猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

ボヤキ

Yahooニュース見てたら、元楽天の野村監督が以下のことを言っておられました。

  • -

「サッチー(沙知代夫人)がテレビを見ていたら、マー君が『ブラウン監督になって何か教えてもらいたいことは?』と聞かれて『3年間1人でやってきたので、何もありません。(野村監督からも)何も教わっていません』て言っていたらしい。あれ本当にそんなこと言ったのかな? あいつらの教えてもらっているというのは、高校野球のように手取り足取りなんだろうけど。直接指導しないで、見てもらっていることも教えているということなんだ。それが分かっていない。ゴチャゴチャ言わないのは、問題意識を持てということ。コーチには『とにかく走らせて、体を強くしろ』とか、いろいろ指示は出していた」

  • -

この発言を見て、自分にもいろいろ思い当たることがあるなぁと思いました。それは何って、自分の院生時代。正直ずっとマー君みたいなこと思ってました。
学部からラボに入って院生になり卒業するまで、指導教官から直接的な熱心な指導って受けたこと無いと思います。何もわからないし、どう進めていくべきかもわからないのに手取り足取り教えてくれないなんて、指導能力0なんじゃないのかクソッ、とかすら思ってました。でも自分のやったことは絶対に論文にしたかったので、とりあえず周りには頼らず(というより当てにせず)どうしていけばいいかばかりを考えていました。
こんな調子でずっと、もっと積極的に指導してくれる先生がいいなぁ・・・、と漠然とした不満感みたいなのを持っていました。
(とはいえ、実際全く何もしてもらえなかったわけではなく、研究の流れの節目節目でだいたいの方向性は示唆してもらったり、特に論文執筆にいたってはかなり綿密に付き合っていただいていたわけですが)

でも今になってみると、あぁいうスタイルだったからこそ今の自分があるのかもと思います。あれこれ指示されてその通りに動く方が楽チンなんでしょうが、それって思考を停止させてるのと同じことですし。結局は自分のためにならないってことになるんでしょうね。野村監督の言葉を見て、ふとそんなことを思いました。

そういえば、今の同僚のポスドクがUSにいた頃はそこのボスはひたすら実験に指示を出しまくる人だったらしく、ポスドクなんだかテクニシャンなんだかわからないから飛び出してきた、って言っていました。確かに、自分で考えてアイデアを提供できないと研究やってる意味無いですしね。

総じて考えてみると、当時はガキだった(っていってもごく最近だけど)ってことなのかなぁ。正直、まだはっきりとは指導者側の考えを今でも理解できませんが、いい年したおっさんになってくればそういうことを理解できるようになるのかも・・・



↓共感していただける方、クリックしていただけるとうれしいです
人気ブログランキングへ