナイの学堂の反対側には、「聖体の論議」というこちらも有名なフレスコ画があります。

 

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その後も進んでいくと、システィーナ礼拝堂への入り口にたどり着きます。この階段を登って右手側が礼拝堂です。

システィーナ礼拝堂は、ミケランジェロボッティチェッリなどのルネサンス期の著名な芸術家が手がけた壁画が描かれています。またシスティーナ礼拝堂は、ローマ教皇を選出する会議であるコンクラーヴェの場所としても有名です。

ここはバチカンにおいて非常に神聖な場所であり、写真・動画撮影は厳禁です。よってシスティーナ礼拝堂内部の写真は撮っていません。まぁ、現実には隠し撮りしている観光客が多くいたりするのですが、その都度、係りの人(礼拝堂内にたくさんいる)が厳重注意をしてまわっていました。隠し撮りのような恥知らずなことはしたくないものです。

システィーナ礼拝堂内で一番目立つのが、主祭壇の背後に描かれたミケランジェロの「最後の審判」でしょう。こちらの画も学校で習って覚えておられる人が多いと思います。どんな画かは、テキトーに検索してみてください。実物を見ると、「思ってた以上に色が青い」とか思ってしまいました。なんかあんまり礼拝堂に似合ってないです、ぶっちゃけ。あと有名なのは、こちらもミケランジェロによる天井画の一つ「アダムの創造」です。こちらは思ってたより小さい、という感想。あと、天井画なので見続けるのはしんどいです(首が痛い)。礼拝堂内にはギッシリ壁画が描かれており、なんか逆にゴテゴテして落ち着かないんじゃないかと思ってしまいました。 

とはいえ、見所のある画がたくさんあるということでもあるので、ここでじっくり鑑賞していかれることをオススメします。が、他の観光客も同じことをするので、礼拝堂内は立ち止まった観光客でいっぱいです。係りの人が「静かに!静かに!」と必死に注意していましたが、あれだけ観光客がいるとちょっとうるさくなるのも仕方ないんじゃないかなと。

 

システィーナ礼拝堂を後にすると、バチカン美術館の入り口あたりに戻ってくるのですが、そのまま帰らずに絵画館(ピナコテーカ)にも訪問しましょう。存在に気付いていないのか、多くの観光客がここをスルーしていました。たしかに、ちょっと気付きにくい位置にありました。

ちなみに絵画館の入り口前には、ミケランジェロピエタ像のレプリカが置いてあります。こちらは間近で見れますので、ある意味、近づく事すらできない実物を見るより満足できるかも。

 

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絵画館の方には、ラファエロの「キリストの変容」があります。この両隣にも、ラファエロの作品が置かれています。また、この部屋の隣の部屋には、レオナルド・ダ・ヴィンチの「聖ヒエロニムス」という画があります。

 

絵画館を見終わったら、これで美術館見学は終わりです。

 

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最後はこの螺旋階段を下って帰ります。二重螺旋になっていて、上りと下りが別々になっている、不思議な螺旋階段です。

 

とまぁこんな感じで、世界最小の国であるバチカンですが、その見所の充実っぷりはなかなかの高密度です。ローマに来たなら、バチカンははずすことは出来ません。

 

 

 

(続く)

 

 

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フィレンツェ

ルネサンスの中心であったフィレンツェは、学問・芸術においてその大輪を開花させました。そんなフィレンツェは、当然見るところだらけです。しかし、結局滞在中に全てを訪れることは出来ませんでした。いやー、ちょっとなめてましたね。ていうか、観光客が多すぎなんだよなぁ。冬だし、観光客あまりいないかなと思ってたのですが。

ピサの半日を含めてフィレンツェには3日滞在してましたが、あと1日あればといったところ。個人旅行であるが故のフットワークの軽さを生かしてもこのザマですので、家族連れとかだともっと必要かなぁと思います。

 

