猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

フィレンツェ

ルネサンスの中心であったフィレンツェは、学問・芸術においてその大輪を開花させました。そんなフィレンツェは、当然見るところだらけです。しかし、結局滞在中に全てを訪れることは出来ませんでした。いやー、ちょっとなめてましたね。ていうか、観光客が多すぎなんだよなぁ。冬だし、観光客あまりいないかなと思ってたのですが。

ピサの半日を含めてフィレンツェには3日滞在してましたが、あと1日あればといったところ。個人旅行であるが故のフットワークの軽さを生かしてもこのザマですので、家族連れとかだともっと必要かなぁと思います。

 

フィレンツェの街自体は、基本的には徒歩で移動可能です。主要な公共交通機関はバスになりますが、乗ったところで結局歩いた方が早いみたいな結果になります。

 

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サンタ・マリア・ノヴェッラ駅前の道をまっすぐ歩いていくと、割とすぐにこのドゥオモ広場に出ます。手前が、サン・ジョヴァンニ洗礼堂で、奥がフィレンツェのシンボルでもあるドゥオモことサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂になります。真ん中でニョキっと出てるのが、ジョットの鐘楼になります。

 

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サン・ジョヴァンニ洗礼堂の彫金が施された東門はロレンツォ・ギベルティによって作られ、この門をミケランジェロは「天国の扉」と呼んで絶賛しました。なお、こちらの扉はレプリカで、実物はドゥオモ付属美術館に展示されています。

洗礼堂内部は入場可能ですが、チケットを買う必要があります。内部には、見事な天井画が描かれています。チケットは洗礼堂・付属美術館・クーポラ・鐘楼のセットチケットになっていて、購入して最初に入場した時間から24時間有効になっています。

 

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洗礼堂の隣にある巨大なドゥオモですが、こちらは無料で入場できます。ドゥオモの赤褐色の丸屋根(クーポラ)は非常に特徴的で、その内側には「最後の審判」をテーマにしたフレスコ画が描かれています。

 

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こちらは、ドゥオモ横にあるジョットの鐘楼。例によって、上まで登ることができます。この頂上からはクーポラが間近で見れるとのことで、登りたいところでしたが、

 

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ヒエー、すげー観光客の並びっぷり。こんな長蛇の列を見たのは、某ネズミの国以来かも。この写真左側に鐘楼入り口があり、そこからの列ははるか向こうまで続いています。時間がたっても列が動く気配が見えませんでしたし、残念ながら登るのは諦めました。本当に登りたい方は、朝イチで行くことをオススメします。

 

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それじゃクーポラに登るのはどうか、ってところですが、こちらはもっと並んでました。クーポラに登るための入り口は、この写真奥を曲がってまだ先なのにもかかわらず、これだけ並んでいます。こちらも列が動いている気配はありませんでした。さすがにこの列に並ぶのは時間の無駄なので、こちらも諦めました。

この写真右手には、ドゥオモ付属美術館があります。こちらはすんなり入れましたし、内部には先述の「天国の扉」のオリジナルや、またミケランジェロの「ピエタ像(フィレンツェピエタ)」などが展示されていて、時間があればオススメです。

 

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ドゥオモ広場の近くには、サン・ロレンツォ教会(手前)とメディチ家礼拝堂(奥)があります。特に、メディチ家礼拝堂内の新聖具室はミケランジェロにより設計された建物であり、またミケランジェロはここでメディチ家の主要人物の霊廟の彫刻も手がけています。

 

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ドゥオモ広場から南方向へ歩いていくと、シニョリーア広場に出ます。広場には、こちらのヴェッキオ宮殿があり、今では市庁舎として機能しています。

 

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ヴェッキオ宮殿のすぐ横には、フィレンツェ観光の目玉であるウフィツィ美術館があります。フィレンツェの権力者で著名な芸術家のパトロンをしていたメディチ家の、大量の芸術品を収蔵しています。

 

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ウフィツィ美術館のチケットは事前予約しておきましょう。でないと、このように大量の観光客の列に並ぶことになります。予約しておけば、あっさり入ることが出来ます。

 

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美術館はコの字を書くような形の建物になっており、長い回廊沿いに併設する部屋に美術品が展示されています。なお、内部は写真撮影可になっています。

ここには、ボッティチェッリレオナルド・ダ・ヴィンチミケランジェロラファエロなどといった、著名な芸術家の作品が展示されています。

 

その中でも、教科書レベルで有名なボッティチェッリの作品は、

 

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この「プリマヴェーラ(春)」と、

 

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ヴィーナスの誕生」でしょう。

 

館内はそれなりに広く、普通に見て回っても3-4時間は費やします。また、有名作品が展示されている部屋は観光客でごった返しになっていますし、ゆっくり鑑賞したい場合は それ以上の時間を計算しておく方がよいでしょう。

 

他にフィレンツェの名物美術館として、アカデミア美術館があります。場所は、ドゥオモ広場から見てウフィツィ美術館とは真逆の方向にありますが、ここでついでに紹介しておきます。

 

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アカデミア美術館も事前にチケット予約した方がよいでしょう。予約無しの人たちでは、これだけの列が出来ていました。オンライン予約すると予約番号がもらえるので、この入り口の反対側にあるチケットオフィスで番号を告げて発券してもらいます。

この入り口の横に予約した人専用の入場口があるので、そこからすんなりと入場できます。

 

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こちらがアカデミア美術館内部です。写真撮影可になっています。さてここになにがあるのかは、もうすでに正面に見えておりますが、

 

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ミケランジェロの「ダビデ像」になります。こちらも「教科書で見た!」という方が多いでしょう。全長が5mぐらいあり、結構大きいです。もともとこのダビデ像は、上述のヴェッキオ宮殿の入り口にあったものですが、風雨からの劣化等から防ぐためにここに移されました。現在のヴェッキオ宮殿入り口にもダビデ像が置かれていますが、こちらはレプリカになっています。

ちなみに、このダビデ像がある場所の手前右手には、同じくミケランジェロの「ピエタ像(パレストリーナピエタ)」があります。

アカデミア美術館はそれほど大きな美術館ではないので、時間をとられることはないでしょう。

 

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さて、ウフィツィ美術館のすぐ外にはアルノ川が流れており、そこに架かる特徴的なこの橋がヴェッキオ橋です。宝石店などが連なって入っています。

 

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ヴェッキオ橋からアルノ川沿いをしばらく歩いていくと、ミケランジェロ広場というちょっとした展望台にたどり着くことが出来ます。ここからはフィレンツェを一望することができ、観光スポットとしても大変有名です。

左から、ヴェッキオ橋、ヴェッキオ宮殿、ドゥオモ、サンタ・クローチェ教会と、フィレンツェを代表する建築物を見ることが出来ます。夕方には、夕日を受けていい感じの色合いになる街並みが美しいです。ここからの夜景も撮りたかったのですが、日が沈み始める頃からフィレンツェ全体が霧に包まれて(写真奥に既に見えていますが)、ミケランジェロ広場は霧の中になってしまいました。

 

 

その他にも、フィレンツェには訪れるべき場所がいくつもあったのですが、そちらは時間の都合で行くことができませんでした・・・もし次回があるなら、リベンジといきたいところです。

 

 

 

(続く)

 

 

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