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りんだう

いつぞやの記事で書きましたが、ノーベル賞受賞者会議に行ってまいりました。

MarburgからLindauまで電車2回乗り継いで、ざっと6.5時間。Lindauはドイツ南部国境沿いにあるので、そらもう遠い。

Lindauはあんまり観光しに来る様な感じの所では無いので、見所とかはとくにないです。保養地みたいな感じかな。



湖に隣接(ていうか湖に浮かぶ島と言った方が正しいか)しているので、なんか海沿いの町みたいに見える。散々通いつめた福井県小浜市をなんとなく思い出してしまった。


さて、会議の方ですが、まぁずいぶんVIPな会議と言うか、よくOrganizeされ贅沢な会議でした。参加者の構成としては、20人以上のNobel laureatesと、たくさんのpressの方たち、そしてyoung researchersという感じ。young researchersは幅広い生物系分野から集まっている模様。しかし、自分が喋った人たちの大半は医学系に分類される研究分野の人たちばかりでした(一応、n>20)。ま、そりゃそうっすよね。

committeeが言うには、20000人以上のapplicationの中から選ばれし550人程度がyoung researchersとして参加しているのでここにいる人たちは誇りに思うように、と言ってましたが、若干それもうそ臭い、と個人的には感じております。会議では多くの参加者と喋る機会がありましたが、皆そろって「なんかボスが参加を勧めたから来てみた」みたいなことを言っており、めちゃ来たかったんだぜー的な熱意にあふれる参加者には出会いませんでした。それ以前に、この会議の存在そのものをほとんど誰も知っておらず、笑えるのが、スウェーデンノーベル賞の本家)ですら誰も知らない、ってこと。会場にはたくさんpressの人がいたのに、ありゃどこに報道してたんだろう?nature誌で取り上げられてるというのは知っていたが・・・


以下、会議の雰囲気を写真とともに。



なぜか来ていた、ビルゲイツ。初めて生で見た。なんというか、勝者の余裕が顔にあらわれていた。ドヤ顔とはまた違う、なんともいえない顔をしますねこの人は。


そして、なんとなくなじみのありそうなLaureatesをピックアップ。



アクアポリンのPeter Agre。植物の細胞膜上にあるPIPタンパクはよくGFPとくっつけて膜の可視化に利用しますが、こいつはアクアポリンに相当します。



GFPのRoger Tsien。GFPノーベルと聞いたときはなんか意外な感じでしたが、タンパクの挙動が容易に可視化できるようになったことによりそのタンパクの機能予測の幅は拡大しましたので、貢献は確かに大きいものです。やっぱ、一目見て多数の情報がすぐさま伝わる、というのはスゴイことだ。



そして、根岸先生。化学のことはあんましよくわからないので適当なこと言ってるかもしれませんが、結合させにくい物質同士を容易に結合させる触媒を見つけた、というのでいいんでしょうか?この手法がどれほどその後の化学合成の世界に影響を与えたのかピンと来ないですが、まぁすごく変わったんでしょう。
ちなみに参加者は皆生物系なので、この根岸先生のモロ化学寄りなトークは誰も理解できてませんでした。



子宮がんを起こすパピローマウィルスを発見したHarald zur Hausen。実は、フンボルト財団のorganizeにより、フンボルトfellowの人たちはこの人とdinnerを共にする機会があった。Hausen氏は日本には何度も来た事があるみたい。壇上のHausen氏は常に独特の偉い人オーラを纏っていたが、マンツーマンで酒飲みながら喋ってみたら普通のおじいちゃんだった。ていうか、いい人でした。


んでもって、調子こいてツーショットをお願いしてしまった。


この会議は、Laureatesとyoung researchersとの交流をテーマにしているので、Laureatesと直接discussionする機会があります。専門的な話から、一般的な内容まで、なんでもあれこれ質問し放題です。なかなか稀有な機会だと思います。


また、Laureatesとだけでなく、young researchers同士の交流ももちろんそうです。自分はinternationalな場ではなるべくいろいろな国の人と喋ることを心がけております。いろいろな国の人と話すと、自分が世間を知らないことを自覚できるし、何よりinternationalなコミュニケーション力を磨けます。特に自分とか基本ヒキコモリかつコミュ障なんで、こういう努力しないとまともな人間になれない気がするんですよね、ぶっちゃけね。



知り合った人たち(なぜか全員ドイツ在住)と、乾杯・・・っと。酒が入るとコミュ力が3倍ぐらいアップする、がトークが支離滅裂になるという罠。ちなみに写真の人は日本人じゃないですよ。



この会議に参加したyoung researchersは写真のような特性バッグ(国際会議でありがち)と、歴代Laureatesのportraitを収めたとてもありがたい本がもらえる。が、何とこの本、重さが7kgもある。マジキチ。漬物石代わりに使うと捗りそうです。
参加者は皆帰路ではこの糞重い本に悩まされながら帰っていった。(EvaのBDは単に大きさ比較用)


割とどうでもいいですが、この会議では同業者(?)には奇跡的に2人会えました。1人はT.Nürnbergerのとこの学生と、もう1人はMPIZはPSLグループの中国人の女の子。つっても二人ともplant scienceですので、いわゆるpathogenをやっている人(動物の方も含めて)には全く会いませんでした。なんつーか、、、やっぱマイナーなんだなぁ、、、


この会議、いわゆる若手研究者といわれる世代限定で、しかも生涯で一度だけしか参加できない。なんだかんだ言いつつも、この会議に参加できたというのは名誉なことな気がする。履歴書・業績書には書けんけど。
ちなみに日本人がこの会議に参加するためには、普通はJSPSの派遣プログラムを通じてのみのようである。このルート以外で参加した日本人は今回おそらく自分だけだったと思われる。
んで、JSPSのHPからチラっと選考倍率を見たけど、応募者数少なすぎワロタ。んでまた採用率高すぎワロス。出せば当たるぞ。タダでドイツ旅行できると思えば悪くないんじゃない?なんつって。興味が湧いた方はapplyしてみてはどうでしょうか。





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