フィレンツェの街自体は、基本的には徒歩で移動可能です。主要な公共交通機関はバスになりますが、乗ったところで結局歩いた方が早いみたいな結果になります。

 

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サンタ・マリア・ノヴェッラ駅前の道をまっすぐ歩いていくと、割とすぐにこのドゥオモ広場に出ます。手前が、サン・ジョヴァンニ洗礼堂で、奥がフィレンツェのシンボルでもあるドゥオモことサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂になります。真ん中でニョキっと出てるのが、ジョットの鐘楼になります。

 

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サン・ジョヴァンニ洗礼堂の彫金が施された東門はロレンツォ・ギベルティによって作られ、この門をミケランジェロは「天国の扉」と呼んで絶賛しました。なお、こちらの扉はレプリカで、実物はドゥオモ付属美術館に展示されています。

洗礼堂内部は入場可能ですが、チケットを買う必要があります。内部には、見事な天井画が描かれています。チケットは洗礼堂・付属美術館・クーポラ・鐘楼のセットチケットになっていて、購入して最初に入場した時間から24時間有効になっています。

 

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洗礼堂の隣にある巨大なドゥオモですが、こちらは無料で入場できます。ドゥオモの赤褐色の丸屋根(クーポラ)は非常に特徴的で、その内側には「最後の審判」をテーマにしたフレスコ画が描かれています。

 

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こちらは、ドゥオモ横にあるジョットの鐘楼。例によって、上まで登ることができます。この頂上からはクーポラが間近で見れるとのことで、登りたいところでしたが、

 

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ヒエー、すげー観光客の並びっぷり。こんな長蛇の列を見たのは、某ネズミの国以来かも。この写真左側に鐘楼入り口があり、そこからの列ははるか向こうまで続いています。時間がたっても列が動く気配が見えませんでしたし、残念ながら登るのは諦めました。本当に登りたい方は、朝イチで行くことをオススメします。

 

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それじゃクーポラに登るのはどうか、ってところですが、こちらはもっと並んでました。クーポラに登るための入り口は、この写真奥を曲がってまだ先なのにもかかわらず、これだけ並んでいます。こちらも列が動いている気配はありませんでした。さすがにこの列に並ぶのは時間の無駄なので、こちらも諦めました。

この写真右手には、ドゥオモ付属美術館があります。こちらはすんなり入れましたし、内部には先述の「天国の扉」のオリジナルや、またミケランジェロの「ピエタ像(フィレンツェピエタ)」などが展示されていて、時間があればオススメです。

 

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ドゥオモ広場の近くには、サン・ロレンツォ教会(手前)とメディチ家礼拝堂(奥)があります。特に、メディチ家礼拝堂内の新聖具室はミケランジェロにより設計された建物であり、またミケランジェロはここでメディチ家の主要人物の霊廟の彫刻も手がけています。

 

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ドゥオモ広場から南方向へ歩いていくと、シニョリーア広場に出ます。広場には、こちらのヴェッキオ宮殿があり、今では市庁舎として機能しています。

 

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ヴェッキオ宮殿のすぐ横には、フィレンツェ観光の目玉であるウフィツィ美術館があります。フィレンツェの権力者で著名な芸術家のパトロンをしていたメディチ家の、大量の芸術品を収蔵しています。

 

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ウフィツィ美術館のチケットは事前予約しておきましょう。でないと、このように大量の観光客の列に並ぶことになります。予約しておけば、あっさり入ることが出来ます。

 

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美術館はコの字を書くような形の建物になっており、長い回廊沿いに併設する部屋に美術品が展示されています。なお、内部は写真撮影可になっています。

ここには、ボッティチェッリレオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロラファエロなどといった、著名な芸術家の作品が展示されています。

 

その中でも、教科書レベルで有名なボッティチェッリの作品は、

 

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この「プリマヴェーラ(春)」と、

 

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ヴィーナスの誕生」でしょう。

 

