猫が一匹おりま“した”

日本の某所でPIとしてスタート

日本からドイツへの猫の持ち込み(まとめ)

今回の経験より、ドイツへの持込の流れをまとめておこうと思います。何かの参考になれば。

まず、猫を連れて行く事が決まったらなるべく早く狂犬病予防接種を受けましょう。1度打ったあと1月以上空けてもう1度打たないといけないので時間がかかります。またこの時にマイクロチップの挿入もしておかねばなりません。いずれにせよ、かかりつけの獣医さんによく相談することです。最初に打った後、1月空けて2回目をうち、その7〜10日後に採血、抗体価の測定結果がわかるのに再び7〜10日とすると最低でも出国2ヶ月より前にははじめておかねばならないでしょう。

上記のプロセスを終えたら、次は動物検疫所に検疫申し込みの書類をおくりましょう。FAXでおくれます。自分が出国時に使う空港にある動物検疫所にHP上にある書類を書いて送ります。書類に不備があれば連絡してもらえたりするので、わからないことがあればガンガン電話してしまいましょう。また、ドイツ入国時に必要なEU統一様式の書類(通称EU form)を動物病院の獣医さんに書いてもらい、これもFAXでついでに送って内容をチェックしてもらいましょう。
日本を出国する際には少なくとも、狂犬病予防接種の証明、マイクロチップ挿入の証明、をするための書類が必要です。しかし自分の場合はちゃんとした書類がありませんでした。こういう場合は、動物病院の獣医さんに健康診断書を書いてもらい、そこに各情報をきっちり明記しておけば通用します。内容に食い違いがないか自分でも確認しておくべきでしょう。自分の場合、接種日が間違って記載されていて当日検疫所で焦りました。結局、係りの人が動物病院に連絡して、後ほど訂正したものを送るようにするということでパスできましたが。

さて、書類が準備でき、出国当日になったらまずチェックインの前に動物検疫所に行きましょう。前もって何時に来てくださいと言われると思うので、その時刻に行きましょう。動物検疫所に行く前にカウンターに行ってもチェックインできません。検疫所でのあれこれは30分ぐらいで終わると思います。このときEU formにハンコを押してもらえます。このEU formがドイツ入国の際に必要です。

その後チェックインをすまして、いざ飛行機に搭乗。自分の場合は、ルフトハンザで機内持ち込みにしましたが、猫は超過手荷物として扱われるので3万円ぐらいお金を取られました。これは現金でもカードでも払えます。

12時間ぐらいのフライト後、ドイツに到着。普通にスーツケースを回収した後出口から出て行くわけですが、この時に出口での荷物検査のおっさんに、これはペットの猫ですって言いましょう。獣医がかけつけてきて書類(EU form)を適当に見た後にOKが出ると思います。出国時より入国のほうが何倍もあっさりしてました。

すべてが無事に終わった後の感想としては、とりあえず出国するまでの準備がめんどうなだけ、といった感じです。ただ、あれこれややこしいというか日本のお役所仕事というか、書類の体裁などは細かく要求されるので、とにかく検疫所に連絡を取っていろいろ聞きつつ確認をしましょう。


なんだかんだで何事もなかった猫