年末年始の旅行編のラストは、ハンガリーの首都であるブダペスト。
ウィーンから朝イチの電車で向かいました。片道3時間で、日帰りの旅です。キッツー。正直、直前になって『やっぱ行くのやめようかな病』を発症しそうになりましたが、行くと宣言した以上行かねば「口だけ星人」になってしまうので、決行。
そんなわけで、ブダペスト東駅に到着しました。
さて、ハンガリーの通貨はユーロではなくフォリント(Ft)です。1ユーロ300フォリントぐらい。
そんなまだ見ぬ通貨フォリントをゲットしようと両替所に向かったら、なんと財布の中に全然ユーロが入っていませんでした。
というわけで、駅に備え付けてあったATMで現金を下ろそうとしたわけです。いつものようにポチポチとボタンを押すと、ATMの画面には「手続き終了」みたいな事が表示されていたので、お金が出てくるかと思いきや、出てこず。
あら?新手の詐欺かこれ?
しかし他の人もみんな引き出せていないようだったので、ATMの故障のようでした。焦った。
その後駅前の銀行でフォリントをゲットして、いざ街中へレッツゴー。
が、地下鉄に乗ろうとしたら、地下鉄の駅がどこにあるのかわからず。てっきり駅構内地下にホームがあると思いきや、外に地下への階段がありました。しかも案内の看板ナシ。
ちょっと〜、もうちょっと親切に頼むよ〜。
そして地下鉄の切符を買おうとしたら、券売機がぶっ壊れていて買えず。そして切符売り場の窓口には、自分と同じように切符を求める観光客の長蛇の列。
なんなんだ、このスムーズにいかない感じ。出鼻を挫かれました。
なんやかんやありながらも、地下鉄に乗ってペスト地区へ。
ブダペストはドナウ川を中心に、西側がブダ地区、東側がペスト地区となっております。よって、二つあわせて「ブダペスト」なのですね。
聖イシュトヴァーン大聖堂。ペスト地区のメイン建築物でしょう。この大聖堂前ではクリスマーケットが催されていました。
大聖堂内部。これまでヨーロッパ各地の聖堂を見てきたので、もう内装には飽き飽きです。全部同じに見えます。もう最近では、旅路における聖堂=休憩所という認識になってしまっています。
と思ったら、この大聖堂には見所がありました。この聖堂奥にはチャペルがあり、そこにはハンガリー王国初代国王であるイシュトヴァーン1世の右手のミイラが祭られているのです。
その右手のミイラはこの写真中央の容器の中にあるのですが、困ったことに暗くて全然見えません。なんじゃこの不親切仕様は、とか思っていたら、
そばの機械に、お金を投入するとライトアップされる仕組みになっていました。
セコすぎやろ。。。
イシュトヴァーン大聖堂から少しはなれたところには、ハンガリー国立歌劇場があります。ここでオペラなんて見てみたかったですが、時間の都合上それは叶わず。
国立歌劇場のある通りに沿って、地下鉄に乗ってさらにペスト地区から離れていくと英雄広場があります。この広場の両隣には、美術館があります。
ただの広場なので、あまり長居をする理由はないでしょう。。。
その後、地下鉄に乗ってブダ地区に。
地下鉄の駅から地上に出ると、ドーンとでかい「国会議事堂」が。ペスト地区にある国会議事堂を間近で見るよりは、写真のようにブダ地区からドナウ川越しに見るほうが綺麗に見えるでしょう。
ブダ地区は小高い丘になっており、その丘の上にはブダ王宮があります。丘の上までエレベータ(写真右手側)で行けますが、歩いてもスグです。
逆方向を見ると、遠くに見えるのは「ゲッレールトの丘」。当初は、この丘の上まで行こうかと目論んでいましたが、時間の都合上行けず。
この漁夫の砦からは、ペスト地区を一望することが出来ます。まぁブダ王宮からでも一望出来るのですが、この漁夫の砦からのほうが少しだけ国会議事堂を近くに見ることが出来ます。
なんやかんやして、その後、日が沈んできたことによって街に明かりが灯され始めました。
ブダペストのステキなところは、この王宮から見るドナウ川沿いの夜景が本当に美しいというところにあります。写真ではいまいち伝わりにくいですが、生でこのブダペストの夜景を見ると感動すること間違いなし。
が、そんな美しい夜景の写真を撮ろうとしていたら、何とこのタイミングでデジカメの電池が切れた。あー、この日は最後まで踏んだり蹴ったり。
その後、ペスト地区のクリスマスマーケットで買い食いした後、19時発の電車でウィーンに再び3時間かけて戻りました。これがウィーンまでダイレクトに戻る最後の電車でした。実質、ブダペストでの滞在時間は9時間ぐらいだったかな。
ブダペストは日帰り旅行で終わらせるにはもったいなかったなぁ、という感想。そもそも街がかなり大きく、移動にも時間をとられるので、ウィーンからの日帰り旅行では観光するための十分な時間がとれませんでした。最低1泊はすべきだったなぁ。ブダペストは温泉がとても有名なのですが、それも結局体験できないままでしたし。もしいつの日かもう一度ここに訪れる機会があるのなら、今度はじっくりとこの街を味わいたいと思う、そんな街でした。
(つづく)