館内はそれなりに広く、普通に見て回っても3-4時間は費やします。また、有名作品が展示されている部屋は観光客でごった返しになっていますし、ゆっくり鑑賞したい場合は それ以上の時間を計算しておく方がよいでしょう。

 

他にフィレンツェの名物美術館として、アカデミア美術館があります。場所は、ドゥオモ広場から見てウフィツィ美術館とは真逆の方向にありますが、ここでついでに紹介しておきます。

 

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アカデミア美術館も事前にチケット予約した方がよいでしょう。予約無しの人たちでは、これだけの列が出来ていました。オンライン予約すると予約番号がもらえるので、この入り口の反対側にあるチケットオフィスで番号を告げて発券してもらいます。

この入り口の横に予約した人専用の入場口があるので、そこからすんなりと入場できます。

 

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こちらがアカデミア美術館内部です。写真撮影可になっています。さてここになにがあるのかは、もうすでに正面に見えておりますが、

 

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ミケランジェロの「ダビデ像」になります。こちらも「教科書で見た!」という方が多いでしょう。全長が5mぐらいあり、結構大きいです。もともとこのダビデ像は、上述のヴェッキオ宮殿の入り口にあったものですが、風雨からの劣化等から防ぐためにここに移されました。現在のヴェッキオ宮殿入り口にもダビデ像が置かれていますが、こちらはレプリカになっています。

ちなみに、このダビデ像がある場所の手前右手には、同じくミケランジェロの「ピエタ像(パレストリーナピエタ)」があります。

アカデミア美術館はそれほど大きな美術館ではないので、時間をとられることはないでしょう。

 

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さて、ウフィツィ美術館のすぐ外にはアルノ川が流れており、そこに架かる特徴的なこの橋がヴェッキオ橋です。宝石店などが連なって入っています。

 

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ヴェッキオ橋からアルノ川沿いをしばらく歩いていくと、ミケランジェロ広場というちょっとした展望台にたどり着くことが出来ます。ここからはフィレンツェを一望することができ、観光スポットとしても大変有名です。

左から、ヴェッキオ橋、ヴェッキオ宮殿、ドゥオモ、サンタ・クローチェ教会と、フィレンツェを代表する建築物を見ることが出来ます。夕方には、夕日を受けていい感じの色合いになる街並みが美しいです。ここからの夜景も撮りたかったのですが、日が沈み始める頃からフィレンツェ全体が霧に包まれて(写真奥に既に見えていますが)、ミケランジェロ広場は霧の中になってしまいました。

 

 

その他にも、フィレンツェには訪れるべき場所がいくつもあったのですが、そちらは時間の都合で行くことができませんでした・・・もし次回があるなら、リベンジといきたいところです。

 

 

 

(続く)

 

 

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ピサ

ヴェネチアのお次は、フィレンツェへ移動です。電車で、フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅までは、大体2時間程度。どうでもいいけど、サンタマリアノヴェッラ、という語感の良さが好き。

 

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フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅前。車が多い。 

 

フィレンツェの紹介をする前に、フィレンツェから電車で1時間程度のところにある、ピサという街の紹介をまずしたいと思います。

 

あらためて説明がいるような街ではありませんが、ピサはガリレオ・ガリレイの出生地で、「ピサの斜塔からの落下実験を行った」というのは誰もが学校で習ったことでしょう。実際に行われたのかどうかは、実は定かではないらしいですが。

で、その誰もが知るピサの斜塔をやっぱ見に行かないと、というわけです。

 

ピサには、ピサ中央駅とピサ・サン・ロッソーレ駅の二つの駅があります。フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から直通の電車の本数が多いのは中央駅の方ですが、中央駅からピサの斜塔のあるドゥオモ広場へ行くよりは、ピサ・サン・ロッソーレ駅からの方が断然近いのです。

なので、まずはピサ・サン・ロッソーレ駅に行きました。駅から歩いて5-10分程度でドゥオモ広場に着きます。

 

