日本滞在中は、ほぼずっと移動してあちこちを見て回っていました。同じ場所にとどまる日はほとんど無かったです。
その後ドイツに戻って、またいつもの日々が始まりました。
と思ったら、ある日突然体調に変化が。
朝起きた時点で、胸が圧迫されるような苦しさがあり、通勤途中に呼吸が苦しくなって意識を失いそうになりました。
今までの人生で一度も経験したことの無い症状に、突然襲われたのです。
もしかするとこのまま死ぬんかな?、とか思いましたが、まぁ別にそれでもいいか、みたいなあっさりとした気分でもありました。守るものも失うものも何も無い人間というのは、自分の生命に対して無頓着になるのかもしれません。
とはいえ、異国でくたばると他の人に大変な迷惑になるので、一応医者に見てもらって心臓・肺・血液検査、などをしてもらいました。この4年間、健康診断とか全くやってなかったので、もしかして何かヤバイ疾患が見つかるのでは、、、と思っていました。
すると、検査結果は全て正常値、ただのストレスであることが判明。
5日間ほど水をたくさん飲んで家で安静にしてなさい、とだけ言われて終わり。んで、その通りにしたら普通に治りました。しょーもな。
多分、精神的なストレスによるところもあるでしょうが、1ヶ月ほどひたすら移動を繰り返していたことによる肉体的ストレスもあるでしょう。
ストレスがあるなんて、自分では今まで全く意識していなかったですし、ノーストレス人生を送っていると自負していたのに、実はしっかり体はストレスを受けていたのですね。昔みたいに、体力の限界に挑戦、なんてのはもう通用しない年齢になってきたってことでしょうか。
20代の頃は普通にあった体力と精神力も、30歳をこえてから下降線になってきたのかもしれません。
(つづく)