猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

テンションを保つ

研究をしていると、やる気すなわちテンションをキープし続けることが重要です。


下の図1は、1つのプロジェクトに対するやる気メーター(enthusiasm)と経過していく時間(time)の関係を超・単純化してグラフ様にしたものです。

プロジェクトを始めだして、あれこれ試行錯誤していくと少しずつデータが出て行きます。この時点では、プロジェクトが最終的にどういう内容の論文になるかは不明なままであり、このプロジェクトが最後にはどうなるのかなということを楽しみにしながらあれこれ想像する時期でもあります。
で、そんなこんなして得たデータをベースに、あれこれ仮説を考えてそれを検証する実験をしたり、まぁそれがうまくいったりいかなかったりを繰り返しつつも、テンションはどんどん上昇していきます(本当は一喜一憂を繰り返したりするので、グラフはミクロで見ればもっと上下を繰り返しているのでしょうが、これはまぁマクロな視点でということで)。

で、ある時にそのプロジェクトのコアとなるようなデータが(運がよければ)出ます。およそこの時点が、テンションのマックスポイントでしょう。そしてそうすると、だいたいそのプロジェクトが最終的にどのような論文になるのかというイメージが固まりだします。
すると、ここらへんからだんだんテンションが下降していきます。なぜなら、どんな新しい発見があるのか、ということよりも、どういうふうにこのプロジェクトをまとめるか、という方向に意識がシフトしていくからです。要はだんだんとワクワク感が無くなっていくわけですね。

で、このテンションが閾値(threshold)を下回りそうになると、もうそのプロジェクトのことがどうでもよくなりだします。およそ論文にする頃の時期はここらへんかなという感じです。


しかし、このテンションメーターが閾値を下回ったままでいるというのは、サイエンティストとしては死んでいるのと同じなので、テンションは常に閾値以上を保っておかねばなりません。


そのための手法を説明するのが、以下の図2であります。

すなわち、プロジェクト1に対するテンションが下降しそうになってきたところで、プロジェクト2を開始するわけであります。これにより、常にサイエンスに対するテンションがトータルでは閾値以上にキープできるわけであります。やったね。


なぜ突然こんなことを書き始めたかというと、特に理由は無いけれど、なんとなく自分に言い聞かせるため、かな。まぁ自分の今の気持ちがそんな所にあるっていうだけのことです。
そんなことを述べるために、わざわざ画まで描いてしまったがw
あ、著作権フリーなので、ご自由にご利用ください(誰が使うのか?)。



ちなみに、以下の図3は、

PIのテンションのあるべき姿を表しています。
すなわち、常時テンションMAX。それぐらいじゃないとね。




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