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広場に着くと、目の前には既にピサ大聖堂(手前)と、 ピサの斜塔(奥)が見えます。

 

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というわけで、こちらがピサの斜塔。いやー、結構ナナメってます。

当然最初から傾いた塔を作るつもりだったわけではありませんが、施行中に傾き始め、その後結局傾きを補正する事が出来なかったので、最上階部だけはせめて鉛直になるように作られています。

 

ピサの斜塔には登ることができます。チケットは事前予約購入制です。希望入場時刻を指定します。オンラインで2週間前から予約購入できます。でも当日でも空きがあれば買えそうな雰囲気でしたが。

 

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指定した時間に、入り口前で並びます。1回あたりの入場者数が決まっているので、長蛇の列になるとかいうことはありませんでした。なお、こちらでもアサルトライフルを構えた軍人さんがきっちりセキュリティチェックしてました。

なお、塔内部の通路が狭いのでバッグ等の持込は禁止されており、預かり所に預ける必要があります。

 

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塔への入り口。当然ですが、これが既にナナメってる状態。

 

入り口を入ってすぐ左手に螺旋階段が続いており、ぐるぐる歩いて登ります。この階段を歩いている最中には、塔が実際にナナメになっているということを体感することが出来ます。 

 

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塔頂上からは、ピサ大聖堂が見えます。左手奥に見えているのは、洗礼堂になります。目下には、記念写真を撮っている観光客がたくさんいます。頂上からは、当然ですがピサの街を一望できます。

一応、記念にと思って登ってみたものの、特に何があるわけでもないので(鐘楼なので鐘があるだけ)長居をすることはありませんでした。頂上にはあまり期待をしない方がよいでしょう。

 

ピサの斜塔のチケットには、おまけで大聖堂の入場券もついてきて、こちらもセットで見学可能です。

 

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大聖堂の内部はこんな感じで、外観に反してなかなかに個性的なデザイン。

 

とまぁこんな感じで、さらっとピサのドゥオモ広場に滞在し、その後はピサ中央駅から帰ることにしました。ドゥオモ広場から中央駅方面へ、せっかくなので徒歩でぶらぶら移動します。

 

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中央駅への道中には、大したものはありませんでした。しかし、ピサにはフィレンツェから続いているアルノ川が流れており、ドゥオモ広場から中央駅に行く途中にわたりますが、この川沿いが綺麗でした。

 

ピサはフィレンツェからの移動を含めても半日あれば十分観光できますので、フィレンツェとセットで訪れることをオススメします。

 

 

(続く)

 

 

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ヴェネツィア

ミラノから電車でヴェネチアまで移動。だいたい2時間半ぐらい。

 

ヴェネツィアは水の都なんて言いますが、はたしてどんなところなのか。

 

着いた時にはすっかり日も暮れていたので、別の日に撮った写真で説明していきます。

 

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こちらは、ヴェネツィア・サンタ・ルチア駅前。朝方の写真ですが、ずいぶんと霧まみれです。

 

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 ヴェネツィアでは車の乗り入れが出来ないので、街の中の移動は水上バスになります。駅前には、いくつかの乗船場があります。とりあえず街の中心に近い、リアルト橋というところまで移動します。チケットが7.5ユーロと、結構高い・・・

 

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こちらがリアルト橋。この周辺が繁華街のようになっており、また橋そのものもヴェネツィアのシンボル的な位置付けです。この橋から眺める運河がキレイ、とのことでしたが、ただいま改装工事中につき、橋を渡ることは出来ても運河を眺めることが出来ませんでした。

 

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街にはこのように小さな運河があちこち流れており、また小さな橋が架かっています。観光的にはやはりゴンドラに乗るのがセオリーのようで、このように観光客を乗せたゴンドラがたくさんいました。寒くねーんかな。。。

 

