猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

ロマンティック街道・自転車旅(8)

ディンケルスビュールを出て次に向かうのは、このロマンティック街道の目玉となる街である、ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(以下ローテンブルク)。

 

事前情報等によると、このローテンブルクあたりは結構hillyでしんどいとの噂でした。で、ちょっと心構えをしてディンケルスビュールを出発。

 

すると、自分が街を出発するとほぼ同タイミングで、イタリア人自転車乗りの3人組が同時に出発し、しばらく並走することに。

 

このイタリア人が自転車漕ぎながら、「ロマ~ンティック、ロマ~ンティック」とか歌いはじめて、ぶはっ朝っぱらから笑わせんな、という気分になる。

 

しばらくお互い抜きつ抜かれつといった感じで走っていたわけですが、イタリア人グループは途中の街のカフェで休憩しはじめたので、「じゃあね」と言って自分は先を目指します。

 

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さて、どれほどローテンブルクまでの道がhillyなのか恐れていたわけですが、たしかに2~3ヶ所に自転車押して登っちゃうような坂がありましたが、坂の距離自体もそれほど長くないので、思っていたよりはしんどいイメージはなかったです。また、登るということは、下り坂もあるわけで、総合してみると、まぁまぁそれほどでもないんじゃない、といった感じ。そんなことより、この日は超快晴すぎて、とにかく暑いというのがキツかったです。

 

ローテンブルクは丘の上にある街ですので、ローテンブルク手前も上り坂になっていますが、これも距離はそれほどでもありません。

 

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最後の坂を上ると、こちらのシュピタール門に到着しました。 これまで、ネルトリンゲン、ディンケルスビュール、と門が街の入口になっていましたが、こちらローテンブルクのシュピタール門はそれらと比べて、より荘厳な感じでした。

 

なんか今までと違うぞ・・・という雰囲気を感じながら中に入ると、思わず

 

 

おお!!

 

 

と、声を出してしまう街並み。正直、ネルトリンゲンやディンケルスビュールと同じような感じの街並みなんだろうと思っていたのですが、それらよりももっとメルヘンしておりました。

 

なんていうか、「あ、観光地に来たぞ」という気分にさせる街並みです。

 

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シュピタール門から入った道をまっすぐ進んで、ふっと後ろを振り返ると、このプレーンラインという場所になります。

観光本でもよく使われている、ローテンブルクを代表する一画です。

 

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プレーンラインからちょっと歩くと、道沿いに中世犯罪博物館があります。

あら、日本語があるぞ。。。

 

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博物館では、中世時代の拷問器具などの展示がなされています。こちらは有名な「鉄の処女」。

その他の展示物それぞれにも、日本語の解説があります。

 

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再び道をまっすぐ歩くと、こちらのマルクト広場に出ます。ここが街の中心となります。左手の建物が市庁舎で、右手が市議宴会館になります。

市議宴会館の壁時計は仕掛け時計になっており、正時には時計両側の窓が開いて、人形が動きます。が、結構しょぼいので期待は厳禁。

 

毎度の如く、市庁舎の塔には登ることが出来ます。

 

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塔から見たローテンブルクの街並み。中世の街に定番の、赤い屋根が並びます。

 

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市庁舎の裏手には、こちらの聖ヤコブ教会があります。

 

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教会の2階には、中世ドイツの彫刻家リーメンシュナイダーの作品である「聖血の祭壇」があります。

 

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マルクト広場から西に向かうと、このブルク門にたどり着き、この門の外側がブルク公園と呼ばれる公園になっています。

 

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ブルク公園からは、ローテンブルクの遠景を望むことが出来ます。

 

さて、ネルトリンゲンやディンケルスビュールと同じく、ローテンブルクも市壁に囲まれた街です。

 

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やはりここでも、壁の中を歩いて移動することが出来ます。ぐるっと全部回ると結構な距離があると思いますので、それなりの覚悟が必要です。

また、この壁には、壁の修復に寄付してくれた人の名前が刻まれているのですが、日本人の名前・団体がかなり多くありました。

 

ある程度歩いたら疲れたので、壁から出て再びマルクト広場方面へ。

 

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するとこちらのマルクス塔に行きあたりました。この界隈もメルヘンな感じが漂っています。ここらあたりを歩いていると、日本人の店員さんに日本語で声をかけられて、思わずビクっとなりました。これまでドイツに住んでいて、日本語で話しかけられることなどまずないので。。。

 

ローテンブルク全体に言えることですが、日本人の方がやっておられるお店がかなりありました。さらに、日本人の団体客様もかなり多いです。日本語の表示も多いし、このローテンブルクという街は、かなり日本とのつながりが深い街なのだなという印象。ただ、何故かはよくわかりません。。。なにか歴史的背景でもあるでしょうか?ただ旅行会社がプッシュしているだけ?

 

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ローテンブルクのあちこちで見かけるこの食べ物は、シュネーバルというお菓子。結構でかいです。一応、有名なお菓子ですので、興味のある方は食べて見てはといった感じ。

個人的にはこの手のドイツのお菓子は好きじゃないので、自分は食べませんでした。想像するに、口の中の水分を奪われる系の食べ物だと思われます。

 

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ディンケルスビュールでもありましたが、こちらローテンブルクでも夜警があります。夜になると夜警おじさんが市庁舎前にあらわれ、観光客を引き連れて街を案内します。

ディンケルスビュールでは、おじさんはレストランを訪れてワインをもらうという内容でしたが、ローテンブルクの場合は、ただ単に街のガイドツアーといった内容になっています。さらに、ディンケルスビュールの時と違い、ツアー後にきっちりお金を請求されました(7ユーロ)。でも多分払わずに逃走することも可能です。

 

 

今まで数多くのドイツの街を訪れましたが、ここローテンブルクが一番観光を意識している街だなと思いました。他の街とは、ひと味もふた味も違う感じ。

ただ日本人観光客が多すぎなせいで、あまり雰囲気を味わえないかも。。。それでも、訪れる価値は十分あると思います。

 

 

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おまけ。夜のプレーンライン。

 

 

 

 

この日の走行距離、約46㎞。

 

 

 

(続く)

 

 

 

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