猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

ロマンティック街道・自転車旅(7)

ネルトリンゲンを離れて、次はディンケルスビュールという街に向かいます。

 

前回書くのを忘れてたのですが、ネルトリンゲンに到着したとき、前輪タイヤにも細かいヒビがいっぱい入っていることに気が付き(ランツベルクでは見当たらなかった)、結局ネルトリンゲンのバイクショップで前輪も新品タイヤに交換してもらいました。

 

というわけで、完全に前後輪ともに新調されたタイヤで、さらに軽快に走っていきたい所。

 

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ネルトリンゲンを離れてしばらくは普通の道でしたが、ややすると農道っぽいところや、人の気配どころか周りに住居も全くない地域とか、そして再び山道を走らされることに。

なんでこんなとこをサイクリングロードに指定してるんだオラー、と思いながら走る。しかし、前後輪ともに新調されたタイヤなので、特に不安はありませんでした。

 

決して平たんな道ではありませんでしたが、とくにそれほど難しいわけでもない坂を上ったりして前に進みます。

 

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そうこうしていると、やはりお昼前ぐらいにはディンケルスビュールに到着。こちらの街も、ネルトリンゲンのような円形ではないものの、ぐるっと壁に囲まれている街です。 こちらの門から、街の中に入っていきます。

 

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ディンケルスビュールは、戦災等により街が破壊されていないため 、中世時代の街並みがまるっとそのまま残されています。

写真の赤い枠組みの建物は、ドイチェス・ハウスという1440年頃に建てられた家。今ではホテルとして利用されています。

 

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ドイチェス・ハウスの前には、この聖ゲオルグ教会が建っています。こちらの教会塔には、いつものように歩いて登ることが出来、中世の街並みを見下ろすことが出来ます。

 

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ディンケルスビュールはこじんまりとした小さな街で、鉄道も近くを走っていません。そのせいか、観光客も少なめでした。そのため、とても落ち着いており、中世の雰囲気を味わいながらゆっくり過ごすには、うってつけの場所でしょう。

ただ、街の中を走る道は、頻繁に地元の人が車で走っており、結構危なっかしいです。正直、この車の交通が無ければもっといい所なのに、と思いました。が、地元の人からしてみれば、生活に必要なのでそうもいかないのでしょうが。

 

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ディンケルスビュールの一つの目玉は、「夜警」です。 夜に、聖ゲオルグ教会前に、こちらのNachtwächterと呼ばれる夜警おじさんが現れ、集まった観光客と一緒に街を歩いて回ります。

このおじさんは、街の歴史等の話をしながら、各レストランを訪れてまわります。レストランの店員は、このおじさんにワインを渡して、それを観光客で回し飲みして楽しみます。一応、ワインを出すのが慣習らしいですが、ビールを出すお店も。

この時、観光客の数はあまり多くなく(20人程度?)、またアジア人は自分一人だけで非常に目立っていたため、よく質問されたり、お酒を勧められたりしました。

自分は自転車でフュッセンからきて、ロマンティック街道沿いにヴュルツブルクまで走るんだと説明すると、皆で「旅の無事を祝って乾杯」をしてくれました。

この夜警は一応タダなのですが(おじさんもタダだからお金はいらないと言っていましたが)、最後にチップを少々渡しておきました。

 

落ち着いた雰囲気、保存された中世の街並み、アットホームな夜警イベント、などなど、ディンケルスビュールは今思い出してもこの旅の中でよい印象が残る街でした。

 

 

 

この日の走行距離、約40㎞。

 

 

 

 

(続く)

 

 

 

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