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ヴェネツィアのメインとなるのが、このサン・マルコ広場で、非常に多くの観光客でにぎわいます。

 

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ヴェネツィアで最も有名かつ目立つのが、このサン・マルコ大聖堂。なんとも独特なデザインのこの大聖堂は、時代を経るにつれ様々な様式が付け加えられていったためにこうなったとか。内部も大変独特な雰囲気なのですが、撮影不可だったので写真はありません。

 

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サン・マルコ大聖堂の隣にあるのは、ドゥカーレ宮殿というゴシック様式の建築物。かつては、ヴェネツィア共和国総督の政庁でした。

 

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ドゥカーレ宮殿(左)は隣接する牢獄(右)と、この「溜息の橋」という橋で繋がっています。宮殿内の裁判所で有罪判決を受けた罪人は、この橋を渡って牢獄に閉じ込められたわけですが、この橋から見る景色が最後の景色となることもあったことから、そういう名前が付いたよう。なお、カップルがこの橋の下で日没時にゴンドラに乗ってキスをすると永遠の愛が約束される、という言い伝えがあるとか。なーんぞ、それ。クサさ最高潮かて。

 

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サン・マルコ広場にある鐘楼にはエレベータで登ることができ、意外とあんまり並んでなかったので登ってみました。ここからはヴェネツィアの街が一望できます。写真は鐘楼から見たサン・マルコ広場です。

なお、エレベータはあまり並んでいなかったものの、鐘楼頂上は人で埋め尽くされていて身動きとるのも一苦労なぐらいでした。

 

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鐘楼からは、島も見えました。はてさて、あの島はなんという島なのでしょうか。

 

というわけで、船で渡ってみました。

 

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こちらはサン・ジョルジョ・マジョーレ島という島で、写真に見えているサン・ジョルジョ・マジョーレ教会があるだけの島です。

 

サン・マルコ広場の大量の観光客に対し、こちらには観光客はほとんどいませんでした。では、なぜわざわざこんなところに来たかというと、

 

 

 

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おわかりいただけたでしょうか。

 

 

ここは、ジョジョ5部の舞台のうちの一つなのです。なぜかいまいち人気のない5部だけど、個人的には1・2位を争うぐらいお気に入り。

 

 

今回ヴェネツィアに来た理由は、ここに来るためといっても過言ではないぐらい。

原作を思い出しながら、教会を探索していきます。

 

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教会内部。左手奥に、鐘楼を登るためのエレベータがあります。作品中では、ブチャラティの仕事は、エレベータでトリッシュを鐘楼頂上に連れて行くことでした。

 

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ゴゴゴゴゴ・・・あったぜ、エレベータだ。

 

 

なお、エレベータはタダではありません。手前に料金所がありますので、チケットを買いましょう。

 

残念ながら、特にスタンド使いに出会うことも無く、いたってフツーに上につきました。

 

 

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鐘楼頂上からは、むこうにヴェネツィアの街が見えます。ここからの景色は、なかなかに美しく、また観光客も少ないために落ち着いて景色を眺めることが出来ます。サン・マルコ広場の鐘楼とはえらい違いです。時間があれば、立ち寄るのも悪くないかと思います。

 

その後、エレベータで鐘楼を降り、教会に戻りました。ブチャラティvsディアボロの決戦の場である教会地下への入り口を探したものの、それらしきものは見当たらず。教会に地下聖堂があるのは割りと普通のことなので、もしかしたら一般公開はされていないのかも。

 

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ヴェネツィアはカーニバルも有名で、 街のあちこちでカーニバルの仮面が売っていました。そういえば、2部のリサリサ先生初登場もヴェネツィアで、仮面を被っていましたな。

 

さて、ヴェネツィアは確かに水の都と呼ばれるのにふさわしいぐらい、あちこちに運河があります。しかし、個人的にはヴェネツィアに対する最終的な印象は、「水の都」と言うよりは、「とにかく道に迷う街」、でした。

 

 

