猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

十字架の丘

ヴィリニュスの次は、北西に200㎞ぐらい離れたリトアニアのシャウレイという街に向かいます。

 

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ヴィリニュス駅前には長距離バスターミナルがあり、ここから国内線・国際線のバスが出ています。

バス内ではWi-Fiも使え、電源プラグもあったので、結構快適でした。ヴィリニュスからシャウレイまでは3時間半ぐらいです。

 

シャウレイのバスターミナルに到着すると、まずスーツケースを預かってもらいました。コインロッカーはないですが、バスターミナルのチケットオフィス内に預り所があります。

 

さて、このシャウレイという街は特別観光地というわけでもありません。しかし、このシャウレイから10㎞ぐらい離れた場所には、「十字架の丘」という観光スポットがあります。

十字架の丘に向かうには、同じバスターミナルから出ているJoniškis行きのバスに乗り、Domantaiという場所でおります。バスは頻繁に走っているわけではないので、バスターミナルで時刻表をもらうとよいでしょう。

 

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ここがDomantaiです。シャウレイから、15分ぐらいで着きます。周りには見事に何もありません。この写真の右奥の方に向かって、まっすぐの道路をずっと歩いていきます。歩道もないので、たまにやってくる車に注意が必要です。

 

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20分ぐらい歩くと、こんな場所に着きます。左はインフォメーションセンター兼駐車場で、右奥に見えているのが目的地です。

 

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まずはインフォメーションセンター前に行きます。ここでは、いろいろお土産とか買うことが出来ます。インフォメーションセンター内には、琥珀のアクセサリのお店もあります。前回書き忘れましたが、バルト海沿岸は琥珀の産出地であり、世界のほとんどの琥珀を産出しています。ですので、バルト三国では、お土産として琥珀が有名です。

 

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お土産屋さんでは、このように木製の十字架を売っています。ぜひ買いましょう。

 

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インフォメーションセンターから続く道をさらに5分ぐらい歩いていくと、十字架の丘にたどり着きます。

 

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十字架の丘、という名前の通り、ここには無数の十字架が、丘に建てられています。その数は5万以上とか。

 

さて、なぜここにはこんなに十字架が建てられているのでしょうか。

 

リトアニアの歴史を見ると、この国はかつてロシア帝国の占領下だったり、ソ連の支配下だったり、ナチスに侵略されたりと、他国に占領・侵略されてしまう歴史を経験しています。

そして、リトアニアがまだロシア帝国の支配下にあった19世紀頃、ロシアの支配に反抗するため蜂起をおこしました。しかし残念ながら、その蜂起は失敗に終わりました。その時の犠牲者たちを悼んだ人々が、ここに十字架を持ち寄ったことがそもそもの始まりと言われています。その後ソ連の支配下にあった頃も、リトアニアの人々はここに十字架を建て、ソ連に対する抵抗を示しました。ソ連軍が十字架を撤去しようとしたものの、再び多数の十字架が集まり、今のような膨大な数の十字架が立つ場所となりました。

 

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十字架の丘には、このように小道があり、歩き回ることが出来ます。そんなに広くはないので、すぐに見て回れます。

 

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十字架の丘は、自治体等によって管理されているというわけではなく、勝手に自分で十字架を建てることが可能です。お土産屋さんで売っている十字架も、この地に建てるために売っています。お願い事などを書いて、建てていくとよいでしょう。中にはこの写真のように、ユニークな十字架を置いていく人も。

 

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十字架の丘を少し離れたとこから見てみると、実際この丘はたいして大きくないのがわかると思います。丘っていうよりは、「なんかちょっと盛り上がってる所」というほうが正しい表現のような気も。

 

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十字架の丘の近くには、割と新しめの教会がありました。

 

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内部からは、ちょうど正面に十字架の丘が見えるようになっていました。

 

 

十字架の丘には、これ以外に特に何もないので、長居するような場所ではありません。しかしリトアニアに来たのであれば、アクセスは悪いものの、ぜひ訪れたい場所です。

 

 

 

(続く)

 

 

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