猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

論文その3

日本を離れる前に書いてった論文は、最終的にBMC Plant Biologyというところにacceptになった。投稿してからreviewerの返事が来るまでやけに時間がかかったけど、minor journalであるが故それもなんか納得。
reviewerのコメにはこれまで自分で返答文(原案)を書いていたけど、こちらでの仕事も忙しいし今回は旧ボスにまかせっきりという形になってしまった。追加実験も、自分はできるわけないし旧ラボじゃもっとできるわけないので、要求を全ツッパと強気の闘牌。でも結局acceptになった。きたぜぬるりと、である。


これで、在学中すなわち日本にいた時のネタはだいたい論文にできたことになる。1stで3本、数としては平均的でなんだかなぁという感じかなぁ。journalのレベルも、振り返ってみるといまいちパッとしない。PCがプチヒットぐらい?挑戦して負け続けた記憶しかない。
あと1年いればもう1本ぐらい書けた気もするけど、当時はそんな気分じゃなかったし(さっさと飛び出したかった)、たいしたストーリーにもならないだろうから、自分的にはこれでよい。minor journalで数稼ぐ、みたいな姿勢は自分のポリシーに背く。


しかしよく論文は生モノというけど、実際やってる人間からしてみたら論文を書き始めたぐらいのあたりで自分の中ではもう終わコンなんだよなぁ、実際。研究進行中がもっとも熱くなれている期間で、ある程度まとまりそうになったら急速に熱が冷めていって、今度は次のネタのことを考え出す。論文なんてのはこの最後に残るオマケみたいなもんだ。なので論文が生モノというより、研究そのものが生モノだわ。そういう視点でNとかSを見ると、これらも最新の成果として報告されているものの、実の所これらのラボではすでにこれは終わコンで、現在進行中のプロジェクトこそ今熱い、ということになる。それらを嗅ぎ付ける嗅覚とネットワークは研究者に必要な能力だとこちらにきてより強く思うようになったけど、どう立ち回ればそういう力がつくのかなぁ。難しい。


ま、とりあえず日本での仕事には区切りをキッチリつけられたということで、過去はさっぱり忘れて今の自分の仕事に情熱を注いでいこう。





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