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ヴェネツィアの道は、幅が狭く複雑に入り組んでいます。そして、実際歩いてみると、思っていたよりは街が意外と広い。さらに、道は高さのある建物に囲まれており、目印となるような建築物を遠くに見つけることが出来ないので、方角を見失いやすく、地図があっても自分が今どこにいるのかわからなくなります。なんとなくこっちだろうと道を歩いていたら、行き止まりだった、なんてこともしょっちゅうです。いや、本当にまるでラビリンスのような街です。

観光する時は、まずは徒歩で街を歩いて地理感覚を把握する、というのが自分のいつものパターンなのですが、今回に限っては1日中歩いても把握できませんでした。

ヴェネツィアに到着したものの、ホテルの場所がわからずにスーツケースを引いてずっと迷っている観光客もたくさんいました。実は自分もそうだったのですが。現地の人でも迷うことがあるらしいです。恐ろしや。

 

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そんなふうに、迷いながら街を歩くというのも、ヴェネツィアの楽しみ方の一つなのかもしれません。「ここを歩いていったらここに出るのか」という驚きや、「ここにたどり着くまでに結構時間かかったのに、直線距離だと実際はすぐそこ」なんていう感覚。

そうやって悪戦苦闘した末に見る景色が、良い思い出となるのかも。

 

 

 

(続く)

 

 

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ミラノ

そーとーにオシャレな街だったトリノを後にして、お次はミラノへ行きます。

 

トリノからミラノへは、高速鉄道ユーロスター・イタリアで1時間程度。電車は事前に予約しておいたのですが、なぜか予約した一番安い席が1等車ビジネスクラスで、おかげで快適でした。軽食とドリンクと朝刊も付いてきました。

今回の旅でイタリア内の移動は全て電車を使いましたが、めちゃ快適でしたし、時間もほぼ正確だし、なんだかイメージしていたイタリアと全然違いました。てっきりもっと時間には適当なのかと覚悟していたのですが。

今までヨーロッパのいろいろな国を電車で旅行しましたが、いろいろな面でドイツの鉄道システムが一番最低だな、というのが個人的な意見。

 

ミラノ中央駅についた後は、スーツケースを駅の預かり所に預けて、メトロでまずドゥオーモ広場へ。ミラノには半日だけの滞在です。

 

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ミラノのシンボル的な建築物である、ドゥオーモがこちらです。メトロの駅から地上に出ると目の前にあります。

なお、トリノではそうでもなかった観光客の数が、ここミラノから爆発的に増えました。

 

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内部は見学できますが、有料でした。また、入るのにも厳重な警備が。アサルトライフルを構えた軍の人や警官があちこちにいます。時期が時期なだけに、テロに対して警戒中です。

この厳重な警備体制は、今回訪れたイタリアのほぼ全ての都市で敷かれていました。ただ、なぜかトリノにだけは全くいなかったのですが。。。

 

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ドゥオーモ内部。ま、こんなもんか・・・という感じ。古さを感じない内装は、あまり好きではありません。

 

ちなみにこのドゥオーモ、屋上にテラスがあり、登ることができます。エレベーターと階段の2択ですが、だるいので今回はエレベーターで。

 

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うーん、テラスっていうか、屋根の上?ここから見るミラノの街も、さほどたいしたことは無いし、なんかあまり印象に残っていません。ただ、チケットにはドゥオーモ入場とテラスがセットになっているので、ついでに登ってみたというだけのこと。

 

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ドゥオーモ広場には、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリアが面しています。ショッピングアーケードになっていて、ブランドショップがたくさんあります。プラダの本店もあります。

 

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このガッレリアには、こちらの牡牛のモザイク画があります。牡牛のチ●コの部分に窪みがあり、ここに踵をはめて3回転すると幸せになれるそうです。なんじゃそれ。

 

さて、今回ミラノを訪れたのは、別にドゥオーモが見たかったからとかではありません。

 

ここミラノには、レオナルド・ダ・ヴィンチ作の壁画である「最後の晩餐」があるのです。昔からこれを生で見たいと思っており、今回絶対これを見に行きたいということで、ミラノに立ち寄ったのです。

 

「最後の晩餐」は、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会という所にあります。ドゥオーモ広場からトラムの16番に乗ると、教会の目の前に到着します。トラム乗り場は、ドゥオーモ広場からちょっと離れたところにあり、また他のトラムの乗り場も混在しているのでわかりにくいです。SAN SIRO行きの16番の乗り場を注意して探してください。

 

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トラムに乗って10分ぐらいで、こちらのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(茶色の建物)に到着します。

おおーこの教会の中に壁画があるのかー、と見せかけて実はこの教会左隣の黄色の建物の方が入り口です。この時、教会は閉まっていて入れませんでした。

 

「最後の晩餐」を見学するには、事前予約が必須です。もし当日に空きがあれば、飛び込み入場も可能かもしれませんが、予約した方が当然確実です。ネットで適当に検索すると、予約代行業者みたいなのがいくつか出ますが、公式サイトはこちらです。3ヶ月先の日付を予約可能ですので、早めに予約した方がよいです。結構頻繁に売り切れたり、またキャンセルが出たりして、空き数は常に変動しています。

 

当日、カウンターで予約票を見せて、チケットを発行してもらった後は、指定した時刻までワクワクしながら待ちます。

 

同時刻の入場には、大体20人程度の入場となります。なので、人だらけの空間でひしめき合いながら見る、ということにはなりません。

ただし、見学は15分間だけ、という時間制限付きです。

 

この「最後の晩餐」の見学、ずーっと写真撮影は不可でした。なので、がっつり目に焼き付けようと思っていたのですが、いざその時になると係りの人が、「写真撮ってもいいですよー」と。

え?と思い聞いてみると、どうやらつい最近から写真撮影(フラッシュ無し)が解禁されたようです。

 

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というわけで、思いっきり写真撮ってしまいました。

 

ついに、念願の「最後の晩餐」にご対面です。

 

当時教会の食堂として使われていた部屋に描かれたこの壁画は、激しい損傷を受け何度も修復されてきたという歴史があります。第二次大戦中の空爆からもギリギリ生き残り、まさに現存することが奇跡と言える壁画です。ダヴィンチコードでも有名になりました。

 

いやー、これが「最後の晩餐」の実物かー、とみんながみんなこの壁画をずーっと見るのですが、実はこの部屋の反対側の壁にも壁画があります。

 

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それが、モントルファノという画家の「磔刑」です。こちらもなかなかの画なのですが、残念ながら最後の1-2分ぐらいしか皆この画を見ないという。

 

15分と言う時間は、十分だったような、あっという間だったような、微妙な時間でしたが、なによりも実物の「最後の晩餐」を目にすることが出来て感動でした。

機会があればもう一度見に来たいと、今でも思います。

 

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ミラノでのメインの目的を達成してご満悦のまま、ミラノ中央駅からお次はヴェネツィアへ向かいます。

 

うわー、ミラノ中央駅も人だらけじゃー。

 

 

 (続く)

 

 

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トリノ

忘れないうちにイタリア旅行の記事を書いていかねば、と思っております。今回、結構長く旅行してたため、情報量も多いですので。

 

まずは、フランクフルトからトリノ空港まで飛行機で移動。たった1時間のフライトでしたが、目下に見えるアルプスが綺麗でした。

 

そもそもなぜトリノなのかと言いますと、同僚のイタリア人(トリノに長く在住経験有)にトリノを推されたからです。ま、そんなにプッシュされたら無視できないね、っていうわけでトリノもプランに入れました。

 

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トリノ空港は、小さな空港でした。空港の出口前からトリノ市内に向かうシャトルバスが出ているので、それに乗って市内まで移動します。

 

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まず、コンソラータ教会を見に行きました。トリノで最も有名な教会とのことで、実際に内部は荘厳な装飾でした。ただ、観光で訪れると言うよりは地元の人が利用する教会といった感じで、ガチ信者の方が多数おられたため、カメラのシャッターは切りませんでした(そんな雰囲気ではなかった)。

 

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コンソラータ教会前には、こちらのCaffè Al Bicerinがあります。トリノでは、ビチェリンという名前の飲み物が有名で、こちらのカフェがその起源だと言われています。

この時、カフェの前には現地の人がたくさん並んでいて入れそうな気配が無かったので、翌日に入るかと思っていたら、翌日は定休日でした。。。よって中には入っていません。

 

かといって、ビチェリンを飲まずしてトリノは去れないので、他のカフェに行ってみることに。

 

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トリノには歴史のある有名なカフェが多数ありますが、そのうちの一つCaffè Mulassanoがこちらになります。カステッロ広場(後述)の端にこじんまりとあります。このすぐ近くには、もう一つの有名なカフェであるBaratti & Milanoがあります。

 

このオシャレなカフェMulassanoに入って、ビチェリンを頼んでみました。

 

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これがビチェリンです。エスプレッソ、ホットチョコレート、ミルクが層状になるようにグラスの中に注がれています。こちらでは、ミルクの代わりにクリームを使っているようでした。

かき混ぜずにそのまま飲むものらしく、エスプレッソの苦味とクリームの甘みが口の中で不思議な存在感を出していました。

 

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さてこのカフェもあるカステッロ広場は、トリノの中心的な広場で、多くの人が集まります。左の建物は、市立古代美術館です。

 

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広場にはこのトリノ王宮も隣接しています。この写真の左手には、サン・ロレンツォ教会があります。

 

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カステッロ広場を中心に、トリノにはこのようなアーケードがずっと走っており、これにそってオシャレなカフェやお店やブランドショップがたくさん入っています。それゆえ、街がとてもゴージャスな雰囲気です。

 

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カステッロ広場から南方向に少し歩くと、サン・カルロ広場に出ます。こちらもいろいろな店が入っており、多くの人が集まる広場になっています。

 

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サン・カルロ広場の近くには、エジプト博物館があります。この博物館は、古代エジプトの収集品を集めた博物館としては、世界2位の規模を誇り、トリノにおける主要観光地の一つです。

 

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さて、カステッロ広場から東方向に歩いていくと、このモーレ・アントネッリアーナが見えます。これはトリノのシンボル的な建物で、内部は国立映画博物館になっています。また、この建物の頂上にはエレベーターで登ることもできます。

 

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そのまま東に歩いていくと、ヴィットリオ・ヴェネト広場に出ます。トリノに流れるポー川に沿っており、またすごく広い広場です。車の交通量が多いです。

 

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ヴィットリオ・ヴェネト広場からポー川をわたってしばらく歩くと、カプチーニの丘に着きます。ここからはトリノの全景が見渡すことが出来ます。また、このトリノの街の背後にはアルプス山脈を見ることが出来ます。

この場所からは、以前スイスに行ったときに間近で見たモンテローザが見えるはずですが、微妙に雲に隠れていたのと、事前に調べてこなかったので、どれがモンテローザかわかりませんでした。。。

 

トリノという街の感想ですが、全てがオシャレです。そこらへんを歩いている人も、建物も、お店も何もかもがオシャレ。よって、自分のようにオシャレという言葉の正反対に位置するような人間には、やや息苦しさを感じずにはいられませんでした。。。

また、アジア人の姿をほぼ見ませんでした。国外から来た観光客らしき人もほとんど見かけませんでしたし、割とピュアなイタリア人で構成された街なのでしょうか?

 

観光地として一般受けする感じではありませんが、今回の旅行で訪れた他のイタリアの街とは違う独特の雰囲気を持っていました。

 

 

 (続く)

 

 

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